五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のナポレオン

2018年01月14日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年2月号より

 今月の『僕らはみんな河合荘(最終回)』感想はこちら
 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●ナポレオン -覇道進撃- (長谷川哲也 先生)

 

 コミックス14巻は、2月発売! そんな今回、ロシア遠征つづき・・・

 ロシア軍の最高司令官・バルクライと将軍・バグラチオンが、言い合いしている冒頭。
 またも撤退を決めた司令官に怒りをぶつけているようですが・・・

 バルクライの方針に憤懣やるかたないバグラチオンは、戦場からさっさと退去。
 敵の攻撃が始まっている中での撤退に、彼の怒りの程を感じますけど、
 このあたり、ロシア軍のバラバラ具合が際立っている印象です。

 そんなロシア軍との戦いであれば、優勢に進むのかと思いきや、
 大陸軍の方にも問題があるようで、なかなか難しいもの・・・
 と感じさせる内容になっていました。

 

 

 

 追い打ちをかけるナポレオン。

 撤退するロシア軍を追撃するよう、ミュラとネイに命じるナポレオンは、意気揚々。
 ここで勝利を得れば、様々な面で助かると考えているのかも。

 自軍の苦境に対して、勝利の報は士気をあげるものになるでしょうし、
 軍事的な勝利は、政治的にも有利な状況を呼び込むでしょうからね。

 なので、この追撃は重要なもの。
 ミュラとネイにロシア軍を追わせ、ジュノーに回り込んで側面を叩かせるという
 ナポレオンの指示は、確実な勝利を得るための戦術のはずでした・・・が?

 

 

 

 ロシア軍を逃したジュノー。

 ネイがジュノー軍を待つものの、ジュノーは動けず。
 意識が朦朧とし始め、倒れてしまったためですが、その原因は薬物中毒。

 はじめ、作戦失敗に憤っていたナポレオンも、ジュノーが傷の痛みをやわらげるため
 薬を常用するようになったと聞いて、その傷のいくつかは自分を守るために負ったもの
 と考え態度を軟化させていていたのは、ジュノーへの友情を感じさせました。

 さらに、ジュノーは精神的にも妻の不倫で不安定になっていたらしく、
 かなり追いつめられていることが印象付けられ、重く突き刺さりますね。

 そうした風に、心身ともにボロボロになったジュノー。
 彼の孤独はいかばかりか・・・

 

 

 

 進退きわまったジュノー。

 公私ともに厳しい状況にあって、今回の作戦失敗。
 完全に追い詰められたジュノーは自害をもくろみ、銃をこめかみへ。

 もはや、ここまでか・・・と思った矢先、ナポレオンからの呼び出しが。
 兵士たちは「軍法会議」「死刑か」などと噂し、不穏な空気が漂います。

 しかし、憔悴したジュノーを待っていたのは、食卓に座るナポレオン。
 かつて貧乏暮らしをしていた頃のことを語り、その時のやりとりについて
 思い出を掘り起こすように話をしていたのが、たまらなく切なかったですね。

 ジュノーの好意によって得た喜びと感謝。
 それをジュノーに味わわせたかったというナポレオンの言葉が、響きます。

 そして、「ランヌのように俺を置いて行く気か?」と声をかけていたのが、
 これまた、たまりませんでしたよ・・・

 ジュノーがいなくなれば、友人と呼べる存在をまた失ってしまうことになる。
 そこに、ナポレオンの孤独の深まりを感じてしまいます。

 だからこそ、マルボさんから見れば、ナポレオンのジュノーへの対応は、
 「ヤキが回った」という評価になるのでしょうね。
 個人としては良くとも、指揮官としてはダメという。

 また、これからジュノーの身に起きることを考えますと、
 どうしようもない気分になってしまうというか、本格的に辛い・・・
 ジュノーがナポレオンの言葉に涙しているのを見てしまうと、なおさらです。

 

 

 

 帰ってきたクトゥーゾフ。

 撤退ばかりのバルクライに業を煮やしたロシア首脳部。
 皇帝アレクサンドル1世は、バルクライのことを気に入っているものの、
 他の人々が続投を許さない空気になっていて、さすがに抑えきれない様子。

