朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

ミルフォード・サウンド

2011-03-06 | 外国の風物
フィヨルドが形成されたのは氷河時代。当時の寒冷地において万年雪が固まって氷となり、自らの重さによって、低地へ押し流されていきました。その際に氷の流れの両岸にある岩石を削り取りました。雨水の浸食の勢いよりも固体である氷の重力パワーと掘削力が強かったので傾斜の急な岸壁を生成しました。

滞在地のQueenstownから、フィヨルドのMilford Soundまでの片道距離は300kmです。実は、直線距離では数十キロなんですが、途中に原生林のままの山地がありその自然を守るためにショートカットする道路がなく、延々と湖に沿って南に大きく迂回して走っていきました。田舎道を時速100kmで疾走します。

ミルフォードトラックは、トレッキングコースとしても世界的に有名です。3泊4日で歩くコースは山小屋での宿泊も含めて、人数制限の完全予約制。10~3月(夏)は予約が大変取り難い。ですがいつかは、歩いてみたいと改めて感じました。・・後日、他の外国人旅行者に聞いたのですが、もう一つの「ルートバーン・トラック」はもう少し予約規則がゆるく、予約も取りやすいとのこと。

BBQバス日帰りツアーで、ランチの前に停車して見物したのが「ミラーレイク」。正に鏡のように静かな水面で、周囲の山々、木々を投影していました。





ミルフォード港に到着する数キロ手前には、昔の手掘りトンネルがあり今でも交互通行です。フィヨルドの急峻な岸壁の中腹にトンネルを掘って道路工事をしたのです。そのおかげで今日、こんな秘境を簡単に見物できるようになりました。



この一帯は、降雨が多くほとんど年中が雨か雲だそうです。この日はうす曇で眺望はまずまず。



出航。三角形にとがった山が周辺にいくつも現われます。



あざらしが日向ぼっこする岩。数頭が寝ていました。ごくたまには、ペンギンも現われるとか。



崖に細い滝がかかっています。

雨が長く降ると、このような滝が何本も掛かるそうです。



この観光船の目玉は、これです。



一番大きな滝に近づいていきます。
滝つぼのそばに行くと、水しぶきが飛んできました。Oh Splash!!




濡れたくない人は船室の窓から眺めます。
我らは当然、甲板で見物。カメラの濡れ具合が心配なので、コンデジで撮りましたよ。

この日帰りツアーは往復13時間くらいかかりました。天候が良くてお金にかまわなければ、往復あるいは片道を軽飛行機にすることも可能。

歩くミルフォードトラックの秀逸な紹介記事はここ
コメント (2)
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