2012年12月号
表紙は、『おとぼけ課長』を右サイドに、
『らいか・デイズ』のらいかさん、ゲスト『ぽちゃぽちゃ水泳部』のカツ代さん、
そしてコミックス1巻発売中『ロコ・モーション』のロコさんと、皆おめかし姿が可愛らしい!
今月の「これぞ伝統で賞」は、『わさんぼん』より、萩くん!
今回、萩くんがカッコよかった! 彼が家の事について語っていた内容が素晴らしい。
老舗の和菓子屋、その伝統を受け継ぐことへの意識が、義務感だけではないという点に、
ちょっとした感動を覚えたりしましたね。 「・・・他人が思ってる以上に誇らしく」とか素敵。
最近は、伝統などといったものはムダである、といった風に考えられがちですが、
であればこそ、逆にその中にある貴重なものを、見落とさずに伝えてゆくということは、
これから重要になってゆくような気がしてなりません。 萩くんに、そんな姿勢をみましたね。
【コミックス1巻、ほやほや発売中~!】
●ロコ・モーション (藤井理乃 先生)
新米車掌によるハートフル鉄道物語!
鉄道大好きな親友の影響で、鉄道の道へ進んだ伊那路ヒロコ(通称ロコ)さん。
いろいろ失敗もあるけれど、よき同僚・先輩に囲まれて、日々業務に励んでおります。
今回は、だいぶ乗務にも慣れてきたロコさん。
停車駅のアナウンスのため、目印にしていたパン屋さんをさがしますが・・・
いつの間にかパン屋がなくなっていて、アナウンスをしくじりそうになっています。
そこで親友モコさんからアドバイスを受けますが、モコさんも失敗経験アリだとか(^◇^;)
さらに高崎先輩や、同期のスズさんといった人たちとも、やりとりしている姿が楽しい。
そんなこんなでありましたが、そこからつなぐ地域の輪。
なくなったパン屋さんの行方が判明してからの展開が、地域おこし的な要素となって、
あたたかさを感じさせてくれたのが面白かった~!
ロコさんがつないだものを、ロコさん自身が気づき、理解して、
そこから地域の力をみつけるという内容が素晴らしいですね。
などなど、がんばり屋なロコさんの、純心まっしぐらな活動風景が楽しい本作品。
鉄道会社での労働内容など、鉄道をテーマにした部分にも興味深いものがありますね。
コミックス1巻、ほやほや発売中! その勢いに乗って・・・ 今後も楽しみです!
【今月のピックアップ!】
●ノコひけ!工業娘。 (宮下二三 先生)
工業高校のインテリア科は女性ばかり(男子も若干いるよ)!
今回は、文化祭。
インテリア科1年は何をするかと話し合っていますが、これがまた、かしましい。
男性の先生にはついてけないテンションのようで(´▽`;)
ということで、文化祭で販売される雑貨づくりをする一同。
女子らしい可愛らしさを演出しようとしたりしてますが、先生に止められたりと前途多難。
でも、相川さんがいろいろがんばってますねえ・・・ 元気な姿が可愛らしい。
そして、できあがった雑貨を販売する生徒たちが良いですね。
「物を“作らされている”生徒にとって、文化祭はいい機会」
作った物が、じっさいに人の手に渡ることを実感できるのは、貴重な経験です。
などなど、そうした文化祭風景が楽しかった今回。
相川さんがやたらと目立っていたのも面白かったですが、
最後の木工フェチ・神菜先生が最高でしたわ(;´∀`) この人、おもろいわ~。
そんなこんなで、工業高校インテリア科の日々・・・ 今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●ゆとりノベライズ (渡辺伊織 先生)
ライトノベル売れっ子作家と、かけ出し作家による、物書き物語。
里見嵐さんと都ゆとりさん。 片や売れっ子、片やかけ出し。
2人して、書店で本の売れ行きを見守ったり、作家の心構えについてレクチャー?したり、
なんだかんだと関わり合うコンビのような様子が、面白おかしい4コマ作品になっています。
売れっ子作家の嵐さんは、快活・元気。
でも、どことなく弱気になったり、抜けていたりと面白い人。
かけ出し作家のゆとりさんは、ごく普通の人で、物書きとして悩んだりする姿は等身大。
嵐さんに引っ張り回されつつも、どこか憧れているのか、付き合いのよいゆとりさんという、
そんな関係が良い感じですね~。
また、ライトノベルという舞台もポイントで、
読者の声が意外と容赦なかったりするのも興味深いところ。
それに一喜一憂してしまう作家の立場・心情が、コミカルに描かれているのも面白いです。
嵐さんとゆとりさん、それぞれの個性もよろしいですし、次回も登場するようですので、
今後も楽しみです!
●かーちゃんのぞみかなえたい! (あらたまい 先生)
姉の子を預かることになった妹さんのお話。
あらたまい先生の新作ですね。
平日の昼間に子供を預かってほしいと、姉から頼まれた小泉叶さん。
平然と了承してますが、姉の子・茜ちゃんは不満げで、前途多難な予感です(^^;
茜ちゃんから「かーちゃん」と呼ばれてしまう叶さん。
一応新婚さんなのですが、子供はなく、夫さんは単身赴任という状況。
でも、内面が子供のような性格なので、対等に渡り合ってしまう姿が面白い!
夫さん大好きで、電話するだけでデレデレしてしまうのも可愛らしいですね(ぇ
お姉さんの方は、家庭事情もいろいろありそうな気配ですが、
そう暗くはならないところが安心感。 既婚姉妹が中心の作品とか、けっこう珍しいかも。
そして最後、ちょっぴり戦慄しているかーちゃんが面白かったので、
これはぜひとも、つづき期待です!