 そこで選ばれた後任が、クトゥーゾフ将軍。
 アレクサンドル1世陛下は、好ましく思っていない人物ですが、人々の評判は良好。
 そんな彼の対ナポレオン作戦は、どのようなものか気になる所ですが・・・

 バルクライを嫌っていたバグラチオンに対して、クトゥーゾフが
 「バルクライは名将だった」と述べていたのは興味深い。

 「あんな腰抜け」とけなすバグラチオンも、腰抜けだからこそ逃げ回って
 大陸軍に損耗を強いることが出来たという説明に、言葉を失っていたのが愉快です。

 確かに、50万もいたはずの大陸軍が12万程度に減っているのは大きいですし、
 それに比べてロシア軍は逃げ回ったおかげで温存できていることが、何より重要。
 バルクライ名将説にも納得してしまいますね。

 とはいえ、これ以上逃げ回ることは士気にも影響すると考えたクトゥーゾフ。
 決戦の地を選定し、ナポレオンと戦うことを宣言。

 いよいよ本格的にロシア軍との衝突、ボロジノの戦いへと続くことになりそうで、
 どのような戦いとなるのか? 今後も楽しみです!

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


◆ 今月のアルペジオ

2018年01月13日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年2月号より
 今月の『僕らはみんな河合荘(最終回)』感想はこちら
 

 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance 先生)

 

 アメリカへ・・・

 振動弾頭のデータを持ち、アメリカへ向かっているのは<白鯨>。
 一方で401は陽動のため、ナガト艦隊を北へ釣りあげようとしています。
 群像が残した作戦通りですが、はたして群像不在の中、遂行できるのか?

 なんてことが気になりますが、今回、イオナの口から高速駆逐艦「シマカゼ」の
 名前が出ていたことに注目ですね。

 「高速」という点に特別なものが感じられる「シマカゼ」。
 ナガト艦隊に所属するらしく、<白鯨>としてはこれを振り切れる位置まで
 行けなければならないと・・・ <白鯨>では駆逐艦にも対抗できませんからね。

 

 

 

 イオナ主導のもと・・・

 群像がいない状況で、指揮を執るのはイオナ。
 ナガト艦隊の攪乱をおこなった後、<白鯨>を追い越し、北米艦隊を引きつける
 ための行動をとることを、駒城艦長に説明しています。

 それを受けて、<白鯨>が向かうのはサンディエゴ。
 「・・・出航した瞬間から、時代を動かすための困難は覚悟しています」
 なんて語る駒城艦長の言葉が、頼もしい。

 といった感じに、今後の指針について打ち合わせをする401と<白鯨>でしたが、
 そんな中、<白鯨>を見守る者が・・・ まあ、ヴァンパイアさんなのですけども。
 彼女がどう関わってくるのかも、注目でしょう。

 

 

 

 イセとヒュウガ。

 401の動向について、通信機の内容を知ることが出来るヒュウガが
 把握しているのは、イオナの迂闊さなのか、はたまた計算なのか・・・

 ヒュウガも、自分はどう動くべきか考えていますし、現在は“霧”所属に
 戻ったとはいえ、いざという時、何かしらの連携をとれる可能性もありそうです。

 それはともかく、イセさんが正座する前で、話を聞くヒュウガさん。
 どうも、イセがレキシントンを逃がしてしまったことの説明を聞いているようで、
 あの状況からU-2501は離脱できたのかと、感心してしまいました。

 というか、この2人の力関係がヒュウガ>イセといった感じで、
 掛け合いっぽいやりとりが愉快でした(^^;

 レキシントンの策に翻弄されてしまったイセさんですけど、
 確かに船体を捨ててまで進もうとするとは、なかなか考えられませんよね。

 しかし、おかげでヒュウガさんは、任務失敗を口実に姉を謹慎させられるという
 好機に恵まれたわけで、レキシントン様様なのではないでしょうか。
 これで、艦隊の行動もだいぶ自由度が増したように思われますし。

 また、会話の端々から、やはり北米艦隊との関係も派閥的というか、
 別の艦隊という意識が強いようで、テリトリー侵犯には複雑な思いを抱いている
 ヒュウガさんに、人間的なものを感じずにはいられませんでしたよ。

 

 

 

