権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「天井桟敷の人々」

2021-11-07 17:06:41 | 映画

とうとう「天井桟敷の人々」を映画館(新文芸座)でみることが出来た。
第一部と第二部合わせて計3時間15分の長尺でも全然時間が気にならなかった。
以前TV放映で観た時にも感想を書いたが、二度目でも衰えること無く映画館ではもっと楽しめた。

〔内容〕
1840年代パリのタンプル大通り。パントマイム役者バティスト(バロー)は、芸人ガランス(アルレッティ)に恋をする。
犯罪詩人ラスネールや俳優ルメートルも彼女に夢中だ。一方、バティストの属する一座の座長の娘ナタリーはバティストを愛していた。
ラスネールと悶着のあったガランスもその一座に加わるが、彼女の前には新たな崇拝者モントレー伯が現れる……、とここまでが第一部。
第二部は、5年後のバティストはナタリーと、ガランスは伯爵と結婚。前者には一子もあった。
が、ガランスを忘れられぬバティストはルメートルの手引きで彼女と再会。一方、劇場で伯爵の侮辱を受けたラスネールはトルコ風呂で彼を襲撃し殺す。
一夜を明かしたバティストとガランスの前には子連れのナタリーの姿が……。
ガランスは身を引く覚悟を決め、カーニバルの雑踏の中に消えていく、後を追うバティストの彼女の名を呼ぶ声。
(出典:全洋画オンライン)

この映画は映画史上最高のラブストーリだし映画史の中でも永遠に残る作品だと思う。
モノクロ・スタンダード画面にも係わらずビックリするような臨場感のある迫力ある画面で始まり、ビックリする様な迫力の画面で終わる。
そしてこの映画は二度見てやはり「群像劇」だと実感した。この長い映画の中で主な登場人物6人(内女性2人)のキャラクタが全くぶれずに最後までもつれあう、そしてまとめ方も見事。
なお主演のジャン・ルイ・バローは「史上最大の作戦」でフランス・レジスタンス役でラジオから流れる暗号を聞くシーンでお目に掛った。
そしてハリウッドがこの映画を翻案して作ると「ドクトル・ジバゴ」になるのかもしれない。

良く出来た映画は映画館でみると面白さが倍増する、そしてコロナ禍を無事生き抜いてくれた映画館(新文芸座)にも感謝。

コメント
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