「お気に入り」1巻作品です。
ジャンルは、紹介文によれば「マフィアンファンタジー」。
『GANGSTA.〔ギャングスタ〕』1巻 (コースケ 先生)
「悪党と バケモノの 街で」(オビ文より)
「便利屋」を営む2人組、ニックとウォリック。
悪党(マフィア)とバケモノ(黄昏種)が巣食う街(エルガストルム)での
2人によるバイオレンスな日々が描かれます。
悪党だらけの街での「便利屋」の仕事なんてものは、たいてい暴力沙汰。
タバコ屋のおばちゃんからは店にたかるチンピラを撃退する仕事をもらい、
警察官からは“マフィア組織から依頼された別組織壊滅”を持ちかけられるという混沌ぶり。
悪党たちの“狂宴”は、血で血を洗う凄惨さ。
そんな中で売春婦のアレックスが、ニックとウォリックに出会い・・・と始まる本作品。
日本刀をもつニックは、言葉が不自由だけど「タグ付」と呼ばれるとんでもないスゴ腕。
隻眼のウォリックは、ジゴロやっていて女性に優しい軽めの男だけど、やる時はやる。
2人は、過去に何かあったらしいという、特別な関係で結ばれていたりも。
作品全体の雰囲気は、バイオレンスかつブラッディ。
人の命を奪うことにも躊躇しない連中が、どこかセクシャルに、そしてスタイリッシュに、
縦横無尽に暴れまわるアクションが見どころでしょうか。
とはいえ、ニックもウォリックも冷酷ではあるけれど、根っから腐っているわけでもなく、
アレックスを気づかう様子も見せる2人の姿はクールでホット。 カッコイイんだぜ。
そして、黄昏種=トワイライツと呼ばれる異能者の存在が、
この作品をただの悪党たちの抗争だけではない物語に仕上げていて、
楽しませてくれるし、今後を期待させてくれます。