 首相府。

 上陰次官と402が何やら話し合い、政府側が頼まれたという調査結果を譲渡。
 それが「タカオ部」に関するものというのは、興味深い所ですね。

 タカオ部について調べている意図はよくわかりませんけど、
 部を率いるさくらさんについては気になりますので、彼女のことがわかると
 面白いのですけども・・・

 それから、上陰次官が402との会話で「我々はあなた方に抗する術はありません」
 なんてことを語った所、402は「あなた方はもう少し自信を持っても良い」と
 返していたのが意外でしたね。

 これは、402が人類について、それなりに評価していることの表れですし、
 そこにはむしろ好意すら感じられるものでしたから。

 そして、2人して群像を話題にしているのも面白い。
 不在の状況で、彼のことが思い起こされるのは、それだけ存在感が大きいということ。
 人類にとっても“霧”にとっても、群像の存在が重要なものであることが感じられます。

 などなど、今回も様々な場所の状況が描かれましたけど、
 401のナガト艦隊への陽動はもちろん、レキシントンの行方と目的も気になりますね。
 そんな感じで、今後も楽しみです!

 

 

 

 今月のアド探~!

 撃沈倶楽部への入部がなければ、身体(船体)の再建造ができない!?
 チョウカイさんの言葉に驚愕するアシガラ&ハグロ・・・

 なんて感じでしたけど、クレームをつける2人に対して、総旗艦の名前を出して
 制するチョウカイさんのやり口に、思わず笑ってしまいました(^^;

 しかし、ハグロさんの入部理由が、ナチさんを探しに行くためという所には、
 姉妹愛を感じられてしみじみ・・・と思ったら、改造マニアみたいなことを
 言い出して、雲行き怪しくなっていたのは愉快でしたね。

 そうか、ハグロさんにはスピード狂なんて属性があったのか~。
 あと、ダ〇ダロス・アタックには大笑゚(*゚´∀`゚)゚

 いや、艦だし出来るのか・・・
 そして1人、冷静にツッコミを入れ続けるミョウコウ姉さんに涙しました。

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


◆ 今月の河合荘

2018年01月10日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年2月号より
 
 
 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●僕らはみんな河合荘 (宮原るり 先生)

 

 最終回!!!

 シロさんと麻弓さんのゴタゴタ(?)も解決したようで、
 宇佐くんと律さんが2人を見守る中、始まった今回・・・

 トビラ絵が、様々な人たちと撮った写真の数々で、これまでを振り返るように
 1つ1つの絵に込められた「思い出」が、鮮やかに映し出されるようですね。

 最終回ということで、これで終わってしまうのだな~という寂しさがありつつも、
 こうして写真に収められた「記憶」として残ってゆくのだなという安心感もあって、
 微笑ましく思えたりもしました。

 

 

 

 宇佐&律の物語として・・・

 シロさんと麻弓さんを見て、何かを感じた宇佐くんが、
 「大事なお話があります!」と気合を入れて律さんに言葉をかけますが、
 その勢いに押され、身構えて目をつぶってしまう律さんが可愛らしい。

 なんて思っていたら、麻弓さんが現れて、いつもの調子でひがみ攻撃。
 もう完全に、元の麻弓さんに戻った感じで愉快でしたね。

 けれど、そこから面倒くさいことになりそうだったため、
 宇佐くんが律さんの手を取って、逃げ出すシーンが面白かった!

 まる映画のように美しくドラマチックな雰囲気にもかかわらず、
 そこへ麻弓さんの表情とモノローグが加わることで、完全にコメディに(^^;
 爽やかと下品のコラボが可笑し過ぎでした!

 

 

 

 2人の逃避行。

 手をつないで逃げる宇佐くんと律さん。
 途中、千夏ちゃんに出会って「仲良しだね(はぁと)」とか言われていて笑!

 思わず手を離してしまう宇佐くんでしたけど、付き合っているのだから
 離す必要はないわけで、このあたり、まだまだだな~・・・と考えていたら、
 今度はしっかりと律さんの手を握っていたのが、頼もしかったですね~。

 まあ、そこに千夏ちゃんのかけた言葉は、完全に冷やかしでしたけど(^^;
 でもその後、宇佐くんが律さんに、カッコ悪いなりにしっかりと自分の考えを告げて
 踏み込んで行ったのは、冷やかしにも負けない彼の本気を感じられて良かった。

 

 

 

