五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムスペシャル 感想

2011年07月29日 | ◆4コマ誌⑦ まんがタイムスペシャル

2011年9月号

 これまでのペース・内容での更新はできなくなっておりますので、ご容赦ください(参照

 なので、今後の方向性を模索するカタチで、今回書いてみようと思います。

 また、毎月定期的に感想書けるかどうかも現時点では未定です。

 

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 表紙は、『恋愛ラボ』より水着姿のリコとマキ! (『恋愛ラボ』感想はこちら

 8月6日にコミックス1巻が出ます『シュガービーチ』の面々も! 水着ひゃっほー!!(ぉぃ

 まあ、彼女たちの方は部活ゆえに、たいてい水着ですけどね・・・

 

 

 今月の「泥沼恋模様で賞」は、『スーパーメイドちるみさん』より、先生たち!

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 いや~、スゴカッター。 こんな展開になろうとは・・・みんな泥沼やんけ~。

 知らずとはいえ、佐々木先生の倉田先生へのひどい仕打ちに涙( ;∀;) どーなっちゃう?

 

 

 

●シュガービーチ (下村トモヒロ 先生)

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 コミックス1巻、8月6日発売!!! 楽しみです!

 廃部寸前のビーチバレー部を立て直すべく、部長の不動堂潮さんが1年生4人を集め、

 そこから始まるBバレ道。 目立たない主人公・上総みなとさんを中心とした、

 個性的=おかしな人々による部活生活を描いたコメディ4コマ作品です。

 

 今回、1巻発売間近だというのに、新キャラクターが登場してますね~。

 沖ノ島先生・・・ビーチバレー部の顧問で養護教諭とのことですが、

 ズボラで外道、しかもメンドクサイ性格というスーパー・ティーチャーですな。

 そんな先生も楽しかった(とくにラストの一言が)ですけど、

 ビーチバレー部の面々も負けず劣らず面白い!・・・というか相変わらず(^◇^;)

 かき氷を「悪徳商法」と評する、お嬢様キャラクターらしいナコさん面白ッ!

 それと、エミさんの珍しい一面を見れたのもよかった・・・ギャップ萌え?(微妙に違う)

 あとSPさんたちが、お気の毒でした(´▽`;)

 

 などなど、いろいろ楽しかった今回。

 顧問の沖ノ島先生を加えたBバレ部がどのように活動してゆくのか、今後も楽しみです!

 1巻出たら感想記事を書きたいくらい、楽しみにしている作品なんですけども・・・

 感想書けるかは未定ですね(;´`)

 

 

 

●カメラせんぱい (ジョニー 先生)

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 初登場ゲスト!!

 なぎささんは記者見習い。 新聞記者の先輩といっしょに取材・・・のはずが、

 なぜか「しゃべるカメラ」になってしまった先輩と共同生活するハメに!

 

 といった風に、少し不思議な感じの作品になっていますが、

 基本は、なぎささんと「しゃべるカメラ」のやりとりで進行する4コマ漫画。

 この“2人”の個性・性格と、その関係が面白さの軸となっていますね。

 そもそも、カメラの姿とはいえ、男女が共同生活するというスタイルは、

 そこはかとない慕情やエロティシズムを感じさせてくれるもの・・・

 のはずなのに、先輩はマイペースで少し変人風味(^^;

 そのあたりが面白さでもあるのですが、慕情とは程遠い? でも、なぎささんの方は・・・?

 記者にとっての“相棒”がカメラ、という関係性もポイントかもしれませんね。

 

 などなど、不思議な状況の中で気になってしまう2人の関係。

 ぜひともつづきを読みたいものですが、先輩の名前は「水原」なのか「相原」なのか、

 そのあたりハッキリしてもらいたいものです(;´∀`)

 

 

 

●踊る!アントワネットさま (にしうら染 先生)

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 にしうら先生の新作は、ヴェルサイユ物語!

 ブルボン朝健在の時代、男爵家のお嬢様・マリーさんはお絵かきに夢中です。

 そんな様子をばあやさんにたしなめられ、お小言いただく日々。

 

 今日もまた、宮殿の庭園にて誰にも邪魔されず絵を描こうとしていたのですが、

 そこでちょっと変わった美女に出会います。 彼女の名前も、マリーさん。

 お絵かきマリーさんは、その顔に見覚えがあるようですけども・・・

 と始まった本作品。

 タイトル見れば、それが誰だか丸わかりですけども、

 お転婆・天然そして美人と、面白いキャラクターであるマリーさん。

 そして彼女と意気投合しちゃったお絵かきマリーさん。

 2人の交流がなごやかに楽しく、まだ平穏な時代を思わせる雰囲気がこれまたよい感じ。

 

 歴史好きならば興味をひかれる題材ですが、「まんがホーム」の『孔明のヨメ。』同様に、

 “平和な時代”をほのぼの描く作品といった印象。 史実のマリーさんについては

 いろいろ語りたい点もありますけれど、そんなこと気にせずに楽しむのが吉!

