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◆『蒼き鋼のアルペジオ』6巻・感想 タカオさんと硫黄島と世界の目覚めと

2012年11月04日 | ◆マンガ 感想

『蒼き鋼のアルペジオ』6巻 (Ark Performance 先生)

 Arpeggio_of_blue_steel_06

 5巻感想

 近未来・海洋SF戦記の第6巻!

 表紙が今までと違ったものになっていますね。

 

 これまでは、メンタルモデル(もしくはデザインチャイルド)と、

 その背景にゆかりの艦艇もしくは兵器が描かれていましたが、

 今回は主人公・千早群像と、イ401のメンタルモデル・イオナさんという組み合わせ。

 「ゆかりの艦艇」という意味では、変わっていないということですかね・・・

 

 それはともかく、この巻では、陸軍による硫黄島襲撃が描かれています。

 さらにタカオさんの正式加入や、千早翔像による「世界を目覚めさせる」プランの発動など、

 大きな動きをみせる物語。 盛り上がりまくりの第6巻でございます!

 

 

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

【タカオさん、正式加入!】

●“霧”から“蒼き鋼”へ

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 群像と握手を交わすタカオさん。(おめでとー)

 憧れの人から快く迎えいれられても、表向き動揺なし・・・

 ですが、内心は歓喜に打ち震えている様子。

 群像に触れた手を、まじまじと眺めて驚く姿も可愛らしい。

 そんなタカオさんの魅力は、この巻でもあふれんばかりに輝いておりました!

 

 

●可愛いよ、タカオさん

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 昔のタカオさん。 (第1巻、172ページより)

 401と戦った頃のタカオさん。

 今ほど「感情」もなく、どことなくコンピュータ的といいますか、機械チックな動作が多く、

 冷たい印象だった彼女ですが、2巻以降、そのキャラクターは大幅に変わることになります。

 (そのあたりのことは、こちらの記事参照

 

 

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 以前は以前で魅力的でしたが、もはや別人となった現在の魅力は格別!

 群像に頼まれた「お願い」をきき、感謝の言葉を受けたタカオさんの反応は、乙女そのもの。

 「その・・・タ、タカオって呼んでくれて・・・い、良いわよ?」

 なにこの恥じらい。 ちょっぴりツンデレ混じりで、可愛すぎるダロー!!

 

 

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 その後、さらなる重要なお願いをされたタカオさん。

 ここで群像から「タカオ」と呼ばれて、この表情・・・ もうメロメロですやん。

 ついに名前で呼ばれて、キリッと張り切っちゃう彼女の可愛さ1000%。

 しかし、これからタカオさんの受難の時・・・ となるのかどうか。

 2501という強敵が迫るラストには、緊張が走りまくりであります。

 いや、ここからがタカオ無双の始まりか!? 現在連載にて戦闘中でございます。

 

 

 

【硫黄島襲撃】

●静さんの存在

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 陸軍による硫黄島襲撃ですが、とんでもなかったー!

 これに関しては、連載中にあれこれ書いてますんで、ここでは静さんの話でも。

 401クルーの中では新参者であり、ソナーとしても群像のサポートがあることで

 何とかなっているようなシーンもあったりと、何だか頼りないという印象だった彼女が、

 ここで大活躍するなんて!

 

 そんな彼女のキーとなるのは、「台湾時代」と父母、そして兄の存在ですかね。

 実戦経験がないとはいえ、陸軍兵と渡り合い、圧倒してしまう彼女の実力は相当なもの。

 その過去に興味津々になってしまう展開でありました。

 

 

 

【世界の目覚め】

●千早翔像のめざすもの

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 超戦艦ムサシ。

 その艦長である千早翔像が、ついに動き出します。

 謎めいた彼のプランは、世界に大きな衝撃を与えることに・・・

 これによって、情勢が一変すること間違いなし。

 

 “霧”と人類という二分された世界ですが、これがさらに入り乱れる可能性が出てきました。

 というか、翔像とムサシが“霧”に属しつつも、独自の行動をとっている点で、すでに異質。

 そこにアドミラリティ・コードや、ビスマルクはじめ、他の“霧”の思惑も関わってきますし、

 人類のみでなく、“霧”も一枚岩ではないとなると、どのように勢力図ができあがるのか・・・

 

 これは気になりますし、群雄割拠の様相を呈してくる可能性もあって、楽しみかも。

 それは人類の革新へつながるのか?

 “霧”とは、そしてその存在のカギを握るアドミラリティ・コードとは何なのか?

 様々な謎を秘めつつ、急激に動き始めた物語。 今後も楽しみです!

 

7巻感想はこちら

 

 

・ヤングキングアワーズ連載時感想

 ヤングキングアワーズ2012年 5月号

 ヤングキングアワーズ2012年 6月号

 ヤングキングアワーズ2012年 7月号

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