2015年6月号
表紙は、コミックス7巻が発売中の『キルミーベイベー』!
やすな&ソーニャは、芳文寺拳法の使い手だったのか・・・
「火を噴き空飛ぶ2匹の野獣!」というあたりが、よい感じですね~。
今月の「もやシスで賞」は、『癒さレクチャー』!
またまた再登場となった本作品、梅雨の季節に「もやシス」上昇中です。
「もやもや指数」と称し、そのときのモヤモヤを数字で表すうららさん。
雨の日は「200もやシス」なんて言ってますけど、朝起きたくない=「20もやシス」、
風邪で寝込んでいるとき~「300もやシス」と、なかなか面白い評価の仕方。
「1000」をこえると死んでしまう(精神的に)ということで、「もやシス」をためないように
頑張りますけど、雨の日はぐんぐんたまってしまって、色々と大変そうでした(^^;
けれど、友人達との楽しい時間と、心づかいが、「もやシス」を下げていたのは、よかった。
【コミックス7巻、ほやほや発売中~!】
●キルミーベイべー (カヅホ 先生)
古いオモチャで遊びましょ!
やすなが持ってきた箱には、古い玩具が色々と入っているようで、
今回、その玩具の数々で遊ぶこととなった2人でしたが、まあ、相変わらずな様子(^^;
まず、けん玉を取り出すやすなでしたが、ソーニャはけん玉の遊び方を知らない!
そこで、やすながソーニャに優しくレクチャー・・・するわけもなく、バカにしたため、KOされてます。
というか、やすなもけん玉がうまく扱えないんじゃ、しょーもない(´▽`;)
そんな感じに、跳ねるカエルの玩具やら、空気鉄砲やら、達磨落としやらで遊ぶ2人ですが、
ソーニャはバイオレンスだし、やすなはソーニャをからかうことしか意識してないしで、
まともな遊びになるはずもなく、そうした様子が愉快でありました。
とくに、ヨーヨー対決するやすなの浅はかさに笑いましたけど、
ラストの拳銃勝負は、なかなか見事でしたし、「玩具で遊ぶ」という点では、
やすなのはしゃぎようが、割と正統派だった気がして、面白い所でしたね~。
などなど、古い玩具で、まさに童心に帰った今回。
いつも通りな2人のやりとりも面白かったわけですけども、何となく子供に戻るような感覚を
覚えられた気がして、そうした点もよかったですね・・・ なんて感じつつ、今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●ススメマンガカ (オカゾン 先生)
漫画家になることをめざす少女・・・でしたが、彼女には苦手なことが?
顔清海さんは、漫画家をめざす少女。
さっそく編集部へ持ち込みに行きますが、笑顔でダメ出しされてしまい・・・
と始まるお話でしたが、ダメ出しされた理由が理由だけに、納得(^^;
何しろ彼女、キャラクターの顔を描くのはウマいのに、体を描くのは苦手というから、
そりゃダメ出しされて当然というか、よく持ち込みに行ったというか。
しかし、本人はやる気満々で、めげることなく頑張る様子は楽しげでした。
そして、クラスで隣の席の空田翔くんが、清海さんとは正反対の特徴の持ち主で、
そこから清海さんの彼へのアプローチが始まりつつ、2人のやりとりが面白味に。
顔しか上手く描けない清海さんと、体しか上手く描けない翔くん。
2人がどのように交流し、漫画家をめざすのかどうなのか、気になりますので、
つづきに期待です!
●トルネードよんじ (えきあ 先生)
帰宅部になったはずの少女の前に現れたのは・・・?
ドヤ顔で、部活に入らなかったことを誇る少女・中原星奈さん。
帰宅部となって、ゲームで遊ぼうとしていたところ、「帰宅しない部」に遭遇し・・・
と始まるお話。
「帰宅しない部」という謎の部も気になりつつ、その部長・宇佐美さんや部員・王岸さんと、
2人に勧誘される星奈さんのやりとりが、愉快な4コマ作品になっていました。
そした、3人でファミレス行って、星奈さんの体験入部の様子が描かれましたけど、
気品がありつつも、髪の毛でびんたをかます宇佐美さんや、食欲旺盛な王岸さんといった
少女たちの個性が面白味でしたね~。
何と言うか、妙なテンションとノリの会話が異様に楽しかった!
