らんかみち

童話から老話まで

ほんまもんの地域再生を考える

2011年11月08日 | 暮らしの落とし穴
 かさねがさねの「まちおこし勉強会」ですが、本日は市長もお越しになってご静聴……あらら、中座しちゃうの? 市長は大変お忙しい方なので、本日の勉強会に顔を出されていることさえ驚きなのです。決して選挙をにらんだパフォーマンスではなく、良く走り回って住民の意見を聞いておられるのでしょう。

 で本日の講座ですが、「まちおこしをするなら、地域のことを知りつくした大人より、土地に馴染みのない素人のお祭り女みたいな御仁をキーマンに据えるべきではないかと、つくづく思います」と、昨日書いた日記を思い出すような言葉で締めくくられました。あと、「よそ者、若者、ばか者の目で地域を見直しましょう」というキーワードも、すでに聞き馴染んでますね。

 思えば今という時代は、かつて無い地域おこしブームの真っ只中ではないでしょうか。バブリーな時代なら黙っていても「ふるさと創生一億円」なんてものが勝手にバラ播かれ、「地域おこしは自分たちでするものではなく、お上がやってくれるものだ」との印象を、地方の人は植え付けられた。
 この期に及んで人口が減少し、「このままでは地方の未来は無い」と危機感を覚え始めたまでは良いけど、さてどうやったら良いんだ? 行政も危機感を持っているところへ、コーディネータとかアドバイザーといった肩書きの人が来る。これには飛び付きますよね。

 でもねぇ、なにかスッキリしないんですよ。只で金をやるから地域の活性化のために使いなさい、そんなボロい話がありますかねぇ。我々はとんでもない勘違いをしていないでしょうか。
 お上からお金を頂いて有効活用しようという発想が間違っているというのではなく、お金の出所をはっきりと……いやそれははっきりしているにしても……例えは良くないかも知れないけど、「マネー・ロンダリング」の臭いがするような……。降って沸いたような話に浮かれている場合じゃない気がします。