最近(といっても、ここ2~3ヵ月以内)に読んだマンガ1巻(前編作品含む)いろいろです。
あらすじと一言感想で・・・
このほかにも、いろいろ読んで楽しんでおります。
『月華美刃』1巻 (遠藤達哉 先生)
月のお姫様が“運命”に立ち向かう!
母親が月の女皇という立場にいるがゆえに、その娘として厳しい教育をほどこされている少女・竹之内カグヤ。彼女は、そうした境遇を嫌って、自由気ままにふるまっている。
しかし、そんな生活の裏側では、皇位継承をめぐる陰謀がうごめいていたのであった・・・という感じのSFアレンジ竹取物語。
主人公・カグヤは元気いっぱい腕白であるものの、母の愛を求める未熟な少女。ゆえに、その行動は衝動的で短絡的。
そのあたりに歯がゆさを感じることもありましょうが、私は危機的状況に陥った彼女が、そこにどう立ち向かい成長してゆくのか、それを眺めてみたいという期待を抱いておりますので、今後が楽しみ。
『楊家将』1巻 (原作:北方謙三 先生 作画:長沢克泰 先生)
中国史、〈北漢〉の楊家を描く物語。
『三国志』や『水滸伝』などにも並ぶ物語として知られる作品を、北方先生が小説にしたものが原作。(私は既読)
舞台は、五代十国時代。天下統一を目前にひかえた〈宋〉と〈北漢〉の戦いの中で、ひときわ活躍しているのが楊一族。
巻末「楊家将とその時代」で、今後のネタばれしてますけど、この一族の行く末を描いたお話です。
『三国志』などが好きな方なら楽しめるのではないか、と思える熱く激しい“漢(オトコ)”の戦いの物語。私は燃えたー!!
五代十国時代とか〈宋〉とか、面白いよね。
『夏期限定トロピカルパフェ事件〔前〕』
(原作:米澤穂信 先生 構成:山崎風愛 先生 作画:おみおみ 先生)
少年・少女の、なにげなくない日常ミステリ?
『春期限定いちごタルト事件』の続編にあたる「小市民」シリーズ2作目! (前作プチ感想)
“小市民”をめざして同盟を組んでいる小鳩くんと小佐内さん。この夏、小佐内さんが甘いモノめぐりを企画したのだけど、その過程で何やら不吉な事件に遭遇し・・・?
相も変わらずな2人ですが、この両者がくりひろげる腹の探り合い的な暗闘は、微妙な緊張感を伴ってウズウズワクワクさせてくれる感覚。
あと、私は小鳩くんの友人(?)である堂島健吾の、竹を割ったようではあるけれど落ち着いた性格が、好ましいと感じています。原作既読ですが、楽しみ!
『車輪の国、向日葵の少女』1巻
(原作:あかべぇそふとつぅ 作画:宇佐美渉 先生)
架空の国の“罪人”たちの物語。
森田賢一は「特別高等人」をめざす少年。
ここでは、罪を犯した者は「特別な義務」を課せられ、それに従わなくてはいけなくなる。そうした罪人を更生させるのが「特別高等人」と呼ばれる人間。
森田賢一が、試験のために訪れた町で出会う少女たち。“罪人”である彼女たちを更生させることが、試験内容だった。
もともとの原作は18禁ゲームですが、評判をあちこちで聞いたもので興味を持ちました。(体験版プレイ済み)
「泣ける」ということらしいので、そこらへんに期待しております。
『ジゼル・アラン』vol.1 (笠井スイ 先生)
大家なお嬢様の“何でも屋”奮闘記!
舞台は20世紀初頭のヨーロッパ。少女ジゼルは、自ら大家をしているアパートで、“何でも屋”を開いている。
日々持ち込まれる案件を、住人の1人エリックを半ばムリヤリ伴いながら、解決しようと奮闘するジゼル・アランの物語。
世間知らずなジゼルに振り回されつつ、彼女をほっておけないエリックのいじらしさ・一途さは必見。理性を保て青年!!
お嬢様の無垢な笑顔の虜になるのは、エリックだけではないでしょう。時に厳しい状況に遭遇するも、くじけず立ち向かうジゼルの精神は、その見目に劣らず美しい。