朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

ネットくちこみ (その3)

2010-06-03 | 食べること、レストランなど
一人が他人のふりをすること、あるいは多数の他人の投稿をすること。「なりすまし」といいます。

 この問題を回避するには、「本人認証」をネットでどう実現するか、という社会的、法律的そして工学的に重要な課題に突き当たります。

 現在の法律で許容しているのは、特別なICカードを使う方法。例えば、所得税の確定申告をインターネットで実行するときに必要な「ICカード」で、それは役所に申請して発行してもらいます。ICカードリーダを付加したPCで、そのカードに書かれた認証情報を読み取り、所定のサイトにネット送信すれば、法的には「本人」自身かその承認の元に代理人が通信したことになります。 

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くちこみの信頼性の話題に戻ります。

 例えば、この飲食店くちこみサイト(Yahoo!グルメ)では、
 なんと、たった2件しか投稿されていない投票を元に満点の5点をつけ、ランキングとして発表しています。



 これでは、いくらなんでも、この店が総合的に満点とは、だれも信じないでしょう。

 つまり、このサイトの評価を信用しないということ。




 別の例です。上の画像は、

 ”総合(過去1年間) [ ラーメン / 京都市その他 ]
 クチコミを投稿された数と全投稿の採点の平均点などを元に、Yahoo!グルメ独自の計算式によって計算された評価の高いお店のランキングです。”

 として、総合評価された京都市全部のラーメン店ランキングですが、たった1名しか投票していない店が、満点の5点を得て、第6位に輝いても、え!と思うだけです。

 このヤフーグルメのアルゴリズムは、まだ未完成だと思います。


新しいアルゴリズムの創案はとても大切です。インターネットでの新ビジネスの成功は、このアイディアによる場合が多いようです。

 有名な事例ですが、米国でのネット検索は、かつてYahoo!が先行して2001年までシェアを確保していました。しかし、後発のGoogle社が優れた検索アルゴリズム「ペイジランク」方式を考案して、新規参入しました。
 
 そのアルゴリズムを使って検索したほうが、一般利用者にとって有用なサイトや情報に早くたどり着けることが実証され、ついにはビジネス競争に負けてシェアを失いました。

 現在、米国の検索サービスで、Yahoo!はGoogleのずうっと後塵を拝しています。

コメント
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