権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「海底軍艦」

2020-09-08 16:40:47 | 映画

この映画はツッコミ所が多すぎてお話としてはどうかと思うが、これが面白い。
もともとは1900年に発表された「海底軍艦」を下敷きにしており、原作とは別の荒唐無稽な世界を描いている。
この映画を初めて観たのは今から20年前、チャチな造りと荒唐無稽さに呆れたものの、伊福部昭の音楽が良くて結構ほれ込んだ。
(多分VHSをキャプチャーした動画が探せばあると思う、そのVHSは友人から借りたLDのダビング品)

〔内容〕
 一万二千年前、地殻変動のため海底に沈んだムウ帝国。だが彼らは海底に都市を作り、世界征服を企んでいた。そのころ終戦間際にこつぜんと姿を消した神宮司大佐たちは、孤島でひそかに海底軍艦を建造していた。それを知ったかつての神宮司の上司・楠見はムウ帝国と戦うために轟天号の出動を頼む。だがアメリカとの最終決戦を計画していた神宮司は、これをしりぞける。
一方、神宮司の娘・真琴と恋人・旗中はムウ帝国に連れ去られてしまう。やがて始まるムウ帝国の総攻撃。そしてその砲火の中、ついにムウ帝国撃滅を決意した神宮司は、海底軍艦を出動させる……。
(出典:全洋画オンライン)



なおこの「轟天号」のデザインは小松崎茂氏だそうで、どうりで冒険王の特集みたいなデザイン。昔の少年はこんなのにワクワクしたもんだった。

この映画はプロット変更してリメークしたら面白いと思うが。
・時代は1950年代初頭の戦後処理が終わりかけた頃
・敵はムウ帝国では無くて、南半球に逃れたナチスの残党(Uボート部隊)
・我が海底軍艦は’無条件降伏’時の武装解除に応じずにそのままトンズラした伊400を含む数隻の潜水艦。(帝国反乱軍)
・補給は南方の秘密基地。(実は戦中に物資を運んでいた)
・ナチスの残党は公海上で海賊行為を繰り返していたところに、最初は帝国反乱軍と獲物をめぐってドンパチするが、共同で海賊行動をとるようになる。
・国連が討伐隊をくりだしてドンパチする。
こんなプロットならばパート3ぐらいまでは引っ張れるだろうし、「終戦のローレライ」よりは面白い物が出来そうだと思うが。

参考までに原作情報を
押川春浪 (1876年<明治9年>3月21日 - 1914年<大正3年>)の「海底軍艦」
(櫻木大佐が来たるべき大戦に備えて開発した潜水艦。)
  全長:130フィート6インチ  (40m)
  全幅:22フィート7インチ  (6.6m)
  潜航深度:30 - 50フィート (9~15m))
  平均速力:56ノット
  最大速力:107ノット
  武装
   敵艦衝破器:17フィートの長さを持ち毎秒300回転する三尖衝角
   新式併列旋廻水雷発射機:両舷に1機ずつ備える。魚形水雷を毎分78本発射できる。
   魚形水雷:長さ:2フィート3インチ、直径:3インチ、速力:41ノット、
   射程距離:1400ヤード。綿火薬105kg相当の破壊力を持つ。
   照準装置:特殊「明鏡」で海上や海中を肉眼で見通すことができる。
        夜間など目視が行えない場合には「強熱電光」を発振し測的を行う。
   装甲:全体が新式合成装甲板で覆われている。
   動力源:12種類の薬品の調合による化学反応を動力源とする
   推進器:6枚翼スクリュープロペラを2軸

この内容からは大型潜水艇みたいな感じ。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする