らんかみち

童話から老話まで

お百姓さんは農薬が嫌い

2013年01月13日 | 酒、食
 日本酒だけで水炊きをやったら美味しいのは知っているけど、酒は飲むものだという既成概念に横槍を入れられ、料理酒を混ぜてやってみたところ、これが不味いのなんの。塩が入っている酒はだめだ! 
 しかも酒から炊くのではなく、沸騰させて酒を飛ばしてから野菜を入れないと、アルコール臭がすぐには抜けなくて食いにくい気がする。それが本日のエラーだった。

 所用で村を回っていたら、巻かなかった白菜とか出来損ないの野菜をいただく。たとえ巻かなくても白菜には違いないし、虫食いだらけでも春菊には違いなかろう。案の定というか、洗ったら芋虫がぞろぞろ出てくるよぅ!
 ここだけの話と断らなくても皆さんご想像されていると思うけど、プロのお百姓さんは白菜をくれたりしない。商品にするものだから、たとえ見た目が悪くても市場に出して対価を得るのだ、というわけじゃなく「農薬をふんだんに使っているからね」というのがくれない理由なのだ。
 
 お百姓さんの倫理観を問うつもりはない。登録農薬という、流通のために使用が許されている農薬を許容範囲で使っている限り問題はない。市場に出回っている日本産のものは残留農薬は厳密に管理されているはずで、ぼくもそれを信じている。
 しかしね、日本で生産性と安全を天秤にかけたお百姓さんが農薬に懐疑的だって事実は重いんじゃないかな。ましてや某国からの輸入野菜なんて心配で心配で……。ホモサピエンスとしての寿命を半分は全うしたぼくですらこうなんだから、未来を託す子どもには信頼できる食品を食べさせたいもんだ。