朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

ワイナリーツアー

2011-03-11 | 外国の風物
NZで遊んでいる話ばかりですいません。

Queenstownを出発する前日、天気も良いので、現地で集めた観光案内ブロシャーを検討して、ワイナリー見学・試飲ツアーに行くことにしました。何でも現地主義、その場の即決という気ままな旅ですから。

当日の朝に電話しました。最初のツアー会社は満員だと断られ、別のところはOK。迎えはホテルで12:30と遅めなのでそれも好都合。しかもワイナリー4ヶ所訪問のコースです。



この小形バスのライセンス(ナンバープレート)は、なんと、"WINE 2A"。(Wine to All?) お好みのナンバーが買えます(空いていれば)。



英語だけの説明でした。日本語ガイドも前もって予約はできるようですが。

まあ、遊びのツアーなのでお気楽に、英語の練習といきましょう。実際、キウィーたち(NZの人々の愛称)のアクセントは、オーストラリア風というかロンドン訛り風というか、todayはツゥダイ、Mondayはマンダイですから。

このツアーでも、ドライバー兼ガイドです。ヘッドセット・マイクを付けて運転しながら説明していきます。

この葡萄畑、棚つくりではなく、塀の形で栽培しています。欧州でも同様でした。

ここでの説明はワイナリーの係員です。



最初のワイナリーは、この地区に初めて本格的ワイン畑を栽培開始したギブストン・ヴァレー社です。

南緯45度のここはワイン栽培の南限です。しかし欧州のワイン産地との類似性から必ず可能なはずと1980年代に本格的にチャレンジ。それが成功して、特にピノノワールの赤ワインが著名なコンテストで賞を取りました。

以降、一躍マーケットで認められて、また周辺地でワイン栽培が盛んになったとのこと。



ワインカーヴ、丘の斜面に洞窟を掘って作られた熟成貯蔵庫を見学しました。



入り口から50メートルくらい入った場所がT字路になっていて、そこで試飲。白ワインから始まって数種類のテイスティングです。





発酵が終わったワインの原酒は、フランスで製造されたオーク樽で数ヶ月熟成されます。必ずフランスのオーク材の樽を使います。

その後に瓶詰めしてさらにエイジング。

ワイン瓶の栓の仕方についてです。フランスワインなど欧州はコルク栓が普通ですが、NZではスクリュー式アルミキャップが普通。NZの上等なものでもスクリューが多いそうです。理由は、良質のコルク材がオセアニアでは入手できないため、それまでも欧州から輸入するとコストがかかりすぎること、スクリュー式でも経験的に品質変化がないことが確認されたと説明がありました。コルク栓でないので、ボトルは立てて保管でき効率がよく便利だとも。

蛇足ですが、コルク栓のボトルは寝かせて保管しないとコルクが乾燥して空気が混入し品質劣化の原因になります。またコルク自体の不良も多いようです。



この赤が、Pinot Noirです。鮮やかな色と爽やかな香りと味が特長。フランスでは、ブルゴーニュが著名な産地です。

そうそう、とてつもなく非常に高価なブルゴーニュの「ロマネコンティ」もこの品種から作られています。

ワイナリーには、販売店、レストラン、チーズ販売店も当然併設されていて、結構大規模です。



2軒目は、車で5分くらい走った同じ谷間。家族経営のかわいいワイナリー。テイスティングと販売店舗は、古い教会の建物を移設してきたそうでした。

若いオーナー夫婦が説明して、ワインを次々と注いでくれます。



我ら、ワインバスのグループメンバーたちはますます饒舌になってきました。この写真、右の男性はカナダ人、左の女性はドイツ。二人は、たまたまここの町のユースホステルに宿泊していて、ルートバーントラックを歩いたので知り合い、今回のワインツアーも一緒に参加。

彼女はドイツ陸軍にて兵士を経験し数年パキスタンに駐留した後、除隊。そのことから外国に興味を持ち、今はオーストラリアを長期に旅行中だとか。



次に訪れたのは、超モダンな建物、斜めに傾いた広い片屋根のワイナリー。

ここは建物デザインでも賞を取っています。



この反対側に、ワインカーブがあり多数の樽が並んでいました。ここは地下式ではなく、半地下の平屋で、ガラスドアの内側にはエアコンの機械が並んでいました。

最後は、バンジージャンプ発祥の橋に隣接する場所。ここに、ワイン農家の3社が共同で古い館を移設して、テイスティングと販売店を開設しています。



このサングラスの男性が我らがドライバー。クインズタウンに20年来の日本人の親友がいると言っていました。その人、最初はハロー、ハローだけしか英語がしゃべれなかった。いまや堂々たる日本レストランのオーナーだとか。



ワイナリーの人がボトルをテーブルに置いていったので、後はメンバーだけで宴会状態でした。

~~

町に戻ってホテルまで送ってもらい料金を支払った時、思い出して、この町の観光協会発行の日本語プロモーションブロシャーを見せました。そこにはこのツアー会社がツアー参加者にチョコレートをプレゼントすると記されていたのです。ドライバー君は、おや初めて聞いたといって、その日本語記事を眺めていました。ともかく車内にはチョコレートはありませんから。で、バイバイしました。

休憩後、町中にでて夕食をし部屋に戻ると、なんとチョコレートが届いていました。彼は超勤して、わざわざこれを調達して届けてくれたのでした。感激。感謝。

コメント (5)
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