五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがライフ 感想

2017年08月23日 | ◆4コマ誌⑤ まんがライフ

2017年10月号

 

 表紙は、浴衣姿のミカちゃん!
 目の前の「夏の音」を聴きつつ、タローくんに「しー」をしているのが面白い。
 他、最終回やゲスト、2本立て作品などなど、色々です。

 

 

 今月の「匂わない少女で賞」は、『大神先生は鼻がキく』より、阿武隈ゆりさん!

 

 1年5組の阿武隈さんは、匂いがしない?

 匂いに敏感な大神先生は、今回も様々な匂いに翻弄されていて面白いのですが、
 柴くんと同じ保険委員の阿武隈さんに関して、何やら不可解なことが・・・

 柴くんによると、クラスでいつも1人でいるらしく、近づくと逃げてしまうのだとか。
 人を避けているようですが、空手の県大会で準優勝するほどのアクティブさ。
 なぜ彼女は、1人でいるのかが気になる所です。

 大神先生が近づいても逃げてしまい、しかも何も匂いがしないという不思議な少女。
 といった感じで、オオカミ先生も困惑していましたけど、得られた情報を考えると
 わかることもある気がします。

 例えば、空手をしているため道着が汗臭くなる ⇒ 匂いを指摘されて過度に気にする
 ⇒ 過剰な消臭をする(なので匂いがない) ⇒ それでも匂いを気にして人を避ける
 なんて所でしょうかね。

 いずれにせよ、それで1人になってしまうのは本意ではないでしょうから、
 何とか、悩みを解決する方向へ話が進んでほしいものです。

 

 

【最終回!】

●すずなの恋 (あづま笙子 先生)

  

 コミックス3巻は、9月27日発売! ・・・ですが、最終回!!

 しだいに2人の関係も深まりつつある中、海水浴へ行くすずなさんたち。
 そこで何かしらの進展があるやなしや? な最終回となりました。

 すずなさんとかりんさんの水着姿も素敵で、見事なテコ入れ・・・って、最終回なのに!
 しかも、すずなさんはワンピース型でありながら、中はビキニというから、涼城くんも
 動揺していて可笑しかった。

 それにしても、かりんさんと吉野くんの関係も気になっていましたけど、
 ここで、その進展が明かされていたのは、めでたいことでありました。

 そんな2人が2人で帰ってしまうと、残されたのは、すずなさんと涼城くん。
 帰りのバス待ちの時間、出会った頃のことを思い出すすずなさんでしたが、
 そこから、しだいに仲良くなっていったことを考えています。

 色々ありましたけど、男子が苦手で近づくことさえできなかったすずなさんが、
 涼城くんとの関わりの中で少しずつ変わっていった過程こそが、本作の見所であり、
 面白味になっていた部分でしたね。

 だからこそ、彼の存在が大事なってゆくのは自然なこと。
 その結実となる言葉が、ここで自然に出てきていたのは、祝福すべきことでしょう。

 それでも逃げ出してしまうすずなさんを、追いかけて言葉をかける涼城くん。
 大切な気持ちを伝えて「逃げないで」と言っていたのが、やさしく爽やかでありました。

 そこからの2人の進展には、こちらが恥ずかしくなるような思いでしたけど、
 初々しさが微笑ましくて、これまでの時間を思うと感慨深さを覚えるほどでしたね。

 などなど、海水浴からの進展模様が、シメにふさわしい最終回。
 そんな余韻に浸りつつ・・・ 楽しませていただきましたー!

 

 

【ゲスト作品】

●花咲さんと葉山くんは今日こそ告りたい (瀬川あべる 先生)

  

 互いに想い合いながらも、踏み出せない男女のお話。

 【主な登場人物】
 ・葉山葉一  : 花乃さんのことが世界一好き。 でも想いを伝えられない。
 ・花咲花乃  : 葉一くんのことが世界一好き。 でも想いを伝えられない。

 葉山くんと花乃さん、お互いを好きで告白したいのに、いつもうまくいかない。
 そんな2人の姿が面白おかしく、時に微笑ましく描かれる4コマ作品です。

 好きな気持ちが大きくて、告白しようと意気込むものの、
 タイミングが悪かったり、邪魔が入ったり、誤解があったりして、
 告白にまで至らない様子が可笑しな2人。

 花乃さんが友人に、告白の練習をしていたら、それを葉一くんに見られてしまい、
 思いっきり誤解されていたのは愉快でしたけど、葉一くんが涙目になっていたのは、
 彼女への本気度がわかって、良い感じでした。

 最後も、少しいい雰囲気になったのに、母上が通りかかったことで台無しな所が
 面白かったりと、2人の関係のもどかしさが楽しい内容になっています。
 これは進展模様も気になりますので、再登場に期待です!

 

 

【8月28日、『極楽フリテンくん』発売!】

●新フリテンくん (植田まさし 先生)

  

 無人島に漂着者!? ・・・それがアリというのが、救いなのかどうなのか(^^;

 【強盗】銀行を襲おうとしている男と、それを止めようとする弟分。
 兄貴分がストッキングで顔を隠すも、銃はモデルガンなので弟分は無理だと述べます。
 しかし、兄貴分は対策を講じて・・・と思ったら、まるでダメダメな対策なのが愉快!