もう1人、華田さんという部員もいるようなので、そちらの登場にも期待しつつ、
連続ゲストとのことで、2話目が楽しみです!
●あくてぃびてぃっ!-情報支援活動探偵事務所- (待雪巴 先生)
犬を捜す少女が足を運んだのは、何やらアヤシイ探偵事務所・・・
バイト募集中のアクティビティ探偵事務所。
そこを訪れたのは、いなくなった飼い犬を捜す少女・いさらさん。
所長・よつばさんと、助手・ゆきじさんに迎えられたものの・・・?
バイト志望と間違われたまでは、まだよかったのですけども、
犬捜しのはずなのに、何やら妙に大事になっているような様子が、
じわじわと面白味になっていましたね。
軍服をまとい覆面かぶった従業員が、忍者のように現れては消え、
犬の毛から調査を始めるとか、何とも仰々しい探偵事務所・・・
と思っていたら、どうも探偵は副業で、本業は別にあるのだとか。
といった風に、かなり変わった探偵事務所のお話になっていましたが、
犬が見つかった後、いさらさんが犬と再会する場面の狐につままれたような表情には笑!
などなど、愉快な探偵事務所物語、つづきに期待です!
●ウサギとカメは両想い? (bokkun 先生)
幼馴染な少女たちの関係は・・・?
白兎詩乃さんは高校生。
彼女の幼馴染・黒亀来海さんとは仲良しですが、じつは白兎さん、黒亀さんに片想い
そんな少女たちの交流が、面白おかしく描かれる4コマ作品です。
白兎さんが黒亀さんを好きになったのは、12年前、3歳のときのこと。
黒亀さんの方が、白兎さんと「結婚する」なんて言っていて可愛いのですが、
そこで「ちかいのキス」なんてしたものだから、白兎さん、何かに目覚めてしまったようで・・・
といった感じに、百合風味をただよわせつつ、けれど今では、白兎さんの片想いっぽい状況で、
ちょっとやきもきした白兎さんの様子が、面白味につながっている印象。
そんなウサギとカメの物語。
一見、マイペースな黒亀さんに比べて、白兎さんの方がしっかりしているように思えますが、
意外と白兎さんが黒亀さんに頼っている部分もあって、2人の関係も興味深かったりしますね。
そんな関係がどうなってゆくのか、気になりますので、つづきに期待です!
【最終回!】
●イキモノシステム (ユイザキカズヤ 先生)
コミックス2巻、5月27日発売! ・・・ですが、最終回!!
最後は、エマーソンが去り、望んだ日常を手に入れたゆにさんたち・・・
そこで、キリさん中心に描かれたラストになっていましたね。
キリさん、ルイさん、ハカナさん、ミサキさん、ゆにさんがそろって、楽しげに会話。
そうした様子が、いつも通りに面白おかしくも、読者視点では少し寂しさも感じたり・・・
そんな中、うとうと居眠りしてしまったキリさんでしたけど、
目覚めたときに、長い夢を見ていたようなと考えている所が、これまた追い討ちのよう。
いなくなったモノのことを忘れ、平穏かつ望むべき日常を手に入れた彼女たち。
けれど、キリさんは何かを思い出しそうな雰囲気に・・・
といった感じの最終回となりましたけど、何気ない会話を友人たちと楽しむキリさんの
「こういう時間・・・いいなぁ」というセリフが、ふんわりと沁みる感じで、素敵でしたね。
そして、街の雑踏の中にいる猫・・・
人を見上げ、なく猫さんの様子が、どことなく寂しげで、それだけに“再会”をはたす
ラストシーンが、いっそうあたたかく感じられるようになっていた気がします。
などなど、何気ない日常をかみしめる空気が、じんわりと胸に迫るシメでした。
本作は、雑用を引き受ける「いきもの部」を舞台に、雑談ばかりする少女たちが、
まったり楽しげに描かれてきました。
が、終盤に明かされる“世界の秘密”には驚かされつつ、ぐいぐいと引き込まれましたね。
エマーソンの存在、そして少女たちの願い・・・ それらが収束した今の状況は、
何気ない日常として、これからも続いてゆくのでしょう。
なんて感じつつ、楽しませていただきましたー!
コミックス完結2巻は、5月27日発売とのことです。