らんかみち

童話から老話まで

まちおこしキーマンの素養とは

2011年11月07日 | 暮らしの落とし穴
 あれやこれやと勉強会を催して下さって、ホンマお役人さんは有り難てぇことでごぜぇやす。いや本当に有り難いんですよ。地域の活性化に対し、かつて無い前向きな姿勢を役所が見せてくれているんですから。
 せっかくだから地元民も気合いを入れたいと思うんですが、地元で商売されている方々のエンジンがかかりにくい。「ロー・リスク/ロー・リターン」より「ノー・リスク/ノー・リターン」に向いてしまうのは、万事にコンサバであるとされる愛媛の県民性でしょうか。

 まちづくりマネージャーの方々も、それぞれの県民性を理解した上でサジェッションにしないと、人はなかなか動くもんじゃない、ということは理解されている。他地域の成功例を目の前に提示したところで、「この地域じゃ、それは難しかろう」と、理解されないどころか、反発すら買うであろうことは承知されているはず。ドンピシャな提案が出来ればいいけど、そんなことがいきなり可能ってことも少ないでしょう。

 あの佐藤可士和さんだって、扱った事例の全てで結果を出しているってわけでもないはずです。「マーケティングの才能もノウハウも持っている佐藤可士和さんが言うのだから、ここは一つ頑張ってみようじゃないか」と、関係者の機運が盛り上がるってことはあると思います。
 まちおこしをするなら、地域のことを知りつくした大人より、土地に馴染みのない素人の「お祭り女」みたいな御仁をキーマンに据えるべきではないかと、つくづく思います。