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2024年5月30日の1カ所目は北海道創玄展

2024年06月02日 09時48分20秒 | 展覧会の紹介-書
 市民ギャラリー(第43回北海道創玄展 併催・第60回記念創玄展北海道二科展)

 創玄書道会は、詩文書の提唱者として名高い金子鷗亭さん(現在の渡島管内松前町出身)が創始した書の団体で、その北海道展。
 道内で最も人数が多い書の団体の一つで、ギャラリー全館を使用しています。
 詩文書、漢字、かなと、バラエティーに富んでいます。

 受付で目録をもらえるのですが、名前だけで、字釈がありません。会場にも書かれていません。
 札幌在住で、日本を代表する書家の中野北溟さん(最高顧問)は
「この道より
 我を生かす
 道なし
 この道を歩く」。
 武者小路実篤のことばだそうです。
 北海道書道展などでは枯淡の境地という感じでしたが、今回は力強く、100歳でますます元気。
※釈文を1文字訂正しました。


 反対に、大川壽美子さんは、線の力が抜けてたおやかなたたずまいです。

 我妻緑巣さんの「ハコベ…」で始まる詩文書は独特な線質だなあ。
 柏環さんは谷川俊太郎の詩を書いています。二尺八尺ですが、この方も個性的な書きぶりだと思います。

 三本菅伊都子さんは
「吹けば玉散る萩のした露にはかなくやどる野辺の月かな」
という藤原忠通の歌。


2024年5月29日(水)~6月2日(日)午前10時~午後6時(最終日は3時まで)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)

(この項続く) 


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