五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月の『恋愛ラボ』!

2011年07月28日 | ◆4コマ誌⑦ まんがタイムスペシャル

4コマ誌の感想を定期的に書けるかどうか、わからなくなっている状況です。(参照

 

なもので、「まんがタイム」および「まんがタイムスペシャル」で毎月感想を書いていた2作品、

『みそララ』『恋愛ラボ』のみ、別枠で取り上げてゆこうかと考え中であります。

まだどうなるかわかりませんが、とりあえずチャレンジというカタチで始めてみます。

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

●恋愛ラボ (宮原るり 先生)

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 花火大会つづき!

 ナギの優しさに、赤面が止まらないリコ。

 ウチワ1つ受け取るのにも過剰に反応したりして、

 どうしようもない心の動きが見事に表現されています。

 

 わかるな~・・・「好きな人」から手渡されるものを、しっかりつかめない感覚。

 もうリコは、まごうことなき“恋する乙女”。 ナギのそばにいるだけで、顔真っ赤!

 それを振り切ろうとするかのように、マキと出店まわるリコの可愛らしいこと(●^o^●)

 

 さらに、約束の「おごり」を何にするか悩んでいる姿は、

 「彼からもらう物」を特別なモノにしたいという心情のあらわれでもあるし、

 リコの内面的な可愛らしさが、どんどん前面に出てきていているようで、楽しすぎますよ!

 

 

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 一方マキは、男子ーズに囲まれる事態に陥って、半ばパニック状態。

 せき止められていたダムが決壊したかのように、一気にマキをとりまく男子たちリアル(^^;

 

 そんな中、悪ノリする男子たちに対して、1人冷静かつ的確な意見を述べるヤンさん男前。

 ここで面白かったのは、ヤンの思考の基盤にあるものが垣間見えたことでしょうか。

 マキとマキ父の関係を、契約・交渉・取引というカタチでとらえて語るヤンの思考は、

 ビジネス思考とでもいいましょうか、信義に基づきつつもギブ・アンド・テイク的な関係性で

 物事をとらえる考え方っぽい気がします。

 

 これ、重要なポイントですよね?

 ヤンの「恋愛」に対する感覚もこのビジネス思考、

 ギブ・アンド・テイク的なものである可能性が出てきたわけで、

 恋愛という感情、そしてビジネス的な理知という、相容れがたい2つの要素が

 どう描かれてゆくのか・・・なんて考えると、少し楽しみかもしれません。

 

 それともう1つ面白かったのは、マキとマキ父の関係。

 『宮原るりコレクション』でも、この「にゃがら川花火大会」が描かれたエピソードがあって、

 そこでの少女と父の思い出を知っていると、今回の2人のやりとりにも大きな意味があるな

 ・・・なんて感じさせてくれるよさがありましたね。

 

 

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 そして、ナギの「おごり」。

 すぐになくなっちゃうモノじゃNG。

 じゃあ、なくならないモノならOKか? といえば、妄想が恥ずかしすぎてNG・・・!?

 

 ならば、どうするか・・・と決めた品が、なるほどグッド!

 妙に意識してしまうようなものではなく、かといって「すぐなくなるモノ」でもない・・・と。

 最後のリコとリコ母とのやりとりから、ソレがいかに特別なモノであるかがうかがい知れて、

 思わずニヤニヤ( ̄ー ̄) 何ともない物なのに特別なモノか。 いいね~、青春だね~。

 

 などなど、若いっていいな~と感じさせてくれるお話でした。(←お前だけだ ←私は若い)

 でもさすがに、リコは完全に自覚したってことでよいのでしょうかね。

 だとすると、今後ナギとの関係がどのように変化してゆくのか・・・

 恥じらいが先行してしまうのはリアルだけども、それだとナギの方が怪訝に思ってしまうし、

 さてさてどーなることやら・・・今後も楽しみです!

 

 

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