朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

カラヴァッジョ展

2016-04-20 | 国内各地の風物

日伊国交樹立150週年記念として、国立西洋美術館で6月12日まで開催されています。東京にて会議があったので見学してきました。

カラヴァッジョは中世の絵画界に大きな衝撃を与えたイタリアの画家です。この看板の絵は酒の神バッカスです。

午前9時半開場なので早い時間に行くのがよいと友人に教えてもらいました。幸い早い時間だったので、3人くらいの列ですぐに買えました。

まずは、10分くらいのビデオで全体の解説をみました。NHK教育の日曜美術館で、4/17にカラヴァッジョ展を放送していました(再放送があるようです)。美術館でのビデオは、NHKの取材映像が一部で使われています。 オーディオガイドを借りました。

これが「法悦のマグラダのマリア」。(出典:公式パンフレット)

世界初公開、2014年までは行方不明だった絵が発見されて、専門家の鑑定によって真筆と認定されました。

この画家は、感情の起伏が激しく、暴力的な行動が多かったことから、諍いを起こして殺人を犯しローマから逃亡する事件をおこしました。

このマグラダのマリアの絵は、恩赦を求めて逃亡先のマルタ島からローマに戻るときに携えていた3枚の内の一つ。恩赦を得るまえに38歳で亡くなってしまします。

会場ではライトに照らされて背景左上に「いばらの冠がついた十字架」がうっすり浮かび上がりました。

NHK教育の放送番組で、ある研究者は「この絵は”モナリザに匹敵する最高の名画”だ」と感想を述べていました。

確かに、彼の初期の作品に比べ、色彩の深刻さ、構図の強烈性が抜きん出ています。

このパンフレットの表紙は、初期の「果物籠を持つ少年」。

カラヴァッジョは、この絵の果物のみずみずしい描写力を得意技にして、ローマで着々と仕事を獲得し、有力な宗教者の庇護をえることに成功します。

「風俗」のセクションに展示されている「女占い師」。ロマの女が占いをするからと若者の手を取って、実は指輪を抜き取ろうとする瞬間です。

イエスの弟子たちが食事をとる情景です。ふと気がついて、キリストの復活に驚く場面。背景を暗くして、光線を計算して主題をハイライトする手法。

こうした「神の光」を描く技法は、同世代から後世にイタリアだけでなく、オランダやフランスで「カラヴァッジェスキ」といわれる追従の画家たちを産みました。

そんな一人、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「煙草を吸う男」。(http://caravaggio.jp/highlight.html)

 

今回の展示にはないのですが、若い女性が仇の首を切る聖書の場面。『ホロフェルネスの首を斬るユディト』(1598年 - 1599年)

この作品にも、驚かされました・・・・

この絵は「メドゥーサ」、凸状の円形の盾にカンバスを張って、ギリシャ神話に出てくる怪物三姉妹の一人が首を切られた顔を立体感を盛り込んで描いています。驚くほどの飛び出し感覚がありました。

写真では、とてもこの絵の実感を表現できません。

 

「エッケ・ホモ」 ・・・”この人を見よ” キリストを捕縛に来たローマ総督ピラト(右の人物)がこう叫ぶ場面。

マッシミ枢機卿が3人の画家に競作させた「エッケ・ホモ」のうち2枚が展示されています。

(Ecce homo. ラテン語で「この人を見よ」の意。新約聖書中の次の一節から。 ”ピラト再び出でて人々に言う「見よ、この人を汝らに引き出す、これは何の罪あるをも我が見ぬ事を汝らの知らん為なり」 ここにイエス茨の冠をかむり、紫色の上衣をきて出で給えば、ピラト言う「見よ、この人なり”)

 

 

 

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狸谷のお不動さん

2016-04-19 | 京都の文化(春)

このところ運動不足が気になっています。久しぶりに、狸谷山不動院に登ってみることにしました。

京都観光にはよく知られた「詩仙堂」を通りすぎて、どんどん山に向かって上がっていくと、狸谷のお不動さんの自動車祈祷殿が現れます。大きな枝垂桜はもう殆ど散っていました。




さらに100メートル位行くと、七福神の石像が出迎えてくれます。



稲荷社を横に見て、石段が始まります。本殿までは250段あるようです。



所々に、信楽狸が現在位置の段数を教えてくれます。健康づくりの運動を進めているようです。



ここからはさらに急な石段となりました。青もみじが美しい季節です。



ようやく到着。

宮本武蔵が心の剣を磨いたとされる滝があります。



積善余慶。


"善行を重ねているような人の家庭には、自然にめでたいことが集まってくるものです。人知れず善いことを積み重ねていくよう努力することは決して無駄にはなりません。 ....「易経・坤卦」に出てくる言葉から引用された諺です。ここでの家はファミリー全般のことを指しているので、「善行を積んだ人の報いは、子々孫々まで伝わる」というのが原意です"(http://www.iec.co.jp/kojijyukugo/vo33.htm)

