らんかみち

童話から老話まで

どぶろく特区を見学してきました

2011年11月24日 | 暮らしの落とし穴
「地域おこし協力隊」の制度を早くから取り入れた、高知県の本山町の取り組みを視察させていただきました。といっても平成22年の4月スタートなので、まだ始まったばかりといってもかまわないでしょう。

 どんな制度かというと、都会に住む人を対象に田舎へのIターンもしくはUターンを促し、過疎地に定住してもらう作戦です。農林漁業に従事してもらうのはもちろん、願わくば過疎地で起業してくれたらうれしい。そのために3年間だけ公金から給与を支払うという仕組みを総務省が作ってくれたのだそうです。

 都会でスピンアウトした、あるいは煩悩だらけの若者が協力隊に応募してきたらどうするのか、そんな心配は杞憂なのでしょう。我々の質問に答えてくれた協力隊の若者は、とても志が高そうでした。

 さてそれとは別に、同じ本山町で「どぶろく特区」の制度を駆使してどぶろく醸造を始めたお爺さんの酒蔵を見学しました。「うちが日本一狭い醸造所でしょう」とおっしゃる通り、四畳半? それくらいの部屋を仕切り、二畳ほどの蒸留施設でどぶろくを醸してました。



「どぶろくを造っていると鹿や猿がやって来て邪魔をするので、辛口の酒に猿、甘口には鹿の絵をあしらってみました」とおっしゃるので3本購入。マイクロバス2台の見学者の半数近くがお土産に求めたので、あっという間に完売してしまいました。

 まだ飲んでないので評価は出来ませんが、あれだけ心を込めて造っているのなら不味かろうはずがない、というのが3本買った動機です。あのお歳でパソコンを覚え、毎日記録をつけ酒税の電子納税をする。その努力に敬意を払いつつ、熱い思いに酔わせていただきましょう。