朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

比叡平、志賀越、山中

2014-05-23 | 京都の文化(春)
大文字山山頂を後にして、東の如意ヶ岳を目指しました。



好天に誘われて家を飛び出したので、地図をもって来きていません。スマホでGoogle Mapを開いてみたのですが、車道しか書かれていないのでハイキングには役に立ちません。



とはいえ、運動のための散歩ですから気楽に進んでいきました。

山道の歩行には、二本ストックを使っています。ノルディックウォーキングで薦めている道具です。
両手を交互に使って身体を押す感じで歩くので、水泳のような全身運動になります。
また、急な下り道では足元の少し先にストックを突くので、4点支持となってバランスが取りやすく、踝、膝や腰へのショックを和らげてくれます。



こんな道標があったのですが、如意ヶ岳の文字はありません。・・まあ、いいや。



林道と合流しました。左手、谷間のあたりから時々歓声が聞こえました。こんな山奥にグラウンドがあるのだろうかと。



林の奥に小さな社が見えたのですが、気に留めずに通過しました。今、改めてネットで調べてみると、この社(雨神社というらしい)のところから、如意ヶ嶽に登るハイキングコースがあったようです。



昨年かその前の台風で杉の若い木が多数なぎ倒されています。谷間の奥まったところなので風が集中したのでしょう。

このあたりで、もはや如意ヶ嶽はあきらめて、比叡平に下ることにしました。



池ノ谷地蔵には薬草園があって、林道の出発点はここです。ここから下界は普通の舗装道路となりました。

天気の良い土曜日の午後でしたが、山頂からここまでのコースでは誰にも出会いません。この薬草園の前で、初めて反対方向に歩く人と出会いました。



こんなところにも、携帯電話会社のアンテナが建っています。多くを調べたわけではないのですが、NTTドコモのアンテナは社名の標識がありますが、他社(多分KDDI)は無銘です。セキュリティ(破壊行為など)のため身元を隠しているのかなと思いました。

道路を淡々と下っていくと「比叡山グラウンド」の案内標識がありました。このあたりに大きなグラウンドがあるようです。もう歓声は聞こえませんが。



立派な住宅地(ニュータウン)に到着し、比叡平(滋賀県大津市)と書いてあります。この正面(北方向)が比叡山です。



標高が400mくらいあり、山間地に位置していて公共の交通機関はバスだけです。大津市内に行く路線と京都三条にいく路線がありました。

次の京都三条行きのバスには1時間近くあったので、もう少し歩くことにしました。



立派な家庭菜園を作っているお家もあれば、



放棄されて廃屋になっている建物もあります。

元々は高原別荘地として開発されたのが、経済バブル期に一般住宅地になり、一軒の敷地面積は大きい。道路が広いので散歩して気持ちのいい場所です。ただ通勤通学、買い物には不便でしょうね。



木下美術館がありました。著名な作家の作品もあるようですが、今回はパス。

どんどん歩いて、京都から比叡山ドライブウェイに行く道路、山中越えに出ました。



しゃも鍋屋の前を通過し、



志賀越の「志賀峠」標識のところから、バイパス道路を避けて旧道で「山中町」集落に入りました。



こんな堂々たるお屋敷があり、鯉のぼりがはためていました。



立派な石仏が鎮座しています。西教寺の阿弥陀如来坐像です。鎌倉時代末期の京都白川派の作風を伝えているといわれ、大津市の指定文化財になっています。

北白川の石仏と同様に旅人の平安を見守ってくれています。

思いがけず、仁丹歯磨の琺瑯地名看板を見つけました。



これはうれしい。

バイパスと旧道の分岐点にある山中バス停からバスで帰宅しました。大文字山山頂からの歩行時間は1時間45分でした。

コメント
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