NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

日本各地で生き物や自然とかかわってるあなた、つながりの一つに「魚部」という場を加えませんか?

新15号(10号‐⑤)【G.I.2013の足跡~形にしてみる】

2014-04-13 18:06:54 | 成果物

大微小種展ガイドブックの制作過程


・マツモト印刷さんに連絡。

これまでG.I.が制作してきた図鑑シリーズは

マツモト印刷さんに作ってもらってきた。

担当はずっとA氏で阿吽の呼吸でやっていただいたが、ご退職。

それで今回から初めて組む、M氏。



・中島淳氏、工藤雄太氏に執筆等の依頼。

いつも中島氏には時間の無いところで、ご迷惑ばかり。

しかし、彼無しにはいままでの成果物は存在しえない。

今回も突然に無理を言って、執筆や全体的なチェックをお願いした。

またOBである工藤氏も、昆虫を学び、

また同時期に屋久島で初の昆虫展を開くことからコラム執筆を依頼。



■具体的なイメージ作成

・表紙



このデータは企画段階の一番最初に作ったもの。


・目次ページ



ホソマルチビゲンゴロウを使うことにした。目次の中味は未定。


・つぶやきページ



何か微小種が呟いてるかのような、写真メインで言葉が片隅にある

そんなページにしたいなぁ、と。


・微小種カタログ(×10倍)



学術的な分類ではない、勝手にカテゴライズ。

実寸の10倍サイズで種紹介。

とりあえず、ゲンゴロウ類で画像を貼り付けてみたところ。

(まだ始まったばかり、先は長い・・)



このイメージデータ作成の目的は

自分がイメージして膨らませて、そして執筆していくため。

そして、執筆をお願いしたお二人や印刷会社の方に

少しでもイメージを伝えるため。

(でも、これじゃあ伝わらんよねぇ・・今更ですがスミマセン!)







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新14号(10号其の④)【G.I.2013の足跡~ガイドブックへの第一歩】

2014-04-13 12:07:12 | 成果物
ここからは、ガイドブック制作に戻る。



・コンセプト(方向性)は?

いつもそうだが、G.I.(と仲間たち)にしか出来ないことをやろうと。


で、今回は“図鑑ではないモノ”

何て言うのか、カタログ的な、雑誌的な、

パラパラと思いついたところを読み、眺めるものを作りたかった。


研究者さんや生き物屋さんは、多分そんなもの自らは作らないかなと。

(同様に、博物館もしないだろうと)

専門的っぽいものと一般の人をつなぐ、

G.Iたちならではのものになるんじゃないかと思ったわけ。


5mm未満の微小水生昆虫という超マニアックな世界を

逆にパラパラめくって見やすいモノに仕立てて知ってもらう。

それが良いんじゃないか、って思ったわけ。


というのも、超マニアックかどうか誰が決めるか知らんけど

あなたが暮らす身近な水辺に、こんなちっぽけだけど

それぞれ姿形や色が違う「生命」があるんですよ

ってことを知ったり感じたりしてほしい、ってのが

今回の企画の大きな目的だったから。




・まずは、イメージ作りのための土台作り。

頭の中やパソコン上だけではできないので、

やはりザラ紙で「現物」を作ってみる。



事前に作ってた、表紙イメージを貼り付けたところ。

これはA6サイズかな。

紙を適当に重ねて綴じて、冊子のようにする。




・中味のイメージ

すでに頭の中にあるアイデアから、落書き風に書いていく。



「微小種カタログ」と題した、種紹介のページ。




・巻末のイメージ

なんでか、巻末ページのイメージがすでにあった・・



というのも、大微小種展が終わった後に

響灘ビオトープで開園1周年企画をしよう!と

すでに決めていたため、その告知をここでしたかった。




こういう状態で手元に置いて、思い付きを書きこんだりする。

どうやったら楽しいものになるかと、

ワクワクしながら考える。

この時間がしんどいけど、実はとても楽しい。





          ⇒ 其の⑤へつづく

 


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新13号(10号其の③)【G.I.2013の足跡~展示レイアウト案】

