2017年10月号
表紙は、浴衣姿のミカちゃん!
目の前の「夏の音」を聴きつつ、タローくんに「しー」をしているのが面白い。
他、最終回やゲスト、2本立て作品などなど、色々です。
今月の「匂わない少女で賞」は、『大神先生は鼻がキく』より、阿武隈ゆりさん!
1年5組の阿武隈さんは、匂いがしない?
匂いに敏感な大神先生は、今回も様々な匂いに翻弄されていて面白いのですが、
柴くんと同じ保険委員の阿武隈さんに関して、何やら不可解なことが・・・
柴くんによると、クラスでいつも1人でいるらしく、近づくと逃げてしまうのだとか。
人を避けているようですが、空手の県大会で準優勝するほどのアクティブさ。
なぜ彼女は、1人でいるのかが気になる所です。
大神先生が近づいても逃げてしまい、しかも何も匂いがしないという不思議な少女。
といった感じで、オオカミ先生も困惑していましたけど、得られた情報を考えると
わかることもある気がします。
例えば、空手をしているため道着が汗臭くなる ⇒ 匂いを指摘されて過度に気にする
⇒ 過剰な消臭をする(なので匂いがない) ⇒ それでも匂いを気にして人を避ける
なんて所でしょうかね。
いずれにせよ、それで1人になってしまうのは本意ではないでしょうから、
何とか、悩みを解決する方向へ話が進んでほしいものです。
【最終回!】
●すずなの恋 (あづま笙子 先生)
コミックス3巻は、9月27日発売! ・・・ですが、最終回!!
しだいに2人の関係も深まりつつある中、海水浴へ行くすずなさんたち。
そこで何かしらの進展があるやなしや? な最終回となりました。
すずなさんとかりんさんの水着姿も素敵で、見事なテコ入れ・・・って、最終回なのに!
しかも、すずなさんはワンピース型でありながら、中はビキニというから、涼城くんも
動揺していて可笑しかった。
それにしても、かりんさんと吉野くんの関係も気になっていましたけど、
ここで、その進展が明かされていたのは、めでたいことでありました。
そんな2人が2人で帰ってしまうと、残されたのは、すずなさんと涼城くん。
帰りのバス待ちの時間、出会った頃のことを思い出すすずなさんでしたが、
そこから、しだいに仲良くなっていったことを考えています。
色々ありましたけど、男子が苦手で近づくことさえできなかったすずなさんが、
涼城くんとの関わりの中で少しずつ変わっていった過程こそが、本作の見所であり、
面白味になっていた部分でしたね。
だからこそ、彼の存在が大事なってゆくのは自然なこと。
その結実となる言葉が、ここで自然に出てきていたのは、祝福すべきことでしょう。
それでも逃げ出してしまうすずなさんを、追いかけて言葉をかける涼城くん。
大切な気持ちを伝えて「逃げないで」と言っていたのが、やさしく爽やかでありました。
そこからの2人の進展には、こちらが恥ずかしくなるような思いでしたけど、
初々しさが微笑ましくて、これまでの時間を思うと感慨深さを覚えるほどでしたね。
などなど、海水浴からの進展模様が、シメにふさわしい最終回。
そんな余韻に浸りつつ・・・ 楽しませていただきましたー!
【ゲスト作品】
●花咲さんと葉山くんは今日こそ告りたい (瀬川あべる 先生)
互いに想い合いながらも、踏み出せない男女のお話。
【主な登場人物】
・葉山葉一 : 花乃さんのことが世界一好き。 でも想いを伝えられない。
・花咲花乃 : 葉一くんのことが世界一好き。 でも想いを伝えられない。
葉山くんと花乃さん、お互いを好きで告白したいのに、いつもうまくいかない。
そんな2人の姿が面白おかしく、時に微笑ましく描かれる4コマ作品です。
好きな気持ちが大きくて、告白しようと意気込むものの、
タイミングが悪かったり、邪魔が入ったり、誤解があったりして、
告白にまで至らない様子が可笑しな2人。
花乃さんが友人に、告白の練習をしていたら、それを葉一くんに見られてしまい、
思いっきり誤解されていたのは愉快でしたけど、葉一くんが涙目になっていたのは、
彼女への本気度がわかって、良い感じでした。
最後も、少しいい雰囲気になったのに、母上が通りかかったことで台無しな所が
面白かったりと、2人の関係のもどかしさが楽しい内容になっています。
これは進展模様も気になりますので、再登場に期待です!
【8月28日、『極楽フリテンくん』発売!】
●新フリテンくん (植田まさし 先生)
無人島に漂着者!? ・・・それがアリというのが、救いなのかどうなのか(^^;
【強盗】銀行を襲おうとしている男と、それを止めようとする弟分。
兄貴分がストッキングで顔を隠すも、銃はモデルガンなので弟分は無理だと述べます。
しかし、兄貴分は対策を講じて・・・と思ったら、まるでダメダメな対策なのが愉快!
