五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイム 感想①

2012年11月08日 | ◆4コマ誌② まんがタイム

2012年12月号

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 今月の『みそララ』(第1部・完)感想はこちら

 表紙は、『おとぼけ課長』を右サイドに、

 『らいか・デイズ』のらいかさん、ゲスト『ぽちゃぽちゃ水泳部』のカツ代さん、

 そしてコミックス1巻発売中『ロコ・モーション』のロコさんと、皆おめかし姿が可愛らしい!

 

 

 今月の「これぞ伝統で賞」は、『わさんぼん』より、萩くん!

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 今回、萩くんがカッコよかった! 彼が家の事について語っていた内容が素晴らしい。

 老舗の和菓子屋、その伝統を受け継ぐことへの意識が、義務感だけではないという点に、

 ちょっとした感動を覚えたりしましたね。 「・・・他人が思ってる以上に誇らしく」とか素敵。

 最近は、伝統などといったものはムダである、といった風に考えられがちですが、

 であればこそ、逆にその中にある貴重なものを、見落とさずに伝えてゆくということは、

 これから重要になってゆくような気がしてなりません。 萩くんに、そんな姿勢をみましたね。

 

 

 

【コミックス1巻、ほやほや発売中~!】

●ロコ・モーション (藤井理乃 先生)

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 新米車掌によるハートフル鉄道物語!

 鉄道大好きな親友の影響で、鉄道の道へ進んだ伊那路ヒロコ(通称ロコ)さん。

 いろいろ失敗もあるけれど、よき同僚・先輩に囲まれて、日々業務に励んでおります。

 

 今回は、だいぶ乗務にも慣れてきたロコさん。

 停車駅のアナウンスのため、目印にしていたパン屋さんをさがしますが・・・

 いつの間にかパン屋がなくなっていて、アナウンスをしくじりそうになっています。

 そこで親友モコさんからアドバイスを受けますが、モコさんも失敗経験アリだとか(^◇^;)

 さらに高崎先輩や、同期のスズさんといった人たちとも、やりとりしている姿が楽しい。

 

 そんなこんなでありましたが、そこからつなぐ地域の輪。

 なくなったパン屋さんの行方が判明してからの展開が、地域おこし的な要素となって、

 あたたかさを感じさせてくれたのが面白かった~!

 ロコさんがつないだものを、ロコさん自身が気づき、理解して、

 そこから地域の力をみつけるという内容が素晴らしいですね。

 

 などなど、がんばり屋なロコさんの、純心まっしぐらな活動風景が楽しい本作品。

 鉄道会社での労働内容など、鉄道をテーマにした部分にも興味深いものがありますね。

 コミックス1巻、ほやほや発売中! その勢いに乗って・・・ 今後も楽しみです!

 

 

 

【今月のピックアップ!】

●ノコひけ!工業娘。 (宮下二三 先生)

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 工業高校のインテリア科は女性ばかり(男子も若干いるよ)!

 今回は、文化祭。

 インテリア科1年は何をするかと話し合っていますが、これがまた、かしましい。

 男性の先生にはついてけないテンションのようで(´▽`;)

 

 ということで、文化祭で販売される雑貨づくりをする一同。

 女子らしい可愛らしさを演出しようとしたりしてますが、先生に止められたりと前途多難。

 でも、相川さんがいろいろがんばってますねえ・・・ 元気な姿が可愛らしい。

 そして、できあがった雑貨を販売する生徒たちが良いですね。

 「物を“作らされている”生徒にとって、文化祭はいい機会」

 作った物が、じっさいに人の手に渡ることを実感できるのは、貴重な経験です。

 

 などなど、そうした文化祭風景が楽しかった今回。

 相川さんがやたらと目立っていたのも面白かったですが、

 最後の木工フェチ・神菜先生が最高でしたわ(;´∀`) この人、おもろいわ~。

 そんなこんなで、工業高校インテリア科の日々・・・ 今後も楽しみです!

 

 

 

【ゲスト作品】

●ゆとりノベライズ (渡辺伊織 先生)

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 ライトノベル売れっ子作家と、かけ出し作家による、物書き物語。

 里見嵐さんと都ゆとりさん。 片や売れっ子、片やかけ出し。

 2人して、書店で本の売れ行きを見守ったり、作家の心構えについてレクチャー?したり、

 なんだかんだと関わり合うコンビのような様子が、面白おかしい4コマ作品になっています。

 

 売れっ子作家の嵐さんは、快活・元気。

 でも、どことなく弱気になったり、抜けていたりと面白い人。

 かけ出し作家のゆとりさんは、ごく普通の人で、物書きとして悩んだりする姿は等身大。

 嵐さんに引っ張り回されつつも、どこか憧れているのか、付き合いのよいゆとりさんという、

 そんな関係が良い感じですね~。

 

 また、ライトノベルという舞台もポイントで、

 読者の声が意外と容赦なかったりするのも興味深いところ。

 それに一喜一憂してしまう作家の立場・心情が、コミカルに描かれているのも面白いです。

 嵐さんとゆとりさん、それぞれの個性もよろしいですし、次回も登場するようですので、

 今後も楽しみです!

 

 

 

●かーちゃんのぞみかなえたい! (あらたまい 先生)

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 姉の子を預かることになった妹さんのお話。

 あらたまい先生の新作ですね。

 平日の昼間に子供を預かってほしいと、姉から頼まれた小泉叶さん。

 平然と了承してますが、姉の子・茜ちゃんは不満げで、前途多難な予感です(^^;

 

 茜ちゃんから「かーちゃん」と呼ばれてしまう叶さん。

 一応新婚さんなのですが、子供はなく、夫さんは単身赴任という状況。

 でも、内面が子供のような性格なので、対等に渡り合ってしまう姿が面白い!

 夫さん大好きで、電話するだけでデレデレしてしまうのも可愛らしいですね(ぇ

 

 お姉さんの方は、家庭事情もいろいろありそうな気配ですが、

 そう暗くはならないところが安心感。 既婚姉妹が中心の作品とか、けっこう珍しいかも。

 そして最後、ちょっぴり戦慄しているかーちゃんが面白かったので、

 これはぜひとも、つづき期待です!

 

 

②へつづきます。