 「ずっと変わらない2人になりたい・・・」

 全ては変わってゆく。
 それはどうしよいもない自然の摂理・・・

 そんなことを、嫌というほど感じていた最近の展開でしたが、
 ここで宇佐くんが「変わらない」ことに言及していたのは、意味深いですね。

 時間の流れと共に色んな変化が訪れるだろうけれど、それでも
 「ずっと変わらない2人になりたいって思うんだ」と言い切る宇佐くん。
 それは、ほとんどプロポーズのようなもので、重く響きましたよ。

 変わるもの、変わらないもの。
 たとえ何が変わっても、この関係だけは変わらないようにしたいという想い。
 絶対に変わらないのではなく、変わらない2人に「なりたい」という決意が尊い。

 だからこそ、「なりましょうっ!!」なんて決意表明になってしまって、
 コミカルだったのは愉快でしたけど(´▽`;)

 ただ、その決意は宇佐くんだけでなく律さんも同様で、彼に抱き着きながら
 「なりましょうっ」と顔を赤くしながら叫んでいたのが印象的でした。

 宇佐くんに頼りっきりになってしまうのではなく、自立できるよう、
 同時に彼を支えることもできる自分になれるように、河合荘を出てゆくと決めた
 というのは、立派だし健気だしで、律さんの魅力を増しますね。

 

 

 

 何だかんだで両想い。

 これからの2人のことについて、想いが一致した宇佐くんと律さん。
 いまいちカッコつかなかった律さんに、「俺と一緒だ」なんて言って、
 嬉しそうに抱き着いちゃう宇佐くんが可愛い。

 それと前回、律さんが「自分から言いたくない」と述べていた理由も、
 宇佐くんに話すと彼の方が自分に合わせてしまうから、というのは
 大いに納得でありました・・・ そーゆーとこありますよね、宇佐くん。

 そして、ぎゅ~っと抱き合う2人が良い雰囲気すぎて、たまりませんね。
 そこから口づけへ・・・

 と思いきや、ここで茶々が入ってしまうのが河合荘クオリティ!
 それでこそといった空気感は、むしろ安心感です。

 その後、河合荘に林さんや佐久間くん・椎名さんもやって来て、
 にぎやかになっていますが、その騒々しさを「変わらないね、河合荘は」と評した
 椎名さんの言葉が、これからの河合荘にも重なる気がして、良い感じでありました。

 

 

 

 河合荘という「仮宿」にて・・・

 シロさんと律さんの決断を、河合荘は「仮宿」だからと受け容れている住子さん。
 河合荘を「ゆるーく日常を過ごすだけの場所」と言ってますけど、
 その日常に欠かせない存在ですよね。

 だからこそ、「たくさんの人生の欠片にちょっとだけ登場する」という、
 ある意味、おいしい立場にいることができる。

 多くの人たちの世話をしながら、彼らが「仮宿」から巣立ってゆくのを見守る。
 その「仮宿」=河合荘を形作っているのは、住子さんその人なのかもしれません・・・
 なんてことを感じてしまう会話に、しみじみしてしまいましたよ。

 

 

 

 僕らはみんな河合荘。

 ラストは、いつも通りの河合荘の喧騒が、心地よく響いてのシメ。
 新しい住人もやって来る? なんて感じさせるセリフもあって、
 河合荘の日々は続いてゆくのだな~と、感慨深いものがあります。

 いや、もうね、大好きな作品でしたから、終わってしまうのが本当に名残惜しい。
 宇佐くんと律さんの関係に焦点が当たるようになって、ラブコメ調が強くなりましたが、
 当初は変人コメディ色が濃いお話でしたよね。

 なので、笑いがまず中心にあって、シリアス展開になっても笑いへつながる安心感。
 そんな所に魅力のあった作品だと感じます。

 シロさんも、麻弓さんも、彩花さんも、住子さんも、それぞれ個性的で面白く、
 河合荘の外の人たちもみんな楽しくて、彼らが創り出す世界の輪郭に、
 大いに惹かれ続けた約7年半でありました。

 今月号の巻末には、宮原るり先生のインタビューもありますので、ファン必携。
 それによりますと、今後「番外編」が掲載予定とのことで、そちらも楽しみです。
 スタートはしばし先のようですが・・・

 言葉を尽くせないほど、思いはあふれんばかりですけども、これにて本編は完結。
 長い間、本当に、存分に、楽しませていただきましたー!!!