【優勝カップ】ゴルフで優勝した女性プレイヤーさん、「ぜったいとりたいカップ」
だったと喜んでいましたが、その理由が「カップ」違いという所が可笑しいネタでした。
そんなことのために!? というのが(^^;
【漬け物石】家の塀の前に置かれた石を見つけた旦那さん、つけ物石によさそうと
家に持ち帰りますが、実はその石、別の用途で使われていた物だったのが面白かった。
一見、何でもなさそうな物が、役に立っているという視点の違いが興味深いですね。
【名パイロット】着陸態勢に入った旅客機でしたが、車輪が出ないトラブル!
そこで胴体着陸を決行する機長が、さすがでありました・・・けど、そこから
とんでもない挑戦をしようとしていたのは大笑゚(*゚´∀`゚)゚ パンクな機長さんだ!
などなど、今回も様々なネタが秀逸でありました。
最後の【意気投合】も、風刺ネタと思わせつつ、わが身を顧みる構造になっているのが
お見事でしたね・・・なんて考えつつ、今後も楽しみです!
【その他】
まんがライフWIN 『姫のためなら死ねる』は、定子様の香が変わって・・・?
そこから、清少納言も自分で香を作って、定子様に贈ろうと考え、“お母さん”に
教えを請うていたのは笑! でも、何だかんだで定子様とラブラブじゃないですかー!
●スパロウズホテル (山東ユカ 先生)
仕事のシフトが組めない状況に、本社にヘルプを頼む主任。
やって来た尾根賀ひかるさんは主任の同期で、この場所が最初の配属先だったこともあり、
頼りになりそうでしたが、省エネタイプな所が「ユニーク」な人物でしたね(^^;
いわばナマケモノな尾根賀さん、その手綱をにぎる主任の存在が、さすがでありました!
●眠り姫と起こさない王子 (渋谷一月 先生)
今回、2本立て! 1本目はアルカネットさんの国へ旅行に行く王子と姫。
海の向こうなら魔女も出てこないだろうと考えていましたが、何やら不穏な影が・・・?
そんな中、もてなされるミント王子とラベンダー姫だったものの、アルカネットさんも
ラベンダー姫について知らないことがあって、そのあたりの齟齬は気になる所でしたね。
2本目は、3人で観光へ行くことに。
そこで、アルカネットさんが魔法について説明し、今の魔法はスゴイものでもない所が
面白かった・・・とはいえ、魔女は例外で、さっそく姫を狙ってくるものの、王子の活躍で
事なきを得つつ、アルカネットさんが魔女の“誘惑”をはねのけていたのが、頼もしかった。
●アスクミ先生に聞いてみた (後藤羽矢子 先生)
2-A木元伊代さんの相談内容は、彼氏の読んでいるエロ本がキモいというもの。
アスクミ先生にすれば「別にフツー」な内容の本ですが、木元さんには受け付けられない。
そうした価値観の違いが「キモい」という言葉で言い表されていたのは興味深く、
その根本にある原因について、先生が語っていたのは納得です。
●わくわくワーキング (おーはしるい 先生)
みおさんと中野くんが話しているのを、ぼ~と眺める高沢くん。
どうも、2人が仲良くしているように見えるらしく、もやっとしていたのが面白い。
こんな高沢くん、珍しいですからね。 いわば無自覚に嫉妬しているわけですけど、
だからこそ、みおさんに積極的に近づいて行っていて、ニヤリとする展開でありました!
●お姉ちゃんが来た (安西理晃 先生)
一香さんの元の父親は、どんな人だったのか・・・?
現在の父上、つまり朋也くんの父親の誕生日という事で祝うことになり、一香さんも
張り切って準備に勤しんでいますが、朋也くんは彼女の「本当のお父さん」を気にしてます。
けど、その話題に一香さんが怒っていたのが印象的で、何か事情がありそうで気になりますね。
でも、今は今の家族があることは、一香さんだけでなく朋也くんも同様で、それが素敵です。
【新人4コマ杯 7月期月間賞】
・屋上のひととき (山内かひろ 先生)
ワルに憧れる少女と、クラスいちアホな子。
【主な登場人物】
・小元トモコ : ワルに憧れる高校1年生。 高校デビューに失敗してぼっち。
・阿方なこ : クラスいちアホの子。 顔はかわいい。
そんな2人が、屋上でやりとりをする様子が面白おかしな4コマ作品です。
トモコさんがカツアゲしようとしても、何のことかわかっていないなこさんの反応が
愉快だったり、なこさんのアホっぷりが良いボケになっていますね。
選評にもある通り、アンバランスな2人が可笑しくて、その点に面白味がありそうです。
つづきに期待しておきたい所!