遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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何を闘うのか

2019-07-17 01:44:32 | 雑感
競泳の池江璃花子選手が白血球のがんを患い、闘病生活に入ったと聞く。がんと闘い、必ず戻ってくるから静かに見守っていてほしいと健気な心意気である。

私自身を振り返ってみると一体何と闘ってきたのだろう。どこかの心の隅に、「闘うのは医者や看護師で私は言われるままにしておれば良い」との何処か逃げ腰のところがあった。

実際の処、逃げ腰では済まなかった。まず第一は手術跡の痛みの対処、これは麻酔や痛み止めが発達してきており、だいぶ本人の負担は軽くなったが、それでも未だに引き攣れるような痛みは残る。第二は睡眠、なぜかよく眠れない。眠らねばいけない、体力養成だと焦れば焦るほど目が冴える。時々は睡眠導入剤を使った。

第三は排泄、下痢や便秘の対処である。これが奇妙なことに両方起こりうる。私の場合は初めは下痢、やがて便秘に変わった。これも薬の世話になった。第四は褥瘡(床ずれ)、なんでもないことのようだが、体調が悪くなると皮膚も脆くなり、こんなこともできやすくなる。第五はリハビリ、池江選手はこれは得意でしょうが、私は初めのうちは器具のある部屋に行くまでが苦労でした。

後は心理的な不安、体力が落ちてくると気力も衰え、ろくなことを考えない。治すのは結局自分自身で、薬や手術はその補助だという普通の考えに落ち着くのまでしばらくかかった。まあいい経験をしたと思えば自分を許せる。