2014-04-13 10:52:38 | 成果物

ガイドブック制作過程に行く前に、展示レイアウト案の話。

こちらの方が先にあるので。





・前号でも掲載した会場。

ここをどう使えるのか、どう使うか、考えていく。





・いつもザラ紙に、こんな落書き風に何度も書くことからスタート。




・他にも、何だかんだと思いついたことは、メモする。





・で、だいたい決まると、他人に説明するために

パソコンで(ワードだけどね・・)簡単なレイアウト図を作成。





・レイアウトだけでなく、展示生体の見せ方も考える。

例えば、展示水槽はキューブのアクリル水槽を50個。

ギョブ仲間のM氏の発案と手配で、オリジナル蓋も作成。



・また、ライトはLEDにしようと決めた。

当然、素人なので高級なのをどしどし使うわけにいかない。

低コストでいかないと。

だが、安価なのはUSB電源や電池式のものばかり。

すると、あのイケアのものが安いことを知る。



ここは来店して買うしかないやん・・

あ、でも福岡店が最近オープンしたぞ!

G.I.は行く暇がなかったので、購入はY先生にお任せ。

同じ品物を50個も!買ってきてもらう。



・底砂はどうしよう? 

展示生体5mm未満だぜ、おい!?

色が濃い砂はどこにおるか分からん。

大粒な砂は潜って見えない。

う~ん・・・おっ!

「ネグロホワイトサンド」だったかな、

アマゾン川のこの砂が良さげで、これに決定。



・他にも正面の壁一面を使って、微小種を見つめる高校生の大きな紗幕の手配、

左手奥の壁面用に、5mm未満の微小種を100倍にしたパネル手配。

(※常々、ポリシーとして展示水槽は肉眼で見てもらうので・・

 アンケに拡大鏡が欲しいと“若干”あったが、それじゃあダメなんだ。

 だって、われわれも採集時に肉眼で必死に見てるんだから。

 生きている命をそんなに安易、安直に見ちゃダメと思う。

 目を凝らして存在に気付いてほしいわけだ。

 あ、おった!なんて小っちゃいの!!ってね。

 その気付きこそ、野外でのG.I.たちの発見のワクワクやドキドキを

 少しでも共有できるものだと思うんだわ。

 とはいえ、見せないままはイカン。

 ということで、ガイドブックに10倍拡大した写真を載せ、

 会場に100倍に拡大したパネルを設置することで

 小ささを体感してほしい・・という魂胆。)




・展示水槽の生体を説明するキャプションも思案のしどころ。

これまで企画展示では、毎回、試行錯誤を繰り返してきた。

傍目には「あ、またG.I.たちの展示だ」と思われたとしても

「また」というマンネリじゃなく、

自分自身は、毎回どこかで新たな試みをしていたい。

その一つが、このキャプション。


今回はいたってシンプルに行くことに決めた。

また、展示水槽が小さいので、小さめに脇におくスタイルで。

もちろん、展示生体の画像は外せない。

当然オリジナル画像。下手でも。

素人とは言え、ここは一貫してプライドのある場所。


作成は、高校生に任せた。

記載項目や背景色、文字色、フォント、配置等々

いろいろ考えてもらい、何度か修正してもらって決定。



・展示生体の確保と維持も、いつも厄介。

これはガイドブックの最終ページのコラムに書いたので今回は割愛。


※生体確保の状況リスト(一部)




ま、展示のあれこれはこのくらいに。

詳しくはまたいつか。





そんなこんなで大微小種展の展示はできた。

2013年8月2日夕方、この日はナイトミュージアム開催で

館内の照明を落とし、展示水槽等のみライトアップ。

昼間以上にきれいで、「イメージしてたのはこれだ!」

となっていた。

当時の魚ぶろぐでも未公開なので、画像を掲載しておく。













              ⇒其の④へつづく






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新12号(10号其の②)【G.I.2013の足跡~展示参加の可否から】

2014-04-13 09:23:13 | 成果物

ギョブイノウエ(G.I.)の2013年度の取組みを記録しておこうと

まず新10号では2013夏の大微小種展で作ったガイドブック自体を紹介。

(※持ってなかった人、もう入手しましたか?)



