滋賀県、湖東三山の古寺の一つです。宣教師ルイス・フロイスが「地上の天国」と絶賛しました。

これまで交通が不便でしたが、昨年(2013年)10月に「湖東三山スマートIC」が開設されて便利になり参詣客が急増しているようです。車だけでなく、最寄りの鉄道駅からも公共の直行バス路線も運行され、京都駅からは定期観光バスもています。
これを強くアピールするため湖東三山では個々に「特別公開」を開催しています。このお寺では、秘仏「植木観音」を特別公開していました。

(引用:Google Map)
元々ここには秦荘PAがありました。最近のETC普及と、ETCだけに限定した出入り口とすると工事費や人件費の節約になることが、数年前からの社会化実験で明らかになったためです。それで、地元の強い要望で「スマートIC」が開設され、PAの名称も観光的に著名な名称に改名されたのです。(脚注あり)

秋の紅葉が特に素晴らしく、この石垣と楓の石段が有名なポスターにもなっています。
この時期は「青もみじ」が実に見事でした。

参観受付から入り、まずは「喜見院の庭園」を見学しました。池泉回遊式庭園で池には錦鯉が遊んでいます。斜面を登ると琵琶湖と近江の歴史舞台を一望できるので「天下遠望の名園」とされています。

庭園を出ると、さらに急な石段が続きます。このお寺は琵琶湖の東、鈴鹿山系に連なる山を利用した山城の要素をもち、敷地の広い比叡山天台の寺院でした。付近にあった広大な荘園を所有し管理していました。
そのため、比叡山延暦寺の勢力を敵視した織田信長に徹底的に焼き討ちされました。現在は、そのごく一部だけが残り、山の斜面の敷地が境内となっています。
石段を登ると、冒頭写真はその中ほどにある仁王門です。門の両側に掲げられている巨大なわらじに触ると、健康に恵まれると言われています。

