今日は朝から雨が降っていました。まず、一番に訪ねたのは大連港でした。かつては、下関や博多と結ばれ、大陸の玄関口として栄えた港です。
終戦の時、この港から旧日本軍の兵士やかつて満州開拓に希望を持って入植した開拓団の人たちも、この地から本土に向かいました。大変だったろうと思います。
大連港の待合所。建物はあたらしくなったが、かつて多くの旅人が出発した。
次に向かったのはお土産屋さんでした。若い女性が絹の絨毯を制作していました。方眼紙に製作図が書かれていて、一針り一針り織り込んでいきます。とても根気の要る仕事です。
バスは旅順に向かい、水師営会見所に行きました。建物は古く当時の状態に似せて復元したものです。館内には壁にかつての写真が貼ってあり、中には乃木将軍とステッツェル中将が一緒に映っているのも有りました。
水師営会見所跡
ガイドから説明を受ける。壁には当時の写真が貼ってあった
安道餐館。正面から。
お昼はすぐ隣に隣接した、「安道餐館」で田舎料理を食しました。田舎料理と言っても昨夜の天天漁港の内容と余り変わりませんでした。入口には魚が並んでいて、壁には沢山の料理の画像が貼ってありました。どの料理も野菜を一旦揚げて、調理しているので、油濃い味でした。
田舎料理。
次に雨が降る中を203高地に向かいました。ロシアと日本が戦った場所で、かつては草木の無い山であったが、今では木が繁っていて、登頂部に砲弾を模したモニュメントが高く聳えていた。この場所からは旅順港が見下ろせたはずだか、雨で視界が悪く臨めませんでした。
旧旅順ヤマトホテルの前で果物や茹でたトウモロコシを売っていました。丁度、盛りでブドウを買いました。小さな房が5元でした。2房で10元。日本園では140円程で安かったです。桃やスイカなどが豊富でガイドに聞いたらスイカは10元程だとの事でした。とても安い値段です。
並んだ露店。ここでブドウを買ったが、安かった。
次に旅順博物館に行きました。石造りの重厚な建物です。青銅の品々、古い仏像や木乃伊が並んでいました。
別館は旧関東軍の司令部が有った建物です。かつての旧日本軍の蛮行を物語る写真が数多く展示してありました。
物事は、加害者は忘れてしますが、被害者は忘れる事が出来ない事であります。玄関脇に漢文が有りました。読め無くても感じの意味から内容はは分かります。かつての事を忘れてはなら無いと思います。
旅順博物館の入り口脇にあった漢文。
大連に戻る時、スケジュールでは、路面電車に乗ることになっていて、途中の停留所から乗る予定になっていました。
いざ、乗る段になって停電で、その停留所からは乗れず、別の停留所から乗りました。3両を1編成とした車両ですが、真ん中部分は短く固定された編成です。市民の足として利用され、多くの人が乗り込んできました。
路面電車の車内。途中から混雑してきた。
乗ってきた路面電車。
夕食は「大地春餅店」と言う中華レストランでした。この店の名刺には成仁街店、黄河路店、東北路店とありましたが、ガイドに連れて行ってもらったもので、どの店で食べたのかわかりません。メニューでは東北料理と成っていますが、他の中華料理とどう違うのか分かりません。
大地春餅店の食事