朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

「メルトダウン」と言うのか?

2011-03-13 | 東日本大震災
(つぶやき)

1.福島第一原発3号機の冷却装置も機能停止(13日午前2時44分)との緊急事態報告(6件目)。1号機の建屋の水素爆発する(12日午後3時36分)も原子炉格納容器は無事との官房長官記者会見(午後8時半)までに5時間も経過した。情報を隠しあるいは遅延しすぎではないか。


引用 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110312-OYT1T00519.htm

1bis 炉心溶融。「メルトダウン」という英語を聞くと、炉心燃料棒が核分裂を継続し超高温となり原子炉圧力容器と格納容器も破壊され、地面に落下密着。その後、高熱によって地表を溶かし、地球の内部に向かって落ち込んでいくイメージだ。

炉心溶融というより、「核燃料被覆管溶融」のほうが適切ではないか。

1ter いくつもの原子炉が次々と冷却機能不全になっている。単に地震の加速度が加わったことによる偶発的故障というより、設計上の信頼度不足ではないか。

さらに、構内の放射線モニタリングポスト10か所が全て動作停止。これもシステム設計の欠陥か。この種の機器の耐震性確保は容易だろう。実際、福島県が設置した正門前のセンサーは稼動している。

2.非常用炉心冷却装置ECCSの機能を、Wikipediaで読んでみると(※)、数段階の機能が設計されていて、所内電源と非常用ディーゼル発電機のバックアップを失っても、最後の措置として「自動減圧系(ADS)」がある。(先ほど午前8時過ぎのNHKテレビで東大奥村教授の解説によれば、このADSは作動しているが冷却能力が不足だと。あっても能力不足とは、なんたる設計だろう)

もっとプリミティブな手段、例えば重力を利用して冷却水を落下注入する設備とかを設計しないのか。あるいは、それが消防自動車による手動の海水注入なのか。

確か「制御棒」は非常時に重力で落下させることのできるシステムもあったかと記憶する。

 ※Wikipediaの注記:“地震関係の内容を閲覧される皆さんへ、記載されている情報には、未確認であったり誤りがある可能性があることを考慮してください。”

3.今回は強い地震被害だが、飛行機墜落、ミサイル攻撃、彗星人工衛星落下、巨大落雷などの耐力が疑問。

4.放射線のレベルに関して、不安をあおるだけでなく客観的な数値を広報するべき。
 昨日データ、正門前モニター数値で1.015mSv=これを1時間被曝すると、下記の1mSvのレベル。(1000マイクロSv=1mSv)   

~~
人体に対する放射線の影響  単位はミリシーベルト(mSv) 出典:Wikipedia

実効線量   内訳 (抜粋)
0.05  原子力発電所の事業所境界での一年間の線量。
0.1~0.3 胸部X線撮影
1   一般公衆が一年間にさらされてよい放射線の限度
2.4  一年間に自然環境から人が受ける放射線の世界平均。
4   胃のX線撮影
5   放射線業務従事者(妊娠可能な女子に限る)が法定の三カ月間にさらされてよい放射線の限度。
7~20  X線CTによる撮像
50   放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が一年間にさらされてよい放射線の限度。
100  放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が法定の五年間にさらされてよい放射線の限度。
250  白血球の減少。(一度にまとめて受けた場合、以下同じ)
500  リンパ球の減少。
1,000  急性放射線障害。悪心(吐き気)、嘔吐など。水晶体混濁。
~~


5.この事故で、世界中で原発の建築が困難、大幅に遅延となる。代替エネルギーはどうするか。経済成長を放棄すべきか。

以上


コメント (2)
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