今、夏休みの時期で博物館で企画展が開かれています。愛知県の安城市歴史博物館と名古屋市博物館へ行ってきました。どちらの企画展にも共通な言葉は「昭和」だと思いました。
安城市歴史博物館
先に行きましたのは安城市の安城市歴史博物館です。
安城市歴史博物館で開かれていたのは「昭和ミニチュア情景展」です。昭和の時代でないものも有りましたが、昭和の時代をギュッと圧縮した情景の作品が並んでいました。
昭和を知っている人には懐かしく、昭和を知らない人には新鮮に映ったのではないかと思いました。
安城市歴史博物館は「安祥文化のさと」の一角にあります。
「安祥文化のさと」は安祥城跡で公園となっています。
入口横に有った展覧会の表示板。
博物館ニュースより。
展示室の内部。
家族連れが訪れていました。
館内の撮影はフラッシュを使わなければ、OKでした。
10人ほどのジオラマ作家が出品しています。
三丁目の夕日がテーマのジオラマ。
スズキオートを取上げてみました。
万亀堂と茶川商店。
あの映画が思い出されます。
少しピンボケでした。
亀田信子さんの作品。
萬来軒と言う店の中です。
少しづつ、近寄って行きます。
更に近づいて。
ビール瓶は麒麟ビールそのものです。
よく、これだけのものが造れると感心します。
同じ亀田信子さんの作品で八百屋と居酒屋が並んでいます。
居酒屋の様子。
醤油樽のイスが面白いです。
山田卓司さんの作品です。
アップで。
撮影した時は気がつきませんでしたが、テーブルにドーナツやタバコが乗っていました。
この男性の顔。
作者の顔に似ています。
画家が自画像を描くように、山田さんは自分の顔を意識して制作したのかも知れません。
作者の紹介です。
テレビカメラが来ていました。
学芸員なのか、カメラに向かって展覧会を紹介するように話していました。
入館したチケットです。
名古屋市博物館
次に寄ったのは名古屋市の名古屋市博物館です。こちらで開かれていたのは「NIPPONパノラマ大紀行」と言う企画展です。
サブタイトルに ~吉田初三郎のえがいた大正・昭和~ となっています。吉田初三郎が描いた鳥瞰図を中心とした展示です。その吉田初三郎の作品を小川文太郎がコレクションしていて、散逸をまぬかれました。
初三郎は京都の出身ですが、一時期、犬山に滞在して製作に没頭した時期があり、我が家に近い場所に居たのだなと思いました。
今日のようにカメラや望遠鏡など光学機器の発達していない時代です。鳥の眼で見下ろす景色が初三郎の脳裏に浮かぶ。それを絵筆に表す。
凄いことだと思いました。
作品全体を見渡しますと、日本国中の街街が描かれています。彼の技に油の乗って来た時代には、電鉄会社が広告用に依頼に出掛けました。
その作品を見ていると、電鉄会社の歴史がわかります。この地方の私鉄は名鉄ですが、岐阜は美濃電気軌道。豊橋~名鉄名古屋間は愛知電気鉄道。鳥瞰図には名古屋と一宮を結ぶ線路が描かれていてもまだ、木曽川には橋が架かっていません。
それが、やがて名古屋鉄道へと発展しました。
近鉄も今日の路線になるまでは三重県や奈良県・大阪府と別々の鉄道会社でしたが、合併して行き、今の姿となりました。
このように鉄道の時代を表していることが面白いです。
初三郎の作品でわが市が部分的に描かれていました。かつて陸軍の飛行隊が有りました。第一飛行隊と第二飛行隊が描かれています。その姿には複葉機を描いていて時代を思わせました。
名古屋市博物館。
これから入館します。
NIPPONパノラマ大紀行を紹介するパンフレットです。
これから「NIPPONパノラマ大紀行」に入ります。
この先は撮影禁止となっていました。
撮影が許された部分です。
こちらは鳥瞰図のレプリカです。
作者は金子常光となっていますが、初三郎の弟子だった人で、初三郎のライバルとなった人です。
これは名古屋市の鳥瞰図です。
入館したチケットです。
名古屋市博物館のホームページです。
今回の特別展の紹介です。
http://www.museum.city.nagoya.jp/exhibition/special/past/tenji140726/details/index.html
初三郎の作品を紹介するサイトを見つけました。
http://www.asocie.jp/oldmap/hatsusaburo.html
2箇所の博物館。
共通の言葉は「昭和」でした。
見学に要した時間は安城市歴史博物館が(13:11~13:55)名古屋市博物館は(15:08~16:36)です。名古屋市博物館では作品が多く、終り頃には、いい加減な見方となってしまいました。鳥瞰図は天眼鏡で見ると、もっと面白さが増すかも知れません。
両館とも、面白く見る事が出来ました。