『蒼き鋼のアルペジオ』6巻 (Ark Performance 先生)
(5巻感想)
近未来・海洋SF戦記の第6巻!
表紙が今までと違ったものになっていますね。
これまでは、メンタルモデル(もしくはデザインチャイルド)と、
その背景にゆかりの艦艇もしくは兵器が描かれていましたが、
今回は主人公・千早群像と、イ401のメンタルモデル・イオナさんという組み合わせ。
「ゆかりの艦艇」という意味では、変わっていないということですかね・・・
それはともかく、この巻では、陸軍による硫黄島襲撃が描かれています。
さらにタカオさんの正式加入や、千早翔像による「世界を目覚めさせる」プランの発動など、
大きな動きをみせる物語。 盛り上がりまくりの第6巻でございます!
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
【タカオさん、正式加入!】
●“霧”から“蒼き鋼”へ
群像と握手を交わすタカオさん。(おめでとー)
憧れの人から快く迎えいれられても、表向き動揺なし・・・
ですが、内心は歓喜に打ち震えている様子。
群像に触れた手を、まじまじと眺めて驚く姿も可愛らしい。
そんなタカオさんの魅力は、この巻でもあふれんばかりに輝いておりました!
●可愛いよ、タカオさん
昔のタカオさん。 (第1巻、172ページより)
401と戦った頃のタカオさん。
今ほど「感情」もなく、どことなくコンピュータ的といいますか、機械チックな動作が多く、
冷たい印象だった彼女ですが、2巻以降、そのキャラクターは大幅に変わることになります。
(そのあたりのことは、こちらの記事参照)
以前は以前で魅力的でしたが、もはや別人となった現在の魅力は格別!
群像に頼まれた「お願い」をきき、感謝の言葉を受けたタカオさんの反応は、乙女そのもの。
「その・・・タ、タカオって呼んでくれて・・・い、良いわよ?」
なにこの恥じらい。 ちょっぴりツンデレ混じりで、可愛すぎるダロー!!
その後、さらなる重要なお願いをされたタカオさん。
ここで群像から「タカオ」と呼ばれて、この表情・・・ もうメロメロですやん。
ついに名前で呼ばれて、キリッと張り切っちゃう彼女の可愛さ1000%。
しかし、これからタカオさんの受難の時・・・ となるのかどうか。
2501という強敵が迫るラストには、緊張が走りまくりであります。
いや、ここからがタカオ無双の始まりか!? 現在連載にて戦闘中でございます。
【硫黄島襲撃】
●静さんの存在
陸軍による硫黄島襲撃ですが、とんでもなかったー!
これに関しては、連載中にあれこれ書いてますんで、ここでは静さんの話でも。
401クルーの中では新参者であり、ソナーとしても群像のサポートがあることで
何とかなっているようなシーンもあったりと、何だか頼りないという印象だった彼女が、
ここで大活躍するなんて!
そんな彼女のキーとなるのは、「台湾時代」と父母、そして兄の存在ですかね。
実戦経験がないとはいえ、陸軍兵と渡り合い、圧倒してしまう彼女の実力は相当なもの。
その過去に興味津々になってしまう展開でありました。
【世界の目覚め】
●千早翔像のめざすもの
超戦艦ムサシ。
その艦長である千早翔像が、ついに動き出します。
謎めいた彼のプランは、世界に大きな衝撃を与えることに・・・
これによって、情勢が一変すること間違いなし。
“霧”と人類という二分された世界ですが、これがさらに入り乱れる可能性が出てきました。
というか、翔像とムサシが“霧”に属しつつも、独自の行動をとっている点で、すでに異質。
そこにアドミラリティ・コードや、ビスマルクはじめ、他の“霧”の思惑も関わってきますし、
人類のみでなく、“霧”も一枚岩ではないとなると、どのように勢力図ができあがるのか・・・
これは気になりますし、群雄割拠の様相を呈してくる可能性もあって、楽しみかも。
それは人類の革新へつながるのか?
“霧”とは、そしてその存在のカギを握るアドミラリティ・コードとは何なのか?
様々な謎を秘めつつ、急激に動き始めた物語。 今後も楽しみです!
(7巻感想はこちら)
・ヤングキングアワーズ連載時感想