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■野生の学舎「交信」  2023年10月7日その10―ROOTS & ARTS しらおい/白老文化芸術共創

2023年10月31日 21時21分21秒 | 展覧会の紹介-現代美術
(承前)

 作品について、ルーツ&アーツしらおいの公式サイトには以下のような記述がありました。

今回、海を渡ってこの白老の海岸に漂着した巨きな流木を彫り、来年この場所で空に向かって柱をたてる予定だ。死と再生を繰り返す自然の循環の中にあるいのちの巡り、時の流れ、変容するプロセスそのものを制作を通して見つめてみたい。柱を介して天と地が結ばれ、自然と人間、あの世とこの世、過去と未来が交信してゆく。

 


 旧・社台小を出てから国道を東へ向かい、理美容院の近くから、右に入る道へと折れました。

 家が途切れたあたりに看板があり、そこから原野の中の小道を行くと、樹皮をはがされて表面に文様が付けられた丸太が台の上に載せられているのが目に入ります。

 さらに、その周囲には、木の根を絡ませて、そこにシカとおぼしき獣の頭骨を引っかけたものなど、人為的に変容を施された物体が転がっています。
 それぞれが単体で「作品」と呼称する、あるいはまとめてインスタレーションとくくるよりも、全体でひとつの「行為」の結果という感じがします。

 また、流木のようでもあり、自然の木にしてはずいぶんまっすぐだなという感じも受けます。
 スギなどが遠くから海岸に漂着したのでしょうか。

 海岸というには、波打ち際からは離れています。
 わりと近くに、高い鉄塔がそびえていますが、ほかには目印といえそうなものはありません。

 こんなにシャカリキになって、一見役に立たない取り組みをするのだから、アーティストというのはおもしろい人種だなと、妙な感心をしながら、巨大な木の柱をしばらく眺めていました。
 役に立たないからこそ、昔々の人々の営みに思いをはせることのできる、スケールの大きな作品になっているともいえるえしょう。
 ただ、意地悪なことを書けば、大勢でせーのと柱を立てるという取り組みは、どっかで聞いたことがあるな。

 反対側に回ると、柱のむこうに樽前山が見えます。









 野生の学舎という名義になっていますが、アーティストについては公式サイトに次のように記しています。
 また、これは恒久展示ではないようです。

新井祥也
1989年福井県生まれ。2020年夏から洞爺湖を拠点に「野生の学舎」という学び舎を主宰。自然のまねび−学びの原点に還り、土地を歩いたりフィールドワークを通じて、人と人が協働する事で生み出される創造的な営み、物・事・空間を模索しながら有機的な活動を続けている。




 google Map って、なにもないところを指し示す方法がわからないです。。。



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