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


◆ まんがタイムきららキャラット 感想

2018年01月08日 | ◆4コマ誌⑨ 不定期 きららキャラット

2018年2月号

 

 表紙は、『ブレンド・S』より、苺香さんたち!
 ひでりちゃんも美雨さんも、みんな晴れ着でおみくじ引いています。
 アニメは放送終了しましたけど、そんな新年ムードで、今年も期待です!

 

 

 今月の「初々しいで賞」は、『NEW GAME!』より、コウ&りん!

 

 今回2本立て! その2本目で、コウさんとりんさんの過去が・・・

 新人時代の2人が、さん付けで呼び合っているのが新鮮でしたね。
 「遠山さん」に「八神さん」と、今から考えると違和感のある言葉が初々しい。

 そして現在、はじめさんの企画熱から、若手が一丸となって盛り上がる雰囲気も、
 初々しく高揚感あって、よかったですね~。

 しかし、かつてコウさんがりんさんに述べた「遠山さんは夢とかないの?」
 の問いかけが、りんさんに重く響いてくる内容には、やや不穏に感じられます。
 りんさんの夢はどこにあるのか・・・ 今後の課題になりそうです。

 

 

【移籍連載!】

●mono (あfろ 先生)

  

 写真を撮る少女たちのお話。

 「まんがタイムきららミラク」休刊に伴い、移籍連載スタート!(読切時感想
 廃部の危機にあった写真部は、映研部と合併したシネフォト部になって再始動。
 決意を新たにするさつきさんでしたが・・・

 と始まった今回、元映研の敷島桜子さんを加え、写真の話題にで盛り上がります。
 360°カメラで撮った景色をグルグルマップにUPしないのかと敷島さんに聞かれて、
 さつきさんが驚いてましたけど、これ個人でUPできるとは知らなかった。

 敷島さんは、映研の先輩さんの影響で、廃墟を撮影したいと言っていて、
 廃墟撮影の大変さなどを語ってましたが、本格的に大変そうなんですね、あれって。

 そんな風に、何を撮るかなどの話が興味深く面白かったりしつつ、
 春乃さんのペーパードライバー教習もあって、活動の幅が広がりそうで期待です。

 などなど、平和に始まりました移籍連載1回目。
 あfろ先生の作品が平穏無事にすむわけがない(偏見)・・・なんて、
 この作品でそんなことはないと思いますので、安心しておきたい所。

 ラスト、「聖地巡礼」オチに大笑いしつつ、カメラと少女たちの物語・・・
 ミラクでも期待していた作品でしたので、当然、今後も楽しみです!

 

 

【連載スタート!】

●先パイがお呼びです! (むっしゅ 先生)

  

 ぽんこつ生徒会長を世話する少女のお話。

 ゲストを経ての連載スタート!
 倒れていた生徒会長さんを助けたことをきっかけに、彼女のピンチに駆け付けると
 約束した少女・相馬よりこさんが、今日も今日とて会長に呼ばれます。

 今回は、「漆島きなこ様を崇める会」の存在が示唆されていますが、
 その「漆島きなこ」さんこそが生徒会長さんの名前だと明かされていて驚き。
 そういえば、ゲスト時は名前出てこなかったですね(^^;

 さらに、その会を敵視する少女・塩田ゆきさんも登場。
 彼女も会長のファンらしく、会長の話をするときは嬉しそうなのに、
 会長に迫る者には厳しいという性格が、面白かったり。

 そんなゆきさんや、彼女をからかうような立場の佐藤さんなども出てきて、
 広がりを見せ始めた本作品。

 ここからどのような日常が描かれてゆくのか・・・
 連載スタートということで、楽しみです!

 

 

【ゲスト作品】

●我が家のスライムさん (よしなお 先生)

  

 スライムと一緒の生活。

 【主な登場人物】
 ・音海響花 : 友達いない女子高生。 スライムと同居中。
 ・ミーヤ  : スライムだけど、人型(少女)になっている。

 ゲームで遊んでいたら、画面から飛び出してきたスライム。
 「女の子に絡むのは最高だよ~!」と言っちゃうスライムさんは、
 少女に変身して、響花さんと一緒に暮らすことに・・・

 人間の姿だと魔力を消費するらしく、動物に絡みついて魔力吸収するスライムさん。
 そこで、響花さんに絡みついて生活しようとする所が、危険で可笑しい(^^;

 そして、何だかんだで一緒に暮らすことになる2人。
 スライムとの共同生活なんて、どんなものになるのか?
 気になりますので、つづきに期待です!