 2人のマリーさんの交流をさらに楽しみたいと思いますので、ぜひともつづきを~。

 この時代、もっといろんな人物もいますから・・・ね!

 

 

 

●強風記 ~小説家 烏山サトシ~ (カラスヤサトシ 先生)

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 最終回!!

 最近ようやく、その凄味に気付いた作品だというのに・・・残念です。

 最後は10年後の烏山センセイ。

 その日暮らしの生活は変わらず、向かい風が吹く中を、それでも歩き続けつ日々。

 

 白鳥没後10年。

 そんな時の移ろいに並行して、しぼみつづける熱気の渦に感じる、世のはかなさ・むなしさ。

 琴江を知る女の到来に心はやれども、そこで聞かされる現実に、重く沈む腹の内。

 彼女から聞く琴江の話は、センセイにとって救い(帳尻合わせ)となりえたのでしょうか・・・

 

 そして、センセイによる「全ての物語はすでに語られたもの」という言葉への反駁。

 それは、生きた言葉そのもの。 まさに文字通り、そのままのもの・・・でした。

 おそらく創作というものにかかわる方にとっては、とても大切な言葉なのだろうと感じます。

 

 

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 「強風記」

 どこぞでのたれ死ぬかもしれない、そんなどうしようもない不安定を生きる者にとって、

 この世は吹きすさぶ強風だらけの場所であるのやもしれません。

 それは単なる世知辛さといった意味合いのものだけでなく、

 以前語られていた「人と人の間に吹き交い逆巻く風」も含めたものでありますが。

 

 これまで描かれてきたセンセイの生き様には、そこで起きた出来事や、

 白鳥に対する鬱屈やら琴江に対する複雑だけども単純な想いやら、

 いろいろ混じり合わせて混沌としながら、泥の中で惨めにはいずりまわりながらも、

 それでも確実に「生きている」という実感あふれる息遣いがありました。

 スマートではないセンセイの姿は、言ってみれば「卑小」に映りがちなものではありますが、

 同時にそこにあるのは、「今を生きる者」の「たくましさ」のようなものでもあったりと、

 安易にはき捨てられるようなものではなかったように思います。

 

 そんな風の中での暮らしや、人間の一筋縄ではいかない想いをめぐり、

 それらを言葉で語るためのブンガクをベースにしたような物語が、

 不思議な情感と、肌に感じられる「生活」のリアリティを伴ってじんわりと、

 そして時に胸をえぐるかのように響いてくる作品でありました。

 これは隠れた秀作4コマ作品。 ぜひとも単行本化してほしいものです!

 

 ・・・ダメだ、もっと気の利いたこと書きたいのに、言葉が出てこない。

 なんか思いついたら書き直すかも。

 

 

 

・そのほか一言感想

 『パンむすめ』は、次回最終回ですとー!? 1年契約だったのかな~・・・もったいなし。

 連載開始号は、佐藤両々先生も『BARジャックビーン』でゲスト登場しておられたし、

 その次から『恋愛ラボ』毎月連載でしたし、タイスぺのテコ入れ期間だったのかも?(妄想)

 

 『笑って!外村さん』は、姫木さん家にお呼ばれする外村さん。

 2人の認識の齟齬に笑わせられっぱなしでありましたが、ラストの「ヤバい組織」に大笑い!!

 しかし、“舎弟”ゆかりさんの誤解をといてないけど、いいのか外村さん!?

 

 『たまのこしかけ』は、婚活パーティに出席する35歳のたまこさん。 年齢がハンデ?(;´`)

 そこで語られた結婚を望む人間にとっての「本音」めいた言葉がなかなかよかったですね。

 まあ、ゆえに結婚できないというのはあるけど(^^; あと、渋谷さんの存在で楽しさ倍増!

 

 『野菜畑でつかまえて』は、お盆話。 ナスやキュウリだけでなく、ズッキーニ持ち出したりと

 面白かったけど、最強は「ご先祖様への感謝」のあとの「怒り」(^◇^;) 4コマ目泣いたわ。

 あと、最後のおばーちゃんのネタはわからない世代でスミマセン! だめだこりゃー。

 

 『早乙女寮別館ものがたり』は、勝くんが父のため一肌脱ぐ話・・・できた息子さんや゜(。´Д⊂)

 円城寺さんの気持ちを知っていたことも驚いたけど、あきらさんへのアプローチもなかなか。

 そして、そこから意外な展開へ・・・父子だな~、とほのぼのできないよなあ(;´Д`) いいの?

 

 『69億のクリスマス』・・・とてもよかったですね~、このお話。 (前回感想

 先生に降りかかってしまった不幸は誰のせい? そこで少年がとった行動は・・・

 大切な人の大切な想いを大切にできる男の背中は哀愁だね。 「永遠の愛の象徴」か。

 

 次号、『残念女子高生』(沼江蛙 先生)がゲスト登場ですね。

 期待していた作品だけに、楽しみです!