らんかみち

童話から老話まで

作品は触発から

2010年07月31日 | クラシック音楽
 のだめカンタービレで食堂のダメ息子(峰竜太だったかな)が千秋のピアノ伴奏で弾いたのは、ベートーベンのバイオリンソナタ5番「春」でしたね。10曲あるベートーベンのバイオリンソナタの中でも、あのドラマのおかげで9番の「クロイツェルソナタを抜いて赤丸急上昇した名曲です。
 
 ベートーベンのバイオリンソナタはどれも素敵なんですが、ぼくが一番好きなのは8番で、最初にベートーベンを弾いたのもこの曲でした。ただ先生はあまり好きじゃなかったらしく、「次はスプリング・ソナタやろうよ、やろうよ、ねえ~」おっしゃるもんだから春もやりましたけど、有名すぎる曲なので通俗なイメージがつきまとうんですね。

ドイツ人バイオリニストといえばこの方、アンネ・ゾフィー・ムターさんの演奏で第8番です。
Beethoven violin sonata in G major_ I. Allegro assai

 
 スプリング・ソナタが終わると、「じゃあ次はクロイツェル・ソナタやろうよ、ねえねえ、やろうよぅ~」おっしゃるもんだから、「いや、今のぼくにクロイツェルは無理です」と、きっぱり断りました。

 ベートーベンはクロイツェルというバイオリニストに触発されて彼に献呈したからクロイツェルの名が付けられています。トルストイの小説に「クロイツェル・ソナタ」というのがあり、ベートーベンのソナタに触発されて書いた作品らしいです。
 その小説を読んで触発されたヤナーチェクが、今度は弦楽四重奏曲第一番「クロイツェル・ソナタ」をしたらしいです。聴いたことないですが、一部にベートーベンの曲が引用されているものの、あくまでも小説の内容に沿った曲なのだとか。

Manhattan Sonata - Beethoven's Kreutzer


 上の動画のように、ベートーベンのクロイツェル・ソナタに触発されて映像を作った人もいるようです。ぼくも今、他人さまの作品に触発されて物語り書いてます。