仁王さんが入山者を睨みつけて守っています。

やっと本堂に到着しました。

本堂と鐘楼との間に、千年菩提樹が何本もの幹と枝葉を広げています。樹齢は約千年とされています。

(引用:百済寺公式ウェブ)
特別公開されている寺宝「如意輪観音半跏思惟像」です。ここでも観音さまが主役です。お寺の仏像の幾つかは、信長の焼き討ちの時には山の中に埋めて難を逃れたとのことです。近江のお寺のほとんどはこの時代、信長に破壊されています。
この他にも「聖徳太子孝養像」がありとてもきれいに色彩が残っています。
ご本尊は「植木の観音さん」です。
”
寺伝によると、聖徳太子が百済博士慧慈(高句麗僧)の案内でこの山中に分け入って来られ、杉の大木の上半分が、百済国・龍雲寺のご本尊十一面観音さま用に百済まで運び出されていたことを知り、下半分の根の付いたままの巨木に十一面観音さまを刻まれたことから別名『植木観音さま』という名で崇められております。”(引用:http://www.hyakusaiji.jp/contents/keyword/01.html#three)
この後に、西明寺に行きました。(つづく)
~~~~
脚注:「簡易な」スマートICとはいっても、私が米国カリフォルニア州の有料道路で経験した電子式アクセスゲート(ETC)に比べると、重装備でした。例えば入り口のゲート・バーは2重になっていて、その間隔が20mくらい離れていました。二台の車がくっついて入場することを防ぐためでしょうか。
米国加州では、取り付け道路の脇にポールが立っていてその上部にETCの無線送受信設備があり、道路を遮る開閉式のバーはありません。また、自動車に取り付けるETCモジュール(アンテナ、装置、ICカード、配線)などは、タバコくらいの大きさのモジュールになっていて、着脱可能で他の車にも持ち歩けます。料金はプリペイドでインターネット経由で支払うようです。もし不正行為が発見されたら(監視カメラ等で)、罰金命令書が送付されてくる、その罰金もネット経由で払うことができます。
重装備な設備(建設費、維持費が高額)にして不正行為を最小化するのがいいのか、安い簡易設備にして違反者には高額の罰金とする。それでもすり抜ける犯罪の可能性は「コスト」として割りきるかです。

これまで交通が不便でしたが、昨年(2013年)10月に「湖東三山スマートIC」が開設されて便利になり参詣客が急増しているようです。車だけでなく、最寄りの鉄道駅からも公共の直行バス路線も運行され、京都駅からは定期観光バスもています。
これを強くアピールするため湖東三山では個々に「特別公開」を開催しています。このお寺では、秘仏「植木観音」を特別公開していました。

(引用:Google Map)
元々ここには秦荘PAがありました。最近のETC普及と、ETCだけに限定した出入り口とすると工事費や人件費の節約になることが、数年前からの社会化実験で明らかになったためです。それで、地元の強い要望で「スマートIC」が開設され、PAの名称も観光的に著名な名称に改名されたのです。(脚注あり)

秋の紅葉が特に素晴らしく、この石垣と楓の石段が有名なポスターにもなっています。
この時期は「青もみじ」が実に見事でした。

参観受付から入り、まずは「喜見院の庭園」を見学しました。池泉回遊式庭園で池には錦鯉が遊んでいます。斜面を登ると琵琶湖と近江の歴史舞台を一望できるので「天下遠望の名園」とされています。

庭園を出ると、さらに急な石段が続きます。このお寺は琵琶湖の東、鈴鹿山系に連なる山を利用した山城の要素をもち、敷地の広い比叡山天台の寺院でした。付近にあった広大な荘園を所有し管理していました。
そのため、比叡山延暦寺の勢力を敵視した織田信長に徹底的に焼き討ちされました。現在は、そのごく一部だけが残り、山の斜面の敷地が境内となっています。
石段を登ると、冒頭写真はその中ほどにある仁王門です。門の両側に掲げられている巨大なわらじに触ると、健康に恵まれると言われています。

仁王さんが入山者を睨みつけて守っています。

やっと本堂に到着しました。

本堂と鐘楼との間に、千年菩提樹が何本もの幹と枝葉を広げています。樹齢は約千年とされています。

(引用:百済寺公式ウェブ)
特別公開されている寺宝「如意輪観音半跏思惟像」です。ここでも観音さまが主役です。お寺の仏像の幾つかは、信長の焼き討ちの時には山の中に埋めて難を逃れたとのことです。近江のお寺のほとんどはこの時代、信長に破壊されています。
この他にも「聖徳太子孝養像」がありとてもきれいに色彩が残っています。
ご本尊は「植木の観音さん」です。
”
寺伝によると、聖徳太子が百済博士慧慈(高句麗僧)の案内でこの山中に分け入って来られ、杉の大木の上半分が、百済国・龍雲寺のご本尊十一面観音さま用に百済まで運び出されていたことを知り、下半分の根の付いたままの巨木に十一面観音さまを刻まれたことから別名『植木観音さま』という名で崇められております。”(引用:http://www.hyakusaiji.jp/contents/keyword/01.html#three)
この後に、西明寺に行きました。(つづく)
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脚注:「簡易な」スマートICとはいっても、私が米国カリフォルニア州の有料道路で経験した電子式アクセスゲート(ETC)に比べると、重装備でした。例えば入り口のゲート・バーは2重になっていて、その間隔が20mくらい離れていました。二台の車がくっついて入場することを防ぐためでしょうか。
米国加州では、取り付け道路の脇にポールが立っていてその上部にETCの無線送受信設備があり、道路を遮る開閉式のバーはありません。また、自動車に取り付けるETCモジュール(アンテナ、装置、ICカード、配線)などは、タバコくらいの大きさのモジュールになっていて、着脱可能で他の車にも持ち歩けます。料金はプリペイドでインターネット経由で支払うようです。もし不正行為が発見されたら(監視カメラ等で)、罰金命令書が送付されてくる、その罰金もネット経由で払うことができます。
重装備な設備(建設費、維持費が高額)にして不正行為を最小化するのがいいのか、安い簡易設備にして違反者には高額の罰金とする。それでもすり抜ける犯罪の可能性は「コスト」として割りきるかです。