らんかみち

童話から老話まで

発電所そのものをやめたら?

2011年04月03日 | 暮らしの落とし穴
 毎日のように原発の原理や構造を見せられて驚くのは、戦艦ヤマトなどと同じように蒸気を使ってタービンを回していること。知ってはいたけど、配管がひび割れたら放射線がじゃじゃ漏れになるのも当然か。
 しかも蒸気を水に戻すのに海水で冷却しているなら、わずかでも海水の温度も上がる。瀬戸内海にある周防大島あたりに珊瑚が群生し始めたのは、ひょっとして地球温暖化に加えて伊方原発の影響もあるんでしょうか。

 これから先の発電はどうあるべきか様々な議論もあるようですが、原発も今みたいに原始的でなかったら、あるいはと思います。たとえば熱を直接電気に変換するゼーベック素子というのがあって、日本の時計メーカーが腕時計に仕込んでいるような体温で発電する方法を原発に応用できるのなら今よりずっと安全だろうし、温暖化も避けられると思うんです。

 実用化しているとはいえ今はまだゼーベック素子が高価な上に効率が良くないみたいですが、今後の研究次第でどんどん改良されるでしょう。そうなってくると精錬業とかごみ焼却プラントにセットするだけで発電所も建設できる。またハイブリッド車のエンジンから発生する熱で充電できる、といった良いことばかりのサイクルが始まりそうです。
 ただ、その素子を作るのにも毒性のある物質を使う必要があるそうですが、放射性物質に比べりゃ余程マシらしいです。

 先日の新聞に、地元企業が日本最大の太陽光パネルを屋根に張った工場を建設したとありました。良い取り組みだと評価したい。でもゼーベック効果を利用した温度差発電を、火力発電所の水を冷却する部分に使ったら冷やしながら発電が出来るわけで、そうなると原発なんて要らなくなるんじゃないでしょうか。

 じゃあどうして電力会社は原発を作りたがるのか、それは日本政府が某国から核燃料を大量に買う契約をさせられているから、と指摘する人もいます。事の真偽は知らないけど、福島第一原発の1号炉はアメリカから購入したものです。アメリカから助けが来たのはありがたいけど、当然と言えばそうなのかも。

 原発はもう無理だと分かったし、ダムを利用する水力発電も不可。火力発電も地球温暖化で不可。これからは核燃料なんか買うのやめましょう。熱を出す事業者や個人宅でソーラーパネルやゼーベック素子を使って発電し、電力会社に売りましょう。電力会社は発電するのをやめ、電気を送る会社へと脱皮して下さい。。