「お気に入り」単巻完結作品です。
『ザンガード』 (柴田ヨクサル 先生)
「オンリーワンな ぶっ飛び ヒーローバトル!!!」(オビ文)
『ハチワンダイバー』に登場する真剣師・斬野シトを主人公とする番外編。
本編とは違って将棋ではなく、“ヒーローバトルもの”となっています。
斬野がそよと「真剣」で指した時期の話。
自分が勝ったら、そよの“型”をとらせてもらうという条件での勝負。
一方その頃、秋葉原の街では、オタクをねらったカツアゲ事件が起きていた!
そこへ出動するのは、謎のフルアーマー・ヒーロー、ザンガード!!
この物語は、秋葉原の平和を守るために戦うザンガードの活躍を描いたものなのです。
ということで、本編とちがって将棋はほとんどやりません。
はじめの斬野とそよの対局くらいで、あとはアキバを守る戦いが中心となっています。
まあアキバを守るといっても、変な奴らの襲来から守っている?だけですけども。
ただ、この“敵”が、アキバのいわゆるオタク根絶を目的としている点に、
何かしらのテーマ性があるやもしれず、そうした観点で読んでみると、
しだいにエスカレートしていく“敵”の攻撃と、それへの対抗にも意味がありそうな気もします。
・・・なんて難しく考えずに、オタク文化を守ろうと奮闘するザンガードの勇姿を、
じっくりたっぷり堪能しながら楽しめる作品かと思います。
柴田先生の作風にふさわしく、燃えて盛り上がってゆく感覚がよかった!
ラストの言葉が、やはり大切・・・ですよね。