今まで魚ぶろぐ上だけでなく、何処でもきちんとまとめたことはないが

企画段階から制作過程のあれこれを書き残しておきたい。



かつて一緒に活動してきた高校生たちは、たぶんG.I.の特徴として

何処に何が居るという池や川の場所だとか、これは何だとか

そういう知識的な面しか思い浮かばないようだ。



それはたしかに15年以上もやってれば蓄積する。

だけど、同時にその蓄積から「あれこれ考え実現すること」こそ

「魚部」の本質だとG.I.は考えている。


※も一つ、活動の過程で得られた多くの人々、

特にギョブ仲間やギョブ応援団の方々との出会いも極めて重要だ。

これらが三本柱なんじゃないかと思う。




■あ・・前置きが長い。本題へいこう。




まず最終的なところから。

企画展では毎回、ファイルがこんなにパンパンになります・・





これは、いのちのたび博物館2013夏特別展『世界の昆虫展』チラシ。

ここには大微小種展のことは出てない。

それは博物館本体の展示とは何となく別扱い的だったり

準備スケジュールが博物館のように粛々とではなく

場当たり的にバタバタ同時進行で進んでいるからか、と思っている。

このチラシの制作時期には、まだ大微小種展は霧の中だ・・



・展示のお誘い~2012年末頃(だった?)

博物館の昆虫担当でいらっしゃった上田恭一郎先生より

2013夏に昆虫テーマで特別展するのでギョブもどう?

という感じでお誘いをいただいたように記憶。

※上田先生には過去2回、同様のお誘いいただいた。





・写真は、2013年1月12日の北九州高校での恒例の新年ギョブ会。

上田先生もいらしてくださり、このときも特別展のお話を少し。


展示依頼文書を学校宛に送っていただいた(はずなんだが、

結局、G.I.のもとには届かなかった。いまだに謎。)





・写真は、2013年3月15日、展示予定場所を初めて見た。

博物館で展示してもらう標本を納めに行き、上田先生に見せていただく。


展示参加の実現が、より具体的になっていくにつれ

では、G.I.たちには何が出来るか?というのを日常、頭の片隅で

いつもぼんやり考えていく。



・ところが、この数日後、事態急変。

すべてが棚上げとなってしまう・・・・・・・・・・。


3月23日、所用で博物館へ。

上田先生から、いちおうスペース確保しておきます

という大変ありがたいお言葉を頂戴した。



・2013年3月末、高校生たちと一緒に活動継続を決断。

4月に入り、活動のあり方や内容を再検討し、

博物館や響灘ビオトープ、ギョブOBをはじめ

ギョブ仲間やギョブ応援団の方々にもご相談し、可能性を模索。



・5月15日、博物館の下村先生へメールし、やり取り。

11代目よっしい君らとやったエビカニ展で大変お世話になった

下村先生が特別展のご担当だと知り、また改めて協力依頼いただく。


下村先生へは直接電話でも何度かお話し、実現の可否を考える。

G.I.の状況や抱える問題点をすべてご理解くださり、

「北九州にギョブあり!」「北九州の自然は面白い!」

というのを展示で伝えて欲しいと言ってくださる。


それを高校生を担当してもらったY先生にもお伝えしたところ

「そこまで言っていただき、やらないという選択肢は無い」

と言っていただき、決断!


「魚部」という活動=G.I.だと思っていた(今も)ので

“独りで全部やってしまう”ということも考え

下村先生やY先生にも相談する。


しかしながら、やはりやるなら高校生も巻き込んで

経験させる方がよかろうということで、一緒にすることに。

(※結果的には大正解。

 独りで全種集めたり、展示物作ったりは不可能ではないが

 維持したり、会場で説明したりは到底無理。

 また、一緒の方がやっぱり、楽しかった!!)



・この頃、ギョブ仲間のM氏ともメールやお会いして

大微小種展の企画内容を相談し、いろいろアドバイスをいただく。

この相談というのは、頭の中にある

展示のコンセプトや展示内容のイメージをあれこれ伝えること。

そうして、展示水槽は、氏が調べてくれた品物が最も良かったので

それを調達することに決めた。



・5月18日、温めていた展示案(コンセプト&内容)をペーパーにまとめ、

Y先生に見ていただく。



・5月20日、博物館で下村先生に直接お会いし、展示参加をお伝えする。

このとき、あえて大げさに「大微小種展」と銘打って

 ① 福岡県の5mm以下の微小水生昆虫を50種展示

 ② 展示に合わせて『大微小種展ガイドブック』なるものを作成

など、展示コンセプト&内容をお話した。



・同日夕方、下村先生との話を踏まえ、高校生たちに会って説明する。



※これがそのペーパーの一部。



こうして、「大微小種展」プロジェクトが各人に共有され、始動。






             ⇒其の③へつづく







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