らんかみち

童話から老話まで

年寄りは運転するな!

2008年12月22日 | 暮らしの落とし穴
 電車通勤していた頃は込んだ車内で新聞を縦に長細く折りたたみ、10cmくらいまで目を近づけて読んだものですが、この一年間で急激に視力の衰えを感じるようになりました。今は40cmは離さないと文字に焦点が合わず、読み辛い。車を運転していても標識を見落とし勝ちになったので、これはもうやばいんちやうか! と加齢を受け入れる覚悟に至りました。

 田舎のお年よりの運転は怖いですよ。ギアをローとバックにしか入れたこと無い人だっているし、「国道は交通量が多くて危ないから歩道を走ることにしている」なんて人も……。道の真ん中を走る人に交通ルールなんて有って無きが如しでしょう。実際に逆送事故も後を絶ちません。
 
 そもそも年寄りは車を運転しちゃいかんと思うんです。年寄りは家に閉じこもっていろというつもりは無いですが、車は包丁と同じで凶器にもなりうる道具です。まずいなと感じることが多くなったら運転はきっぱりと諦めるべきです。父も80歳までは運転してましたが、潔く「免許を返上する」と警察に言いました。驚いた警察は「第一号ですから表彰します」と、お手本扱いです。
 
 あのとき父は偉いとは思いませんでした。それどころか、当時は運転免許を返上するなんて変人だと思ったものです。今になってようやく父の先見性に頭が下がるんですが、ぼくはまだまだ運転を続けます。今まで眼鏡をかけずに生きてこれたんだから、眼鏡をかければなんとかなるでしょう。近いうちに眼鏡を作りに行こうと考えてます。