**

清水の舞台のような構造で本堂が造られています。



登ってきた谷間の隙間から麓の集落が見えました。



ここまで登ると少し汗ばみました。線香をあげて合掌すると気持ちが落ち着きました。

五穀豊穣。



阪神タイガースの優勝記念の石碑です。



シャガが路傍に咲いていました。

自宅から、ここを往復すると約7000歩、5kmくらいで、目標の1万歩に不足するのですが、250段の石段とそこに至る坂道もかなりあるので、まずまずの運動量になります。これからも、もっと登ってこようと思いました。

 *

 

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「海にふぐ 山にわらび」

2016-04-18 | 食べること、レストランなど

高島市のカタクリの花を見たところに農作物即売所があり、採りたて「わらび」を買ってきました。


(売り場の写真を撮り忘れたので、近所の八百屋でのスナップ)

昨年は、アク取りに失敗したので(重曹を使いすぎ)、今年は慎重に・・・




春の野草の味を堪能できました。美味しいです。

で、こんな記事を見ました:

「海にふぐ 山にわらび」

北大路魯山人が、こんなエッセイを書いていました。

”・・・私は海から最高の美食の対象としてふぐを挙げることをためらわなかった。それでは山からはなにを――ということになるだろうが、差当って私はわらびと言いたい。・・・” 

出典はここに続きがあります(青空文庫)。

ついでに、この時期の旬のもの・・



京都産の若竹煮を、楽しみました。

 

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コッペパン サンドイッチ

2016-04-17 | 食べること、レストランなど

日曜日のランチ、知る人ぞ知る有名なパン屋に行って買ってきました。(まるき製パン所)



中京区松原通堀川西入ル。

狭い一方通行の道に面する普通のパン屋さんですが、次々とお客が来ていました。



オムレツサンド、ハムカツサンドとうぐいす豆パンを買いました。

なかなかに美味。特に、やはりコッペパンの味がいいです。

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熊本地震

2016-04-16 | もろもろの事
4月14日21時26分頃 熊本県熊本地方 M6.4の地震が発生し、

その後、前震、本震、余震が続いています。 16日午前1時25分には大きな地震が起こり本震だそうです。地震の震源の深さは約12キロ、規模はマグニチュード(M)7.3と推定される。M7.3は1995年1月17日に起きた阪神大震災と同じ規模。

非常事態なので、公共放送のNHKは、電波だけでなく、インターネットで同時映像放送をしています。


インターネットへのアクセスができれば、ケータイ電話機やPC、タブレットPCでNHKの画面を視聴することができます。

天気予報では、今夜には風雨が強くなるとされています。

なんとか早く落ち着いてほしい、救助活動や生活支援がはやく行き渡ることを願います。

たまたま、14日の午後に学術研究会を開いていて、その席で「地震研究(理学)とその応用としての防災研究(工学)、インフラ改善(政治、行政)の連携について議論したばかりだったので、驚いています。

 

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カタクリの花

2016-04-14 | 国内各地の風物

琵琶湖の北西、高島市マキノ町にある「里山カタクリ園」で長年育成してきたカタクリが突然今年花を咲かせたと、京都新聞で記事を読んだので行ってみました。

近くの集落まで行って地元の人に聞いたのですが、ごく最近のニュースだったので場所は知らない、「マキノピックランド」に行って聞いてみることを勧められました。

 

この町は、すっきりと直立する大木メタセコイヤの並木で有名です。まだ若葉の芽吹きには少し早いので枝ぶりがよく見えました。

この建物が案内所、土産物店がはいる場所でした。ここで聞いいて判明しました。

たんぽぽの咲く草原を抜け、ゲートボール風ゴルフコースや児童公園の側を歩いて行きました。

足元にはかわいい野草が咲いていました。

到着。

広い紐で区画された林の中に、こんな花が数十輪広がっています。

すみれ。

これからもしっかり保護をして、増えるといいなとおもいました。

のどかな遊園地です。

ヘビイチゴかな。

桜の味のするジェラートで休憩としました。

 

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鯖街道の花見と鯖寿司

2016-04-13 | 国内各地の風物
京都大原の里をさらに北上すると、峠を越えて朽木村(現高島市)に至ります。



安曇川(あどがわ) の堤防に満開の桜並木がありました。



この道は鯖街道と言われています。昔、若狭の鯖を都に運ぶ道でした。



さらに北上して、道の駅で鯖寿司を買って桜の下で美味しくいただきました。





\(^o^)/

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名物「卵焼きサンド」

2016-04-12 | 食べること、レストランなど

こんな驚きのサンドイッチを出す店があることを知り、昼すぎの空いていそうな時間に行ってみました。

店の位置は、京都市中京区、押小路通に面していて西洞院通の少し東です。(喫茶マドラグ)

