HAL-ポッターと新作ゴブレット

　ハリー・ポッターシリーズがテレビで放映されている折しも、HAL-potterは何の変哲もないゴブレットを焼き上げました。
　窯から作品が出されるや、こんなはずじゃなかったのに！　本日の窯出しは過去三度のそれと同じく、期待のち失望、と冴えない空模様が続きます。

　ポッターという苗字ならきっと陶芸家の血を引くんだろうから、「炎のゴブレットはどうやって焼くの？」とハリーに聞いてみたい。ていうか、あの映画に登場するゴブレットってこんなだったかな？　
　あんまり気合を入れて観てない映画なので、うろ覚えで作ってみたら、記憶をさらに下回る不可解な焼き上がりに、ドラコ・マルフォイさながらの屈折を禁じ得ません。

　まあそうはいっても、今までの中では今回がいちばんマシでしょう。水漏れも偶然発見した方法で解決したし、釉薬かけも要釉斎一家はゆっくりだから着いて行けました。
　今宵はこのゴブレットで赤ワインなぞたしなむつもりですが、酒は熱燗以外ならガラスの器で飲むのが美味しいと思います。赤ワインなんて特に、エグイ色した陶器の器で飲むもんじゃないでしょう。もっとも、酔い始めたら何でもいいんですがね。