2010年9月号
関係ないですけど、『修羅の門』が再開ってマジですかー!
あと『ばもら!』2巻は買ったけど、「コミックフラッパー」は買っていなかったので、
宮原先生のピンナップイラスト見逃したー!!
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●恋愛ラボ (宮原るり 先生)
なんと、本作品が『まんがタイムスペシャル』へ移動!
(作者様ブログより、「恋愛ラボの今後について」)
「スペシャル」で『恋愛ラボ』の毎月連載が始まるというので、
「宮原先生、非4コマ誌でも連載始まった時期なのに大変だなあ」
なんて、のん気に考えていましたが・・・(^^;)
このこと自体は、作家先生のご都合が大切だと考えているので構わないのですけども、
なじみの掲載誌「ホーム」からなくなるというのは、ちと残念。(来月は特別編があります)
そんな今回、星見会ラスト!
最後の最後で、このイベントは「トゥルー君」が全て持って行ってしまいましたね・・・
マジ「トゥルーぱねぇ」ッス! 小学2年生だよ、この子!! 末おそるべし!!!
他にもレン&スズの関係や、マキが“孤立”を恐れなくなったことなど語りたかったのですが、
今回は恋愛要素につながる「ドキドキ感」の描き方が面白かったですね。
リコが「ドキドキ感が足りねー」と言っていることからも、この「ドキドキ感」こそが
恋愛感情に不可欠というか重要な要素であると示唆しているかのよう。
今後、リコ達が「ドキドキ感」を感じる描写などあれば、要注目!
そして、エノの赤面モードが可愛らしい・・・将来ジジ専だな彼女(ぇ
あと、小学2年生の言葉に赤面するマキ・・・ちょろいなキミ(ぉぃ
しかし、どちらも「男性が女性をほめること」がキーになってますよねえ・・・φ(..)メモメモ
リコにとって星見会は期待したイベントにはならなかったようだけど、
参加者の中から「メアドゲット!」の話題が出ていたり、しかも「いーじゃん年下ー」とか
女子のキャイキャイした雰囲気がかもしだされてもいて、何だかおもろかったです。
生徒会「ラブラボ」の持つ空気感が、藤女全体にじんわり浸透中!
君たちの戦いは、これからだ!!(不吉)
ということで、「ホーム」からなくなるのは残念だけど、今後も楽しみにしております!
・・・あっ!今回、雅師匠の出番がなかったぞー!!!
●はなたま (御形屋はるか 先生)
空さん、さわやかな目覚めの中で、はき忘れるの巻!・・・最終回なのに!!
近づいてくる、はなたまの修行の終わり、空さんとの別れの時。
本作品は、はなたまの修行を基盤にしつつも、空さんの前進への道を描いたものでした。
「大嫌いな自分を変えたくてこの町に来た」空さんだったけど、「やっぱり駄目なまま」。
そんな彼女が、毎日を笑顔で過ごせたのは、はなたま達との出逢いがあったから・・・
だから、はなたまとの別れが寂しくないはずがない。
だけども、彼女は「一歩を踏み出すこと」を決心したのだから、笑顔ではなたまを見送る。
そんな感覚がよく伝わってくる最終回!
「きっとこれからも つまらない事で落ちこんだり 泣いて迷って生きて行く」
そんな空さんの言葉は、まさに人生を感じさせるもの。
それでも彼女が「大丈夫」と言えるのは、はなたま達とすごした日々の中で、
彼女が手に入れたかけがえのないものが、彼女の中に存在し続けるからでしょうね。
それは、はなたまとの「つながり」。
“結びの神様”として修行するはなたまが結びつけてきた様々なもの。
その中で、ひときわ大きな結びつきとなったのが、空さんとはなたまの「つながり」だった
・・・ということなのでしょう。
そんな「つながり」が、「泣いて迷って生きて行く」人生を前進させる力になるのだと・・・
ややあっさり感のある最終回ではありましたが、10月7日にはコミックスも出るようです。
隔月連載でしたけども、長い間、楽しませていただきました!
●三日月の蜜 (仙石寛子 先生)
奇妙・微妙な三角関係・・・に見せかけた、女性2人の物語も最終回!
「佐倉さん ⇒ 杉くん ⇒ 桃子さん」
という構図が、やがて「佐倉さん ⇔ 桃子さん」へと変化してゆく過程。
佐倉さんのイライラから始まった物語が、彼女のドキドキへと収束して完結。
はじめは「あてつけ」のような感覚だったはずの行動が、いつの間にやら本気の想いに?
杉くん(男性)の存在が端っこへ追いやられ、ポツンと離れた場所に立っている彼は、
2人を見つめる者=「傍観者」となり、やがて達観の境地に至る?
彼の役目はメッセンジャー、そして2人をつなぐ者。
本編。「好き」という言葉が言えなくて、なかなか言えなくて、フラフラさまよう佐倉さん。
これは単純に、「同性に対する告白」だからということだけではなく、
「好き」という言葉そのものの重み・濃さを、端的に描いているように感じました。
それとも単純に、「同性(タブー愛)の壁を越える」ことへの最後の抵抗線だった・・・とか?
そして桃子さんが語る、「衝動買い」の感覚が「恋愛」のそれにリンクするという話。
彼女が、同性という枠への抵抗を持たなかった理由は、ここにあった気がします。
「このまま誰とも好きあえないかもしれない」
そんな後のない状況で出逢ってしまった“三日月”の想い。
私の本作品タイトル解釈は、三日月は「欠けた月」すなわち若さ(と女性)を表し、
蜜は「ハニー」すなわち恋人を示していると考えたのですけど・・・ダメですか?(聞くなよ)
それにしても、ラストの2人のやりとりって、ベッドの前なんですよね。
そんな場所で告白成就するとか、なんともセクシュアリティな情感あふれるシーン。
それでいて下品さはなく、むしろもっと清々しいものを感じさせるような、そんな感覚。
モジモジする佐倉さんに、余裕の落ち着きをみせる桃子さん。
こんな同性2人のやりとりが、なんとも不思議な雰囲気を醸し出していましたね~。
しかし、仙石先生の中編作品で、ここまでハッピーエンド感を出している作品って
ありましたかね・・・? 私が読んできた範囲では、ここまでの「達成感」はなかったような?
私が読んだ仙石先生の中編作品には、いわゆる「タブー」を描いたものが多い。
女性教師と男子生徒、姉と弟、そして女性同士。
ただ、それが「タブー」だからこそ燃え上がる関係なのかというとそうではなく、
「たまたまそうだった」という描かれ方をしています。
ゆえにそこにあるのはごく一般的な「想い」であり、「タブー」はある種の壁ではあるものの、
必ずしも特異なものではない・・・という印象。 そんな描き方が、私は好きだったりします。
コミックスも10月7日発売とのことで、短編も収録されているでしょうから楽しみですね。
そいえば、こうした仙石先生による“タブー”話が「ホーム」に載るのは、初めてですかね?
今後もまた、仙石先生作品をぜひ読みたいです!