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田湯加那子展 2023年10月7日その8―ROOTS & ARTS しらおい/白老文化芸術共創

2023年10月17日 09時02分09秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(承前)

 田湯加那子さんは1983年生まれ、白老在住です。
 今回の「ルーツ&アーツしらおい」のメインビジュアルは彼女が描いた4種類の花の絵が採用されています。

 彼女が他の地元画家と異なるのは、これまでは主に「アール・ブリュット」の文脈で紹介されてきたことです。
 しかし今回は、そういう、健常者とか障碍者とかの区別抜きで評価されて、フライヤーやバナーやウェブサイトにばーん! とあしらわれているのですから、本人はともかく、関係者は喜んでいるんじゃないかと思います。

 冒頭画像は、田湯さんというとまず筆者が思い出す、華やかな歌手などの絵。
 全員つけまつ毛を着けているみたいに目の周りが黒く強調されているのが特徴です。
 セレブリティへの高い関心というのは、たとえばアロイーズなどにも共通するものがあるといえそうです。




 こちらは花の絵の数々。
 優雅さなどよりも力強さを感じます。




 ルノワールの名画のよう。

 このほか、彼女が絵に目覚めるきっかけとなった、修学旅行で東京ディズニーランドを訪れた際の印象を大きな紙にまとめた一種の絵日記なども貼ってありました。いわば、貴重な第一作です。




 テーブルの上にも作品が載せられています。
 さわることはできませんが、ものすごい筆圧の強さが分かります。クレヨンのように見えるかもしれませんが、色鉛筆なんだそうです。

 会場の奥では、彼女の日常を記録した映画が上映されていましたが、40~50分もあるとのことで、列車の時間の都合もあり、少ししか見ることができませんでした。


 旧社台小では、もう1組の発表がありました。



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すごいぞ、これは!(2015)

白老文化芸術共創 2023年10月7日は10カ所(2)



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