権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「星の旅人たち」

2024-04-07 08:52:55 | 映画

久しぶりにマーチン・シーンを見たがすごい老けてた、あたりまえと言えばあたりまえ。
さてこの映画「星の旅人たち」、マーチン・シーンの押さえた演技がきらりと光って、絡む旅人たちもなかなか上手くて、見事な佳作。
この映画を見た動機はいかにもSFらしいタイトルなのがすべて、見始めてすぐに”これは違う”と思ったが、結局この物語に引きずりこまれた。

〔内容〕
 ある日、アメリカ人眼科医トム・エイヴリーのもとに、一人息子ダニエルの訃報が届く。それは、ダニエルが聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に出た矢先の悲劇だった。フランスとスペインの国境の町までやって来たトム。ダニエルの遺品と遺灰を手にした彼は、息子が巡礼の旅に求めたものが何だったのかを知ろうと、息子に代わり、旅を続けることを決意する。それは、800キロにもおよぶ長旅。その道中、彼は旅の目的も様々な巡礼者たちとの出会いを重ね、少しずつ彼らと打ち解けていくのだが…。(出展:全洋画オンライン)

一人で始めた巡礼の旅が、途中で一人また一人と加わって4人の仲間で道中を続けることとなるが、4人の動機やら職業やら社会的地位や出身国がバラバラなのが次第に仲間としてまとまって行く様がすごく自然に描かれていて、ここらへんはロードムービーの新境地かも知れない。
それと風景やら道中の宿の様子とか食事風景までもがも楽しめる様に作っている。
巡礼地のゴールの教会で巡礼者の名前入りの修了書をくれるのだが、ここで自分の名前を書いてもらった後すぐに息子の名前に書き換えてもらうシーンは名場面でここは脚本家の腕だろう。この巡礼の出発地で亡くなった息子の遺灰とともにゴールを目指した主人公の思いが凝縮した場面ともいえる。


さてこの映画の原題は”The Way”、で、どうしたら「星の旅人たち」って邦題になるんだろう?
なお日本のお遍路さんは一人でも二人旅と言うらしい、それは背中にお大師様がついているからだとか。この映画では主人公トムは息子の遺灰と一緒の道中だから、まさしく二人旅。

コメント
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