「お気に入り」1巻作品の紹介です。
どちらの作品も4コマ誌に掲載されていますが、ストーリー漫画。
大好きな作品だからというのもありますけど、もっと評価されてもよい2作品だと感じます。
(『ハッピーエンドではじめよう』は、現在「まんがタイムWAVE」で第1話が読めるようです。)
『ハッピーエンドではじめよう』1巻 (本山理咲 先生)
猫になって過ごす、最期の7日間。
天国へ逝く前の人間が、7日間の時間を与えられて猫になる。そして見つける人生の「ハッピーエンド」。
基本1話完結で、そうした人々の人生の物語が描かれます。いずれも「泣かせる」形式なお話なので、そのあたり「あざとさ」を感じる方もおられるやもしれませぬが、作品に込められた「心」を感じることができるなら、きっと琴線に触れる自分の物語を見つけ出すことができるかと思います。
『まんがタイムオリジナル』連載中で、長文で感想書きたいほどの「お気に入り」作品。(余裕があれば書きたいです)
本作品の前身である『塀の上のジゴロたち』も秀作なので、そちらの単行本化も期待していたのですが・・・ないのかな~?
『ハレハレなおくん ~チクロと万博とおっちゃんたち~』1巻
(ナカタニD. 先生)
ノスタルジックな「子供」と「大人」の物語。
昭和43年の神戸に住む男の子なおくん。
父親は不在で、なぜか父親の“友達”がたくさんいて、母親のことを「ねーさん」と呼んでいるような環境で、楽しく過ごす日々。
そんな「子供」が世の中を手探りで見つめるような視点で、面白おかしい日常が描かれたり、「大人」の側からの示唆に富むようなお話や人情話があったりと、いろいろ楽しい作品です。(『まんがライフ』で連載中)
私の知らない時代の話ですけど、それでも楽しめております。とくに私は、なおくんと仲良しな「大人」ショーちゃんによる「大人講座」が好きでして、やや説教臭くはありますけど、それでもその懐の深さに感じ入ることしばしばであります。