らんかみち

童話から老話まで

智恵のお経のご利益

2011年04月12日 | 暮らしの落とし穴



大般若波羅密多経の転読会がありました。これまではご住職お一人で読んでおられたんですが、今回は副住職も同伴しての転読会デュオが聞かれました。
「ありがたいことでございます、これで二倍の御利益があるでしょう」と村人が喜んでいたのは、実は早く終わったから「やれやれ」と思っているんじゃないかと邪推してます。いやしかし、さすがにデュオでやっていただくと迫力があります。

 この後、お経の入ったケースをコの字型した脚立の上に置き、村人がその下をくぐって智恵のお経の御利益にあやかるわけです。ぼくが子どものころには大人4人で二つの箱を担ぎ、村中を回ってこのお経の下をくぐったものです。
 もちろんぼくもやりましたが、御利益にあずかることは……いや、御利益があったからこそ人並みになれたと言い切って良いでしょう。この行事が無かった日にゃ掬いようのないアホであったのは間違いないのです。