2011年8月号
今月は、まず主なゲスト4作品から・・・
●おっさんデイズ (むんこ 先生)
タイトル通り、おっさんの日々でありますが・・・
主役は『だって愛してる』 『ナイショのおままごと』などに登場した畑中先生!
まさにおっさん! ということでお似合いです。
時間軸は『ナイショのおままごと』の流れのままで、
今回は、木の葉ちゃん不在の週末。 畑中先生のおっさん独り生活が描かれています。
で、どんな風にすごすのかと思っていたら、原点回帰のキャバ通い。
編集・曽根っちの苦労がしのばれます(´▽`;)
そして翌日は散髪やラーメン屋に行くのだけれど、どちらでも「木の葉ちゃんは?」
と聞かれるくらい、もう“祖父・孫”として認識されているのが何だかよかったですね。
どちらの店でも「馴染み」っぽい会話しているのが楽しかったですし(^◇^;)
とくに散髪屋での「アラシみたく」は、“おっさんの言葉”としても、
後々の伏線的な仕掛けとしても非常にウマい言い回しで、思わずうならされました。
そして、インスピレーションが浮かんでからの【ひとり】での執筆風景。
そこで畑中先生の背中を見せながらの一言が・・・スゴイ。
彼女は「いない」。 でも「いる」。
そして、そのことを畑中先生は知っていて、それでも彼女と話すことはできない。
思わず出た一言から感じられるが様々なものが、その1コマに濃縮されていました。
そして、編集長との絆も相変わらずで(^∇^;
さらに面白いのは、木の葉ちゃんがいる時にしか、“彼女”が出てこなかったことですね。
最後のやりとりには、安心感がありました。 やっぱり木の葉ちゃんがいないとね!
・・・ということで、次号より新作『だってあいちてる』スタート!?
めっちゃ楽しみです!
●まだまだ浅野さん (城戸みつる 先生)
城戸先生、新作登場!!
この作品、かなり面白かったー!! ワタシ的にツボでした。
小学校の教師をしている浅野さん。
けだるげで薄幸そうな顔している、ちょっと変わったお方です(^^;
生徒が困っていれば力になってあげたいと考えるのか、一応声はかけるのですが、
その行動がズレているというか・・・斜め上すぎるのが困ったもの。
しかし、ふざけているわけでもなく、本気らしい態度に笑いを誘われてしまいます。
「ふでばこ」貸すネタとか、花マルのバツ・バージョンとか、いろいろ可笑しい(^◇^;)
さらに、そんなもの「どこにあるんだ?」「どこに売っているんだ?」みたいなネタも、
かなり意表をついていて面白かったです。
デッドボールセンターとか、パソコンの上についてるカメラ(?)とか(´▽`;)
そして、最高だったのは「目覚ましのホイッスル」。
いくらホイッスルの音が目覚ましとして最適だからって・・・そのオチは跳び過ぎだろう!
近藤先生も驚愕だよッ!!Σ(゜Д゜;) 笑わせていただきました。
などなど、かなり楽しかった本作品。
浅野先生の低血圧でやる気なさげな雰囲気が可笑しさを増している印象で、
彼女のキャラクターとネタ・オチの意外性が見事にマッチした4コマ漫画だと感じます。
前作も楽しかったんですけども、こちらは私好みまっしぐらな作品なので、
ぜひともつづきをと、期待しております!
●教師諸君!! (駒倉葛尾 先生)
「まんがタイムファミリー」より再登場ゲスト!! コミックス1巻も発売中~。
西名先生の社会科教師な日々。 夏休みでも教師は忙しい?
ということで、今回は笛田先生のお手伝い・・・??
早朝から連れ出され、生物の授業に関係あるのかないのか、ハス見に行ってます(^^;
まあ、いつもつるんでいる2人という感じで、ハス見て喜ぶ教師たちの様子が楽しい。
ハス・蓮根で気が合いまくりですな~。
裏庭で育てようとか、授業に関係ないよね、多分(;´∀`)
まあ、先生にも息抜きが必要と・・・いつも息抜いてる感じな人たちですけど。
しかし、教頭先生やら「先客」二階堂先生など、みなさんお元気で。
二階堂先生は・・・アレでしたが(´▽`;)
深沢先生・城先生も加えて、なんだかんだで楽しんでますね、教師ライフ。
そんな空気が自然体でなごみます。
●ハードボイルドになりきれない (宮下二三 先生)
新人まんが大賞『植田まさし賞』受賞作家が登場!!
城戸みつる先生といい、『植田まさし賞』をとられる作家先生の作風はかなりイイ!
こちら「雅文希」改め「宮下二三」先生による本作品も、すばらしく面白いです!!
吾妻橋蔵前、探偵。
アシスタントの黒田塔子さんとともに、今日も依頼を解決してます・・・!?
ということで、シブいおっさん探偵・蔵前さんが、依頼人からうけた仕事を
ハードボイルドに片付ける4コマ漫画・・・かと思いきや、その実態はこんな感じ。
なんかカッコつけてキメているのに、じつはそんなにカッコよくもなく、
ちょっぴり間の抜けた姿をさらしてしまう蔵前さん。
そんな彼の「ハードボイルド」っぷりが面白味となっている作品のようです(^◇^;)
健康的でいいよね・・・
しかし、蔵前さんのシブさは本物なだけに、この実際の姿との落差が面白すぎます。
そしてその姿を観察したり、ツッコミ入れたり、たまに自らボケ役になったりする
アシスタントの黒田さんもいいコンビ。
蔵前さんといい雰囲気になるかと思いきや、全くそんなことにはならない。
そんなたくましき女性像が魅力的です(ぇ
などなど、私はかなり好きなタイプの作品。
蔵前さんのキメ顔とデフォルメ顔のギャップも味がありますし(^^;
奇しくも『おっさんデイズ』と同じ号に載ったのは、4コマ漫画における
「おっさん復権運動」の兆しとみてよいかと思いますし(なにそれ?)、
そのあたりに期待して、つづきを読んでみたいと願っております!