 

 

【最終回!】

●トモダチヅクリ (GAGAGA 先生)

  

 コミックス2巻は、1月27日発売! ・・・ですが、最終回!!

 最後は、文化祭後のお時間。
 演劇成功を祝う一同ですが、秋先輩が脚本を麻乃さんに褒められて、
 照れている所が可愛らしかったり、照れる理由に納得したり(^^;

 そんな皆での会話が面白おかしく、同時に感慨深かったりもしましたけど、
 麻乃さんが受けている誤解が、妙な方向=正義の番長へ進んでいたのは笑いました。

 しかし、“正義の番長”になった麻乃さんに対して、“裏番長”と評判だった静さんは
 むしろ麻乃さんのそばにいることで嫉妬の対象になっているらしくて愉快!
 中にはカップリングを愛でる人もいるようですが。

 そして、麻乃さんに友人が増えた現在を眺めながら、
 芽衣さんが感慨深げにしているのも、よかったですね~。

 そんなこんながありつつ、麻乃さんと静さん2人の会話になりますが、
 皆への感謝をどう示すかという話に、静さんが特別なことは必要なく、
 「気持ちを言葉にして返す」のがよいのかもと、語っていたのが印象的でした。

 ラスト2人のやりとりで、麻乃さんが気持ちを言葉にしていて、
 まさに、そのことが友達らしい雰囲気を醸し出していたのも、素敵でありました。

 などなど、友達いない2人から始まった「トモダチヅクリ」の物語。
 友人間の距離を測りかねて、周囲から恋人かと勘違いされる愉快な一面がありつつ、
 それでも真面目に人間関係に取り組む2人を応援したくなる面白味を感じていました。

 2人に多くの友人ができて大団円を迎えながら、最後は2人でシメとなった最終回。
 彼女たちのトモダチヅクリは今後も続いてゆくのでしょうが、これにて物語は完結。
 名残惜しいけれど、楽しませていただきましたー!

 

 

【その他】

●ブレンド・S (中山幸 先生)

 麻冬さんの友人・風間彩人さんが登場!
 外見的には美形バンドガールといった趣ですが、優秀でマジメな女性。
 と思ったら、マジメすぎて冗談の通じない所が難点らしく、苺香さんのドSを
 本気にして切腹まで考えるほど追いつめられていたのは、気の毒ながら大笑!
 そんな彩人さんの参加で、ますます面白くなりそうですね。

 

●NEW GAME! (得能正太郎 先生) 

 2本立ての1本目は、風邪っぴき青葉さん。
 北海道旅行で調子乗り過ぎたため、風邪をひいて寝込んでしまってますが、
 りんさんはじめ、皆からの労いメールが届いて、返信が大変そう(^^;
 また、猫とたわむれる様子が可愛く面白かったり、ねねっち&ほたるんが
 お見舞いに来たりと、色々と楽しかったですね~。

 

●すわっぷ⇔すわっぷ (とめきち 先生)

 1月27日、コミックス3巻・発売! そんな今回、キスってどんな感じ?
 あやめさんから「キスってどういう風にするの?」と聞かれ、肉食系な返答をする
 夏子さんに笑いつつ、色んな人に同じ質問をする様子が面白かったですね。
 冬美さんの“上級者”な答えも、千夏先生の強引さも、まるで参考にならないし(^^;
 キス目的のキスに照れる春子さん可愛かった! あやめ&ゆりの関係も気になります。

 

●まちカドまぞく (伊藤いづも 先生) 

 闇堕ち桃さん再び!?
 唐突に闇堕ちフォームになってしまった桃さん、魔力の調整が効かないようで、
 早く元に戻ろうと努めるものの、なぜか上手くいかずに悪戦苦闘・・・
 小倉さんの推測で、闇堕ちの原因が「負の感情」にあるとわかりましたけど、
 「負の感情」を羞恥プレイのように公開する桃さんが愉快でありました(´▽`;)
 シャミ子さんがらみの「負の感情」は、彼女への好意の裏返しですからねえ。

