らんかみち

童話から老話まで

賀詞交歓会って、なんなんだろう

2013年01月20日 | 暮らしの落とし穴
「賀詞交歓会」といえば聞こえは良いんだけど……本日は恒例となった某先生の新年会。市長をはじめ1000人以上が集って飲食をするんだけど、会費2000円の元を取ろうと思うと体を壊しそう。若いころなら体のことは顧みず限界に挑戦して恥をかくだけの意気込みで臨むわけだけど、この年になると気合いが空回りするんだよね。というか、会費なんて払ってないんだよ。

 チケットは各企業とか団体とかから回ってきていて、ほとんどの方は無料で賀詞交歓をしているはず。日頃から先生と親しくさせていただき、いざというときの切り札にと考えているぼくは会費を払ってでも出席するけど、大多数の人は重い腰を上げてきているはず。なのでパーティー券発行の半分しか来場していないと聞く。いやそれでも1000人を集めるというのは並大抵のことじゃない。

 会場の隣には大手スーパーがあって、ぼくも時々利用する。そこにはお馴染みのホームレスと思しき痩せた御仁たちが、いつもフードコートのような所に屯している。何か食べるわけでもなく騒ぐわけでもなく、時間だけを味わっているように見える人たちだけど、賀詞交歓会ともなると見事な食べっぷりを披露する。

 分からないのは、彼らがどうやってチケットを手に入れたかで、お開きになった後で入場を許されているのかな。この一件だけで某先生を尊敬できるわけだけど、なぜか今年は彼らの姿が無かった。
 もとより某先生には一票を入れる立場のぼくなれど、金も払わずに飲み食いして帰るのだからクリーンとはいえないだろう。でもこれが選挙、政治ってもんだなと容認しだした自分に気づく……。
 ああそれにしても、あのホームレスらしき人たち、どうしたんだろう。