らんかみち

童話から老話まで

来た、キター!

2008年12月02日 | 暮らしの落とし穴
 来た来た! とはしゃいでいたら時節柄、裁判員に当選したかと勘違いされそうですね。あれが届いた人は、戦時中に召集令状が届いて、「お国を守るために戦う喜びと、人を殺しに行く悲嘆と二つ我にあり」というのと似た心境なんでしょうか。赤紙と裁判員制度を同列に置くなんてもってのほかですが、くじ運の悪いぼくなので幸か不幸か当たらなかったようです。
 
 実は猪がこの村にもやってきたんです。他の村には一昨年辺りから出没していたようですが、うちの村に来るには工場に面した道路を通らねばいけません。いわば関所破りをしなければならないので、来るのは難しいのかなと思ってました。それが意外に早く進入してきたんで驚いてます。
 
 猪の肉は冬場でないと臭みがあって食べられない、とよく耳にはしますが、間違いなんだそうです。捌き方を知っていたら夏場でも臭みが無く美味しくいただけると地元の美食家はいいます。なんでも、膀胱を傷つけると臭みが肉に移るんだとか。
 
 おりしも紅葉の季節を迎え、牡丹鍋なんぞ食べたことの無いぼくですので、ここらでひとつ……。しかし猟には解禁の時期があるはず。それに猪だって生きていくのに必死でしょうから、まかり間違えばこちらの命と引き換えにならないとも限りません。猪目撃情報に戦々恐々としはじめた当地です。