今が見ごろだという新聞記事に誘われ、隣の知立市八橋へ行ってみた。
刈谷の天然記念物の小堤西池のカキツバタも見頃ではないかと思うが、近くが例
の女子高生殺害現場の近くなので、こちらへ。
ご存知の伊勢物語で、稀代の男前、藤原業平が「からころも、きつつなれにし、
つましあれば、はるばるきぬる、たびをしぞおもう」と、か・き・つ・ば・た・
を詠み込んだ所縁の地である。
手入れの行き届いた庭に、緑の濃い背景に、紫の花が鮮やかに浮かんでいた。
雨の中、足元もぬかるんでいたが、結構、人がたくさん来ていた。地元の保存会
の人たちも張り切っていた。ボランティアガイド、や茶会、売店の運営など、熟
年の人たちが生き生きと立ち働いている。
このところ、花が大人気である。花をテーマにした博覧会は大阪、浜松、岐阜と
大成功だったし、各地の花の名所はどこも大賑わいのようである。
本格的なゆとりの証なのだろうか。癒しを必要としている人の本能なのだろうか。
かきつばたは微妙に見頃を過ぎていたように感じたが、この紫と緑は官能的で、
すこぶるあでやかであった。
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