芭蕉庵史跡展望庭園
芭蕉坐像
園内の句碑
芭蕉記念館から200mくらいの隅田川沿いの丘の上にある展望庭園。句碑と案内板があり、石段を登ると芭蕉の坐像がある。イメージよりは大きい像で、ぐるっと回転をするそうだ。芭蕉は複雑な表情で川を見つめ、短い髭も生やしている。旅立ちには門人の多くが見送りに来ていたのだろうか。200年近く前ここから東北行脚の旅にでかけた。
マスメディアのない江戸時代、俳句で身を立ててゆくのは相当な苦労があったと思われる。ましてや俳句そのものが短歌から独立して間もない時代で、腹の足し、出世の道具、金儲けなどにつながらない趣味がどうしてこの世に普及したか興味のあるところである。
階段の途中に投句箱が設けられていた。この地を訪れる人はやはり俳句を嗜む人が多いのだろう。この階段の下から芭蕉は旅立ったのだろうか、同じ地に足を下ろす感慨にちょっとしびれた。
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