北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

河原温のTwitter

2009年12月11日 02時00分00秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
http://twitter.com/On_Kawara

 またTwitter(ツイッター)の話。
 6日深夜に
「このペースだと、8日か9日に、フォローしている人数とされている人数が逆転します」
書いたけど、その後、リムーブ(フォロー解除)が続いて、やっと10日深夜に
「フォローしている132人、フォローされている133人」
になった。
 アート関係の書き込みをしている人を積極的に検索していないし、Twitterでなにかとくべつ新しい展開があったわけではない。

 で、以上は前置き。
 Twitterを、じぶんのコンセプトにピッタリのやり方で活用しているアーティストがいる。
 河原おんである。

 日本人の美術家で、世界的に有名なのは、いうまでもなく北斎や広重なんだけど、現代アートに限って言えば、なんといっても河原温氏だろうと思う。
 海外の美術入門書・辞典類で「コンセプチュアル・アート」の項にOn Kawaraの名前はかならずといっていいほど載っている。

 1950年代のドローイング「浴室」シリーズで評価され、その後はニューヨークに拠点を移して、その日の日付をかく「Date Painting」シリーズなどで知られる。もっとも、ご本人はここ40年ほどまったく公の場に姿を見せておらず、伝説のアーティストになっている。

 彼がTwitterでおこなっているのは、「I AM STILL ALIVE」シリーズと同様のものである。
 このシリーズは、I AM STILL ALIVEという文の電報を配るというもの。文面は、40年近く変わっていないらしい。Twitterでも、この文を毎日ニューヨーク時間の正午(日本時間の午前2時)につぶやいている。これほどコンセプチュアル・アート的なつぶやきだけに限って続けているアーティストはいないだろうし、Twitterの活用法としても非常に興味深い。
 しかも、彼が「フォローしている人」は、ゼロなのだ!

 ただし、心配なのは、毎日判で押したように続いていたつぶやきが、12月4日を最後にストップしていることだ。
 彼は、まだ生きているスティル・アライブのだろうか!?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。