 【優勝カップ】ゴルフで優勝した女性プレイヤーさん、「ぜったいとりたいカップ」
 だったと喜んでいましたが、その理由が「カップ」違いという所が可笑しいネタでした。
 そんなことのために!? というのが(^^;

 【漬け物石】家の塀の前に置かれた石を見つけた旦那さん、つけ物石によさそうと
 家に持ち帰りますが、実はその石、別の用途で使われていた物だったのが面白かった。
 一見、何でもなさそうな物が、役に立っているという視点の違いが興味深いですね。

 【名パイロット】着陸態勢に入った旅客機でしたが、車輪が出ないトラブル!
 そこで胴体着陸を決行する機長が、さすがでありました・・・けど、そこから
 とんでもない挑戦をしようとしていたのは大笑゚(*゚´∀`゚)゚ パンクな機長さんだ!

 などなど、今回も様々なネタが秀逸でありました。
 最後の【意気投合】も、風刺ネタと思わせつつ、わが身を顧みる構造になっているのが
 お見事でしたね・・・なんて考えつつ、今後も楽しみです!

 

 

【その他】

 まんがライフWIN 『姫のためなら死ねる』は、定子様の香が変わって・・・?
 そこから、清少納言も自分で香を作って、定子様に贈ろうと考え、“お母さん”に
 教えを請うていたのは笑! でも、何だかんだで定子様とラブラブじゃないですかー!

 

●スパロウズホテル (山東ユカ 先生)

 仕事のシフトが組めない状況に、本社にヘルプを頼む主任。
 やって来た尾根賀ひかるさんは主任の同期で、この場所が最初の配属先だったこともあり、
 頼りになりそうでしたが、省エネタイプな所が「ユニーク」な人物でしたね(^^;
 いわばナマケモノな尾根賀さん、その手綱をにぎる主任の存在が、さすがでありました!

 

●眠り姫と起こさない王子 (渋谷一月 先生) 

 今回、2本立て! 1本目はアルカネットさんの国へ旅行に行く王子と姫。
 海の向こうなら魔女も出てこないだろうと考えていましたが、何やら不穏な影が・・・?
 そんな中、もてなされるミント王子とラベンダー姫だったものの、アルカネットさんも
 ラベンダー姫について知らないことがあって、そのあたりの齟齬は気になる所でしたね。

 2本目は、3人で観光へ行くことに。
 そこで、アルカネットさんが魔法について説明し、今の魔法はスゴイものでもない所が
 面白かった・・・とはいえ、魔女は例外で、さっそく姫を狙ってくるものの、王子の活躍で
 事なきを得つつ、アルカネットさんが魔女の“誘惑”をはねのけていたのが、頼もしかった。

 

●アスクミ先生に聞いてみた (後藤羽矢子 先生)

 2-A木元伊代さんの相談内容は、彼氏の読んでいるエロ本がキモいというもの。
 アスクミ先生にすれば「別にフツー」な内容の本ですが、木元さんには受け付けられない。
 そうした価値観の違いが「キモい」という言葉で言い表されていたのは興味深く、
 その根本にある原因について、先生が語っていたのは納得です。

 

●わくわくワーキング (おーはしるい 先生) 

 みおさんと中野くんが話しているのを、ぼ~と眺める高沢くん。
 どうも、2人が仲良くしているように見えるらしく、もやっとしていたのが面白い。
 こんな高沢くん、珍しいですからね。 いわば無自覚に嫉妬しているわけですけど、
 だからこそ、みおさんに積極的に近づいて行っていて、ニヤリとする展開でありました!

 

●お姉ちゃんが来た (安西理晃 先生)

 一香さんの元の父親は、どんな人だったのか・・・?
 現在の父上、つまり朋也くんの父親の誕生日という事で祝うことになり、一香さんも
 張り切って準備に勤しんでいますが、朋也くんは彼女の「本当のお父さん」を気にしてます。

 けど、その話題に一香さんが怒っていたのが印象的で、何か事情がありそうで気になりますね。
 でも、今は今の家族があることは、一香さんだけでなく朋也くんも同様で、それが素敵です。

 

 

【新人4コマ杯 7月期月間賞】

・屋上のひととき (山内かひろ 先生)

 

 ワルに憧れる少女と、クラスいちアホな子。

 【主な登場人物】
 ・小元トモコ  : ワルに憧れる高校1年生。 高校デビューに失敗してぼっち。
 ・阿方なこ   : クラスいちアホの子。 顔はかわいい。

 そんな2人が、屋上でやりとりをする様子が面白おかしな4コマ作品です。
 トモコさんがカツアゲしようとしても、何のことかわかっていないなこさんの反応が
 愉快だったり、なこさんのアホっぷりが良いボケになっていますね。

 選評にもある通り、アンバランスな2人が可笑しくて、その点に面白味がありそうです。
 つづきに期待しておきたい所!

 


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