らんかみち

童話から老話まで

旅の思い出に浸って若返るはずが……

2010年07月25日 | 暮らしの落とし穴
 もういいかげんで旅日記をやめんかい、と言う声が聞こえてきそうですが、今回の旅はまず三日目ありきだったので、これをないがしろにはできんのです。

 当初の予定は福山童話教室に赴いてから広島童話教室の親睦会に乱入しようと画策していたはずが、山口のパラサイトの求めもあってツアーは出立の4日前に根底からくつがえってしまいました。本来なら2泊3日の旅なのに、どうしても1日余計にかかってしまうので、余裕ができた分は広島市内の陶芸教室で教わることにしました。
 
 たまたまWEBでヒットした陶芸教室ボンジュール陶芸教室さんに電話しました。
「陶芸クラブに在籍しているんですが、先生に教わったことが無いのです」と窮状を訴えると、変な体験者といぶかりつつ快く受け入れてくださるとのこと。
 そんな事情で約束の時間ぎりぎりに到着してボンジュールさんの扉を開けたんですが、どなたが先生か判然としません。そう、陶芸の指導者は若い女の子もいれば芸術家然とした老爺もまでいて普通なんです。
 
 先生は線の細い風なおばちゃんでした。ぼくを指導するのにプレッシャーを感じていたはずですが、真摯に教えてくださるじゃないですか。ぼくが知りたかったことは実に簡単な、ちょっとしたことだからこそ見逃していた、あるいは軽視していたことでした。まっこと、先達はあらまほしきことなり!」
 
 さて、本命の童話教室ですが、最寄りのホテルにシングルが予約できず、広島童話教室からは歩いても電車でも遠いホテルにチェックイン。猛暑の中、道を間違えてほうほうの体で童話教室にたどり着いたら、お師匠さまがご機嫌斜め。
 童話教室というのも陶芸教室と同じで、一見しただけではどなたが先生か分かりづらいです。生徒さんの中には作家然とした紳士もいるし、お師匠さまのように美味しいものを独り占めしそうな福々しいご婦人も少なからずおられるからです。
 
 懇親会でのお師匠さまの振る舞いをぼくの視点から書けば楽しいと思いますけど、許可を取っていないし取る気もないので、これ以上のことを書くのは困難かと思います。ざっくり言うてもたら、お師匠さまはぼくの倍以上を食べておいででした。女とか男とか、労働者とか否かとか、そういった範疇を超越した食いっぷりに、お師匠さまのパワーの源を見た思いで圧倒されたのです。
 
 翌日は帰るだけなので楽勝のはずだったのに、実にバカバカしいエラーをやらかしてしまいました。それをあざ笑うかのようにNHKのBSで、「とびしま海道バイクの旅」が再放送されてました。観ていたのに、あほらしいエラーをやらかしてギリギリで家に帰り着けたのですが、それはまた明日に。

                  

 写真は旅の2日目、萩市「さんみ」の小原浜から、大げさに言えば朝鮮半島方面に臨んで……というか、2日目以降の写真をデジカメから消去してしまって……救出したけどファイルは壊れていて、たぶん20枚くらい修復できなかったのです!