らんかみち

童話から老話まで

旅の思い出2日目、モミーちゃんがヤハラちゃんになっていた

2010年07月24日 | 暮らしの落とし穴
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 島根県は浜田市の駅前にやわらぎの室(へや)エイド(AID)さんというマッサージ店があって、そこに空手整体師のモミーちゃんを訪ねました。といっても空手整体は未だ開発段階とのことで、臨床例第一号の危険を冒す度胸がぼくに無かったばっかりに、「ふ、普通のマッサージでお願いします、すんません」
 普通のとは言っても、カルテに所定の事項を記入しながらのオリエンテーションによると、カイロプラクティックとマッサージを組み合わせた、このエイドさん独自のリラクゼーションなのだとか。名刺をいただくと、
「ボディ&マインドケア やわらぎの室 エイド(AID) ハンドワーカー モミーちゃん」とあり、なるほど、按摩ではないのです。

 ボディケアをはじめ、足裏ケア、フェイスケア、カイロプラクティックなどお好みのコースと、30分から60分の時間を設定でき、15分単位で延長も可能です。
 ベルトを外すよう言われたので、あやうくジーンズまで脱いでしまうところでしたが、あくまでも「やわらぎの室」であり、肉月の室と勘違いされてリンクに飛ばれた方には申し訳ないけど、真っ当なボディケアでした。
 
 まずはうつぶせになって何やら体全体をチェックしていると思ったら、
「HALさん、骨盤が傾いてますよ、右足が短い状態になってます」と指摘されました。
 自分でもある程度は気づいてたけど、改めて「短い」と言葉にされたらゾッとなるもんですね。モミ爺にはいくら揉んでもらってもこれを言われたことはありません。モミ爺は全盲だからでしょうか。
 
 骨盤のあたりを調整してから首から肩にかけて揉んでいただきます。揉み具合はモミ爺に一日の長があるように思われますが、揉むのではなく、あくまでもハンドワーク、あるいはエイドワークなのです。
「そのカチカチという音は?」
 耳元で何かのスイッチを操作する音がするのでたずねたら、
「ロスタイムが出ないように、体勢を大きく入れ替えるときにはタイマーを止めております」と。おおこれは好感が持てます。

 でもこの体勢って未だかつて経験がありません。しかも施術者が若い女性とあれば、あらぬ部位が凝らねば良いが……などと見栄を張りつつパチリ。もちろん許可を取っての行為ですが、趣味が悪かったか!
 60分もまあお疲れ様でした、と終わってみれば、結構スッキリです。何をどうやってくれたのか思い出せないけど、モミ爺の施術が、風邪を引いて熱が出たときの解熱剤のような対症療法なら、こちらは免疫力をつける原因療法でしょうか。予約が一杯になるのも納得です。
 
 空手整体じゃなく、やわらぎの室にいるからには「やわらちゃん」か。偉い方と間違えるといけないので、ヤハラちゃんとでもしておきますが、にしても彼女にただ働きさせてしまったのは悔やまれる。彼女が結婚した暁には、大皿でもこしらえて贈らせていただくとするか。