観・環・感

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風力発電廃止の記事

2007年06月11日 | 自然・環境
去年の11月26日に”企業局のこの施設のある大河原高原には四国電力グループなどが出資した会社が同じく15基建設する計画を進めている。
しかし、タワーの高さが企業局の36m対し60mあり、乱流の影響は企業局より小さいので、建設計画に変更はないとしているらしい。
いずれにしても、この場所は小鳥類の渡りのコースであるので、設置したものの、景観と生態系に悪影響を与えただけに終わるような事のないよう願いたい。”
とブログに書いたが、昨日の読売新聞徳島県版に「県、風力発電を廃止 修理不可能、損失6,000万円」という見出しの記事があった。
中身は、6年前に約1.5億円かけて徳島県佐那河内村の大河原高原に設置した風力発電所の風車が昨年4月に故障し、修理不可能であることが分かったという記事。
施工した日立製作所が解体して調べた結果、「風向きが不安定で過重な負担がかかったため」結論づけたということだが、野鳥の会など環境保護団体は早くからそのことを指摘していたにもかかわらず、強行した結果がこの有様である。
県企業局によると、故障前は年間700~800万円の収入があったが、維持管理費のほうが高く、累積赤字1,000万円、建設費の未償還分5,000万円と合わせ、約6,000万円の損失としているが、これは、建設費の半額の約7.500万円分を新エネルギー・産業技術総合開発機構が負担しているからそうなっているのである。ところで、この長い名前の機構の持ち分7,500万円の原資はどこからきているのだろう。また、この機構の損失はどうなっているのだろうか。
この問題は、県議会の県土整備委員会で取り上げられたようだが、今度は、壊れたドイツ製よりはるかに大きなデンマーク製の風車を採用し、四国電力の関連会社などが15基建設することから、理事者側から「民間の進出につながった。廃止は残念だが、一定の役割は果たせた」との答弁があったらしい。