らんかみち

童話から老話まで

入選した作品が出版され、え、まだなのか

2009年07月02日 | 童話
 怖い話で優秀賞をいただき、もうすぐ作品が掲載された文庫本が出版されるよ、と3冊送られてきました。いったい何番目だったんだろうと目次を見て、ちぇっ、4番かよ、表彰台にも上がれやしない。

 怖い話ってもしかしたら応募数が少ないのかもしれません。6月に送られてきた怖い文庫もそうですが、今回の文庫もシリーズ化されているなら応募も多そうと思うのに、たったの415通しかなかったのだとか。どうりでポンポン入選するはずです。
 そうはいっても最優秀賞となると厳しい。それに先月の本と違って、こちらは大して怖くなくても筆力とヒューマニティーが求められています。
 で、気になる某有名作家の選評は、「ストーリー性に富んでいる」
 やったー、ほめられた! ていうか、この作家のショートショート手法を拝借してるので……。

 募集要項には明示してなかったんですが、この公募はフィクションを否定してはいません。つまり実体験に基かない話であってもかまわないので、怖くておもしろく読ませる作品を欲しているのでしょう。
 他人の入選作を読んでみたら、これは作った話だなと感じるのもありますが、ぼくの作品はまるっきりでたらめじゃないんです。
 もちろん脚色はしたり実存している人を死なせたりして配慮はしているけど、ぼくを知っている人が読んだら全てが事実だと信じる可能性があるので、「この本に掲載されたよ」と自慢したいけどできません。

 お師匠さまや創作仲間に読んでいただく分には、「見て来たような嘘を書き」と、眉につばを付けてくれるでしょうから問題はありません。お師匠さまとは近く教室で手渡しで報告するつもりでおります。