 

●メイドさんの下着は特別です。 (みらくるる 先生)

 ご主人様に頼まれた買い物のため、大都会・東京へやって来た蘭子さん。
 ツカサさんの等身大抱き枕に釣られていたのは笑いましたけど、慣れない都会に
 戸惑う彼女が、電子マネーを理解せずに改札を通ろうとする姿など、愉快でした。
 そんな蘭子さんの都会模様が楽しかった今回ですけど、やはり本作の魅力は
 ハレンチな描写にありますよね(ォィ。 そのあたりをもっと堪能したいので、
 連載化希望であります!(正直)

 


◆ まんがタイムオリジナル 感想

2018年01月03日 | ◆4コマ誌⑧ まんがタイムオリジナル

2018年2月号

 

 表紙は、晴れ着な山下さん!
 後ろで榊先生が、犬な咲坂師長を追っているのが面白い。
 他、巫女な小森さんや、獅子舞人形を持つらいかさんと、謹賀新年めでたし!

 

 

 今月の「始皇帝で賞」は、『美軍師張良』

 

 始皇帝の巡幸・・・

 その行列を項羽が眺めて「とってかわってやる」と言ったのは有名な逸話です。
 一方、劉邦も「男ならこうありたい」という意味のことを述べたとか・・・

 そんな風に、後の英雄だけでなく、全国誰しもに注目される始皇帝ですが、
 都・咸陽へ戻る途中、体調を崩したまま帰らぬ人となり、波乱の予感。

 これまで打倒・始皇帝のため行動してきた張良さんの心中はどのようなものか。
 報告を受けた時の表情がすごいことになっていましたけど、この驚きの情報を得て、
 次の行動へ移っていたのは、さすがでしたね。

 始皇帝の死は、この時代に大きな衝撃を与え、やがて大乱の引き金となります。
 統一という前例のない偉業を成し遂げた人物でありながら、
 過酷な支配をおこなったとされ、暴君ともされていますね。

 中国では、かつては暴君イメージがあったようですけど、
 近年、(政治的な意図で)再評価されてもいるようで、一筋縄ではいきません。

 いずれにせよ、圧倒的な力で君臨してきた要の人物がいなくなることで、
 くすぶっていた民衆の不満や恨みが爆発して、新たな時代のうねりが巻き起こる
 展開となってゆくでしょうから、そのあたりに注目しつつ、今後も楽しみです!

 

 

【今月のピックアップ!】

●北斎のむすめ。 (松阪 先生)

  

 高尾さんに身請けの話が・・・

 そうなれば、吉原を出てゆくことになるわけで、お栄さんも複雑な気持ちに。
 とはいえ、身請けは「客が遊女の借金を払って妻や妾にすること」なので、
 悪い話というわけでもなく、高尾さんの幸せを考えると・・・

 なんて感じに、高尾さんよりも、お栄さんの方が悩んでいます。
 けれど身請け話を掴めなきゃ、どんどん身を落とすこともあって、
 「これが高尾にとって幸せ」と納得していたのは、さっぱりしていますね。

 このあたり、花魁という生き方の難しさを感じさせます。
 以前、他誌ゲストで、高尾さんが吉原に入った経緯を描いた話がありましたけど、
 あの過酷さを思うと、何とも言えない気持ちに・・・

 高尾さんも、身請け話を受け容れつつも、千両を得ても絵を描くことはやめない
 と述べるお栄さんを見て、何かしら感じているようで気になります。

 身請け自体は本来めでたい話だと思いますけど、自分の中に幸福感があるかどうか
 については、課題がありそうですね・・・ 高尾さんはそのあたりどうなのか?
 注目しつつ、今後も楽しみです!

 

 

●ねこにまたたび恋ばなし (松田円 先生)

  

 うどん登場!