元の喫茶店名「セブン」の看板はでているのですが、マドラグの名前は路上の小さい表示板に横文字で「LA MADARAGUE」とかいてあるだけでした。

この時間でも満席でしたが、店の前で待つと近所迷惑なのでケータイ電話番号を教えて席が空くと電話がくるやり方をしています。

待つ場所として教えられたのが、この御金神社。すぐ近所でした。境内には座る場所もあります。

この鳥居も金色、至る所に金ピカの装飾がありました。

境内の大銀杏の葉を形どった丸金の絵馬が無数に奉納されています。

待つこと約30分。

クラシックな雰囲気の室内です。

名物の「コロナの玉子サンドイッチ ¥680」と、「マドラグサンドイッチ ¥680」、コーヒーを注文しました。

待つこと10分くらいで、到着しました。

「コロナ」というのは、かつて木屋町にあった洋食屋さんの名前ですが、2012年に閉店となりその店で出していたたまごサンドを、もと店主の指導と許可を得て「復活」したとのことです。雑誌記事はここ

確かに、食べごたえがありました。

スターバックスや、マクド、その他のシアトル風コーヒー店に負けずに、クラシックで伝統的な喫茶店が多く残っているのも、京都らしい風景です。人口比率的に学生が多いこともあるのでしょうか。

 

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岡崎疎水の桜

2016-04-10 | 京都の文化(春)

桜の季節には、岡崎疎水に十石船を浮かべて運行しています。(4月5日)

向こう岸は京都動物園。時々、鳥の鳴き声が聞こえました.

八重桜。

太い幹から、直接芽吹いた花。

平安神宮の大鳥居。

この周辺には美術館が集まっています。

今年改築して新しくなった「ロームシアター京都」(旧京都会館)。南側からの外観は元のまま維持されているようです。メインホールは本格的なオペラの公演ができるように少し背が高い建物となりました。

日が沈んで、マジックアワー。カメラでは空の色が肉眼よりも群青色に写りました。背景は東山の濃い緑色。両側の桜の花には照明を当てています。

西の方面、この先は鴨川にぶつかるので疎水は左に折れて伏見の方面に流れていきます。

この日は、これ以上の夕焼けにはなりませんでした。

ライトアップされた水路に、十石舟が走ってきました。すばらしいお花見になったことでしょう。

 

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南禅寺、インクライン、桜

2016-04-09 | 京都の文化(春)

一昨日の雨と風に、どうやら京都のソメイヨシノの多くは耐えた模様です。

昨日(4月8日)夕方、出町柳駅前を京都バスで通りがかったとき、高野川の桜越しに見えた風景です。出町デルタの場所取りに近所の学生グループがシートを広げていました、新歓行事でしょうか。  

さて、少し日付を戻って、4月5日哲学の道を歩いた後、南禅寺の桜を見物しました。

三門。

境内を歩くのには拝観料は不要です。

この日は、まさに満開でした。

桜の花に、ヒヨドリが来ていました。ウグイスも鳴き声は聞こえるのですが、姿を見つけることはできません。

ボケ。

鮮やかな色で目立ちます。

カエデの花が小さいですがしっかりと咲いています。咲き終わると、ヘリコプターの羽のような実をつけます。

三門前のパノラマ風景です。

蹴上に向かうと、この「ねじりマンボ」のガードがあります。

この煉瓦作りの建造物は、明治時代に造られ、内部の天井と側壁には煉瓦が斜めに捻るような形状で埋め込まれています。土の圧力を分散させて強度を上げる工夫だったようです。

満開の桜並木に人々が集まっていました。

記念写真、自撮り棒、外国人、外国語が飛び交っています。

道路の向こう側には、疎水工事と同時に造られた水力発電所の建物が見えます。

京都市国際交流会館があります。

気になっていたので、入ってみました。

京都市の外郭団体が運営する公共施設です。

休憩場所として、「穴場」です。

広々としたロビーには喫茶カウンターがあって、テーブルと椅子は無料で清潔なトイレもあります。京都に住む外国人や学生の生活案内のカウンターや掲示板がありました。

※「国際会館」(国立、地下鉄烏丸線終点)と紛らわしい名称です。この会館のwebには「タクシーで来るときには”「蹴上」の国際交流会館と言ってください”と書いてあります。

岡崎の疎水に立つ彫刻が、夕陽に照らされて輝いていました。(つづく)

 

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