4コマ誌の感想を定期的に書けるかどうか、わからなくなっている状況です。(参照)
なもので、「まんがタイム」および「まんがタイムスペシャル」で毎月感想を書いていた2作品、
『みそララ』と『恋愛ラボ』のみ、別枠で取り上げてゆこうかと考え中であります。
まだどうなるかわかりませんが、とりあえずチャレンジというカタチで始めてみます。
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●恋愛ラボ (宮原るり 先生)
花火大会つづき!
ナギの優しさに、赤面が止まらないリコ。
ウチワ1つ受け取るのにも過剰に反応したりして、
どうしようもない心の動きが見事に表現されています。
わかるな~・・・「好きな人」から手渡されるものを、しっかりつかめない感覚。
もうリコは、まごうことなき“恋する乙女”。 ナギのそばにいるだけで、顔真っ赤!
それを振り切ろうとするかのように、マキと出店まわるリコの可愛らしいこと(●^o^●)
さらに、約束の「おごり」を何にするか悩んでいる姿は、
「彼からもらう物」を特別なモノにしたいという心情のあらわれでもあるし、
リコの内面的な可愛らしさが、どんどん前面に出てきていているようで、楽しすぎますよ!
一方マキは、男子ーズに囲まれる事態に陥って、半ばパニック状態。
せき止められていたダムが決壊したかのように、一気にマキをとりまく男子たちリアル(^^;
そんな中、悪ノリする男子たちに対して、1人冷静かつ的確な意見を述べるヤンさん男前。
ここで面白かったのは、ヤンの思考の基盤にあるものが垣間見えたことでしょうか。
マキとマキ父の関係を、契約・交渉・取引というカタチでとらえて語るヤンの思考は、
ビジネス思考とでもいいましょうか、信義に基づきつつもギブ・アンド・テイク的な関係性で
物事をとらえる考え方っぽい気がします。
これ、重要なポイントですよね?
ヤンの「恋愛」に対する感覚もこのビジネス思考、
ギブ・アンド・テイク的なものである可能性が出てきたわけで、
恋愛という感情、そしてビジネス的な理知という、相容れがたい2つの要素が
どう描かれてゆくのか・・・なんて考えると、少し楽しみかもしれません。
それともう1つ面白かったのは、マキとマキ父の関係。
『宮原るりコレクション』でも、この「にゃがら川花火大会」が描かれたエピソードがあって、
そこでの少女と父の思い出を知っていると、今回の2人のやりとりにも大きな意味があるな
・・・なんて感じさせてくれるよさがありましたね。
そして、ナギの「おごり」。
すぐになくなっちゃうモノじゃNG。
じゃあ、なくならないモノならOKか? といえば、妄想が恥ずかしすぎてNG・・・!?
ならば、どうするか・・・と決めた品が、なるほどグッド!
妙に意識してしまうようなものではなく、かといって「すぐなくなるモノ」でもない・・・と。
最後のリコとリコ母とのやりとりから、ソレがいかに特別なモノであるかがうかがい知れて、
思わずニヤニヤ( ̄ー ̄) 何ともない物なのに特別なモノか。 いいね~、青春だね~。
などなど、若いっていいな~と感じさせてくれるお話でした。(←お前だけだ ←私は若い)
でもさすがに、リコは完全に自覚したってことでよいのでしょうかね。
だとすると、今後ナギとの関係がどのように変化してゆくのか・・・
恥じらいが先行してしまうのはリアルだけども、それだとナギの方が怪訝に思ってしまうし、
さてさてどーなることやら・・・今後も楽しみです!