らんかみち

童話から老話まで

愛媛に放射能の雨が降ったのか?

2011年04月08日 | 暮らしの落とし穴
 温かく乾燥した春は時として人を無防備にする。いつだったか、この時期に滋賀県の山中にあるゴルフ場で吹雪かれ、遭難しかけたことがありました。とても遅くて寒い春の嵐だったのに、薄着でゴルフに出かけてしまったのです。
 愛媛は今朝から雨が降り、野山も農作物も一気に緑を深くした気がする……などと暖気なことこほざいている場合じゃないっての。ついに愛媛にも放射能を帯びた雨が降ったようなのです。
 
 例によってデンマークのシュピーゲル紙WEB版を参照すると、愛媛どころか日本のほぼ全域と韓国全域の上空に放射性物質が広がってしまったようです。表示されているのが日本時間だとしたら、傘を差して村を歩き回り空き屋調査したぼくは、黒い雨に打たれたのでしょうか。
 そう考え始めたら、なんだか体がかゆくなった気がするけど、汗をかいたせいだと思いたい。そりゃそうだ、CT撮影してかゆくなることはないのだから。

 日本からの農産物が禁輸を食らって、韓国では日本産の鯛を韓国産と偽って販売していたことが発覚したとか。本来なら日本産と表示した方が高級とされ高値で売れるようですが、産地偽装されるとは無念。
 愛媛産のほうれん草から基準値を超えた放射性物質が検出されたというニュースを聞いて、なぜ愛媛県産が? とだれもが不思議に思っていたのですが、福島県産を愛媛県産と偽装していたやに聞いて、納得。にしても、日本が放射能を垂れ流すテロ国家みたいな扱いされるなんて……。

 農林水産省の会見が開かれ、「農産物の出荷制限を一部解除する」らしいですが、これだけ広範囲に放射性物質が空にばらまかれたら、もはや韓国産だろうが日本産だろうが関係なくなったんじゃなかろうか。中国産はそもそも心配だし、この先なにを食べたら良いのかってことになりますよね。

 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)が日本の農業を壊滅させる、といって反対する声も多く聞かれたけど、そんな話はどっかに吹き飛んでしまった今、日本は農産物を全面的に輸入しなくてはいけないのでしょうか。
 もしそうなるとすれば、サプリメントなんてのに対して否定的だったぼくも、明日からビタミン剤とかを買い溜めすべきでしょうか。