らんかみち

童話から老話まで

グーグル・アースの記憶

2006年10月24日 | エンタメ
 ゴルフのお誘いをいただいたので、Google Earthという無料のソフトを使って調べたら、どうやら兵庫県の山奥にあるゴルフ場らしい。ここからだと2時間近くかかるだろう。また遠いところを選んだものだが、選んだ人の家からはそんなに遠くなさそうだ。ついでに枚方市にある樟葉ゴルフ場を見て驚いた。駅前にあるゴルフ場とあって衛星写真の解像度がとても良く、プレーをしている人影のようなものまで写っている。
 これなら富士山さぞ美しかろうと、静岡県側、山梨県側からの眺めを斜めから見たら、その高さがどれほどすごいか分かる。でも山肌は赤茶けていて綺麗とは言いがたい。ニュージーランドの北島にある富士山に似た山のほうがはるかに美しかった。
 
 あ、そうだ、毎日自爆テロが起きているイラクはどうなってるんだろう、と思ってバグダッドに飛んでみたら、とても美しい町並みを車が沢山走っている。ということはイラク戦争の開戦前だから、アフガニスタンはきっと穴だらけだろうと思ってカブールを見ると、ここも整然として見える。なら世界貿易センターもまだあるに違いないと、ニューヨーク上空を飛んでさがしても見つからないかわりに、グランウド・ゼロが見つかった。
 全ての写真が同じ時期に撮られたかどうかは不明だが、少なくともニューヨークに関しては4年半前ほどのようだ。
 
 よその国のことはさておいて、自分の足元はどうなっているか調べたら、ああ、なんと! 今はもう廃車になった前に乗っていた車が駐車場に写っている。もちろん車種が特定できるほどの解像度ではないが、駐車場の位置からしてぼくの車に間違いない。
 アルバムの写真をみて昔を振り返ることは良くあるが、それはあくまでも個人的なノスタルジーであって他人様にはどうでも良いこと。なのに、この場所の衛星写真を見る人は、必ずぼくの車がそこにあったことを知らしめられる。それなのに世界貿易センターはグーグルの地図上にはすでに存在しないのだ。次にこの地図が更新されるときに、北朝鮮という国があるだろうか。そして日本が穴だらけになっていないことを願う。
 

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