 お正月、りりこさんたちは初詣ですが、ぱるは「みんなにお年玉あげてくる!」と、
 近所の猫たちにカリカリをおすそ分けへ・・・

 そこで、突然現れた少女がカリカリを食べ始めて、ぱるが注意。
 と思ったら、その少女も「ねこまた」で、ぱるの姉弟子うどんさんというから驚き。
 今は「スノーホワイト」と名乗っているようで、「うどん」はNGっぽいですが(^^;

 そんな姉弟子との再会でしたけど、ぱるはうどんさんが苦手らしく、
 りりこさんと遭遇して、助けを求めていたのは可愛らしかった。

 まあ、りりこさんはうどんさんが「ねこまた」とはわかっておらず、
 普通に会話していて面白かったのですが、うどんさんは人間社会に溶け込んでいて、
 ぱるとの対比で、そのすごさがよくわかりましたね。

 などなど、姉弟子うどんさんの登場で、「ねこまた」世界の広がりが感じられて
 興味深かった今回でした。

 ぱるが、うどんさんと比べたのか、大きくなったらどう思うかと、
 りりこさんに尋ねてましたが、ぱるは今のままで良いですよね~可愛いし。
 なんて感じつつ、今後も楽しみです!

 

 

【その他】

●ラディカル・ホスピタル (ひらのあゆ 先生)

 コミックス31巻は、2月発売! そんな今回、年末年始のお手伝い。
 小児科の大門先生が、年始に榊先生の力を借りたいらしく、見事に巻き込んでいて笑!
 質問の多い子ももかちゃんの相手をすることになりますが、一瞬で彼女の懐に入る
 榊先生を見て、大門先生が驚愕していたのは可笑しかった・・・さすが、榊先生。
 そんな榊先生とももかちゃんの問答が、興味深く面白かったですね。

 

●らいか・デイズ (むんこ 先生) 

 帰省を早めるらいかさん、その理由は・・・?
 おばあちゃんが「見せたいものがある」から早く来いと言ってきて、
 らいかさんだけが先に行くことになりましたが、子猫を期待していたのに、
 まさかのムーンウォークを見せられていたのは、大笑いでしたよ゚(*゚´∀`゚)゚
 でも、スナックで猫の善三郎と出会ってご満悦。 至福のお正月が心地よい。

 

●きっと愛され女子になる! (瀬戸口みづき 先生)

 志摩さんの弟・玲一くんが、成人を迎えて・・・
 年賀状を、志摩さんが「生い立ちムービー」みたいなものにしていて笑!
 おかげで教授陣にまで声をかけられる始末で、どこまで年賀状を出したのかと(^^;
 そんな彼のナチュラルボーンモテ男っぷりも愉快でしたし、友人の美園さんが彼に
 ぞっこんなのも気になるし、下ネタかます友人女子も面白かったですね。

 

●カントリー少女は都会をめざす!? (鬼龍駿河 先生) 

 大河さんから誘われて、遊ぶことになった八重さん、即行で大河さん家へ!
 みなさんも誘おうとするも、家への電話はハードル高いと言う大河さんと、
 「そうですか?」と気にしない八重さんの対比が、面白く感じられました。

 そして、2人の弟くんたち、とくに「女子」って単語言うのも勇気がいると言う
 八重さんの弟くんが愉快でした。 図書館での亜紀さんとの遭遇にも笑!

 

●予行恋習カノジョ (アジイチ 先生)

 もうすぐ文化祭とのことで、後夜祭のダンスパーティに胸膨らませる恋香さんたち。
 晃二くんは高野さんとペアを組みたい、早川くんは恋香さんと組みたい・・・
 けれど、それぞれ想い人は別の人が好きという状況で、なかなか複雑ですねえ。
 しかも高野さんは高嶺の花なので、男子人気も高く、晃二くんが精いっぱい
 声をかけようとしているのが健気でよかった。 一体どうなるのか、後編に期待です。

 

 

【まんがタイムオリジナル 新人まんが展】

・事務員さんはハリネズミ (彼岸烏月 先生)

 

 タイトル通りの事務員さんにホレてしまった新人くん。

 【主な登場人物】
 ・布巻 : 新入社員。 小針さんにホレてしまう?
 ・小針 : 事務員。 ドSなハリネズミ。

 新人として挨拶する布巻くんが、教育担当の小針さんに一目ぼれ。
 しかし、小針さんはハリネズミというから、何とも妙な話で、
 そんな2人(?)のやりとりが愉快な4コマ作品です。

 ドキドキしてしまう布巻くんに対し、辛辣な対応をする小針さんが面白い(^^;
 “ハリ”ネズミなだけに、“刺さる”ネタで攻めてくる感じですかね。
 布巻くんの熱意に比べて、ドライな小針さんが可笑しいので、つづき期待!